ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.09 7月15日 イタリア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第9戦イタリアGP
■開催日:2012年7月13日(金)1日目フリー走行、14日(土)予選、15日(日)決勝
■開催地:イタリア/ムジェロ
CIRCUIT DATA
■開設:1974年
■コース長:5.245 km
■サーキットレコードラップ:1分49秒531(2010年:D・ペドロサ)
■サーキットベストラップ:1分48秒034(2011年:C・ストーナー)
■2011年の優勝者:J・ロレンソ
REPORT
3週連続開催の3回目となる第9戦が今週末、イタリアはムジェロ・サーキットで行われる。この2戦はアクシデントが続いていたヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソ。第7戦でタイトル争いのライバル、C・ストーナーに対して25ポイントのリードを失い、第8戦では新たに浮上したD・ペドロサに14ポイントのアドバンテージを築いて再び単独トップに立った。ムジェロでは250ccクラスで優勝経験があり、モトGPでも2009年と2010年に2位を獲得、昨年はついに初優勝を果たしている。
チームメイトのB・スピースは、第7戦と第8戦でタイヤの問題に苦しめられており、今回はこれを解決すべくセッティングに取り組む構え。ここムジェロでは、初めて訪れた2010年に最高4位まで上がる健闘を見せて最終的には7位でゴール。昨年も見ごたえあるバトルを展開し、表彰台まであと一歩に迫ったが、わずかに届かず4位となった。
ムジェロ・サーキットは高速コースのひとつで、1km以上もあるストレートでは1000ccマシンの最高スピードにファンの注目が集まる。その他のセクションは高低差やバンク角の変化、広いコース幅のなかに設けられたハイスピード・シケインなど、多くのパス・ポイントがありバトルが期待される。
COMMENT
J・ロレンソ選手談
「2戦続いて厳しい戦いになってしまったけれど、ようやく、昨年は優勝したここムジェロにやって来ることができた。僕はこのサーキットが大好き。この高速コースが僕らのマシンに合っていると思うんだ。チャンピオンシップでまたトップに立つことができたことはうれしいけれど、先はまだまだ長い。だから今回もいつも通りに表彰台獲得を目標にし、チャンスがあれば優勝を狙っていく」
B・スピース選手談
「ザクセンリンクはとても厳しいレースだった。天候の変化があったので、セッティングを煮詰めることができなかったんだ。決勝日には何とか良いものが見つかったと思ったが、それもつかの間、タイヤのグリップに悩まされて結局はポテンシャルをフルに発揮できなかった。ムジェロは高速コースで、僕らのマシンに合っていると思うので、金曜日に始まるフリープラクティスが待ち遠しい」
W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談
「このところずっと天気の変化に悩まされてきたので、今回こそは安定したコンディションを期待したい。ホルヘは昨年、ここで見事な優勝を果たしている。その速さは証明済みで、彼自身もこのコースをとても気に入っている。今回は第9戦ということなので、ちょうどシーズンの半分。ここまでを振り返ってみると、全体にしっかりとできており、タイトルに向かって着実に進んでいると思う」
M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談
「前のふたつは予測と違った展開になったが、最終的にはまたチャンピオンシップをリードして今回を迎えることができた。ベンのほうも難しい状況のなかで、良く頑張ってくれた。マシン自体は非常によく走ってくれているので、あとはセッティングとタイヤ・チョイスを、なるべく早い段階で決めていくことが重要。そしてできることなら、天気が安定してくれることを期待したい」