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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.08 7月8日 ドイツ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第8戦ドイツGP
■開催日:2012年7月7日(土)予選結果
■開催地:ドイツ/ザクセンリンク(3.671km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:17度 ■路面温度:22度
■PP:C・ストーナー(1分31秒796/ホンダ)

REPORT

スピースがフロントロウ獲得

ザクセンリンクの予選は雨のなかで行われ、ヤマハ・ファクトリー・レーシングのB・スピースが2位を獲得。セッション終盤の数分間は6人ものライダーがトップを目指して順位を入れ替える激しい戦いとなり、スピースは最終的にトップからコンマ2秒以下の差に迫る2位となった。

チームメイトのJ・ロレンソもフロントロウ争いに加わり、一時はトップにも浮上。前回のアッセンの転倒で負傷した足首に痛みが残っているが、ウエット・コンディションの路面でスムースな走りを見せた。後半になって雨が小降りになると上位はタイムを更新、ロレンソは最終的に5位となりグリッド2列目からのスタートとなった。トップとの差は0.585秒。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチローがフロントロウ争いに加わる健闘。1分33秒288のベストラップで一時トップに浮上したが、その後タイムアタックが激しくなるとC・ストーナー、スピース、D・ペドロサに先行されて4位に後退した。これでフロントロウを逃して2列目となったが、非ファクトリーのトップの座をキープしており、明日の決勝で初めての表彰台獲得への期待が高まった。

一方、チームメイトのA・ドビツィオーゾはウエット・コンディションでのポテンシャルの高さを見せ、セッション前半までは3位をキープ。しかしそこからタイムを更新することができず、1分33秒205のベストラップで8位に留まった。タイトでツイスティーなザクセンリンクのコースでは、3列目からのスタートは厳しい展開となりそうだが、本人は自信を持っており、決勝では表彰台獲得を狙う。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 C・ストーナー Repsol Honda Team Honda 1'31.796
2 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 1'31.989
3 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'32.081
4 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'32.288
5 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'32.381
6 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda 1'32.510
7 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 1'32.795
8 A・ドビツィオーゾ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'33.205
9 V・ロッシ Ducati Team Ducati 1'33.217
10 A・エスパルガロ Power Electronics Aspar ART 1'33.900
11 A・バウティスタ San Carlo Honda Gresini Honda 1'34.088
12 H・バルベラ Pramac Racing Team Ducati 1'34.542
13 C・エドワーズ NGM Mobile Forward Racing Suter 1'34.649
14 R・ド・ピュニエ Power Electronics Aspar ART 1'34.651
15 M・パッシーニ Speed Master ART 1'34.938
16 D・ペトルッチ Came IodaRacing Project Ioda 1'35.590
17 M・ピロ San Carlo Honda Gresini FTR 1'39.595
18 Y・エルナンデス Avintia Blusens BQR-FTR 1'35.962
19 I・シルバ Avintia Blusens BQR-FTR 1'36.183
20 J・エリソン Paul Bird Motorsport ART 1'36.355
21 F・バッタイーニ Cardion AB Motoracing Ducati 1'36.438

COMMENT

B・スピース選手談(予選2位/1分31秒989/15周)

「今日は不思議な日だったよ。以前なら、このコースでウエット・コンディションになるとかなり苦しんだんだけれど、今日はとってもフィーリングが良かったんだ。実は最後の10分間、ストップウォッチが動いてくれなくてラップタイムも区間タイムもわかっていなかった。自分の感覚だけで走っていたら、ピットボードには何度か「P1(1位)」のサインが出ていた。最終的にはちょっと届かず2位になったけれど、フロントロウを獲得することができた。悪コンディションのなかでも、このようによく走るマシンを用意してくれたチームは本当に素晴らしいと思う」

J・ロレンソ選手談(予選5位/1分32秒381/28周)

「怪我の状態は日に日に良くなっている。まだ100%ではないけれど、マシンにはかなりしっかり乗れるようになった。この調子なら、明日はどんなコンディションになっても、うまく走れるだろう。ただ今日の予選は楽じゃなかったよ。タイヤでミスをして、セッション終盤までにたくさんのラップを走りすぎてしまったんだ。でもセカンドロウも悪くないから、決勝での展開に期待する。晴れてくれればうれしいけれど、天気は自分で選べないからね!」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「5位という順位は、もちろん我々が期待したものではなかったが、全体的には決して悪くない。フロントエンドのフィーリングがいまひとつというところだったが、セッション終盤ではレイン・タイヤで周回を重ねてラップタイムも上がっていた。明日は晴れると思うので、今日のセッティングは役に立たないかもしれないが、どんなコンディションになったとしても準備は整っている。そしてホルヘは必ず上位につけているだろう」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「最終的には天気が見方をしてくれた格好だ。午前中のセッションは無駄になってしまったが、午後から完全なウエットになったことは良かったと思う。ベンが気持ちよく走れるようなセッティングに仕上げることができて、彼も素晴らしいハイペースを見せた。しかもまだ余力が残っているようなので、明日はきっと、いいレースになるだろう。ホルヘのほうはロングランを成功させており、決勝に向けて準備ができたようだ。あとは明日の天気を待つだけ。もしもドライ・コンディションになったら、ウォームアップ・セッションが非常に大事になる」

C・クラッチロー選手談(予選4位/1分32秒288/22周)

「セッション中に何度か、雨が非常に激しくなるなど難しいコンディションで、ミスや転倒につながりやすい厳しい状況だった。それを考えると、フロントロウにあと少しというところまで迫れたことをうれしく思う。もちろん残念な気持ちもあるけれど、2列目も悪くないと思うので明日のレースに期待したい。今回はウエットもドライもいいペースで走ることができた。でもどちらのセッティングも時間が少なくなってしまって、十分に煮詰め切れなかったことが問題。今日はウエットでのパフォーマンスを改善することができて、また1台、素晴らしいマシンが出来上がったので、明日も同じように雨になれば面白いレースになるだろう。そして集中力が試されることになる。ドライのほうが、より時間が足りなかった分、厳しい展開になるかもしれない。いずれにしても、いつものようにベストを尽くすだけ。そしてもう一度、トップ5のバトルに加わりたい」

A・ドビツィオーゾ選手談(予選8位/1分33秒205/21周)

「このコースはとてもタイトでオーバーテイクがしにくいので、3列目からのスタートとなったことは残念。少しでも前のほうからスタートするほうがいいことは明らかなのに、僕はそのチャンスをつかみ取ることができなかった。だからこそ明日は、何としても好スタートを切り、上位グループから大きく離されないようにしなければならない。でも落ち込んでばかりいるわけではないんだ。今日はウエット用のセッティングを大幅に前進させることができたし、僕自身のポテンシャルも8位という結果以上に高くなっている。明日も今日と同じくらいにひどい雨になれば、路面が滑りやすく厳しい戦いになるだろうが、YZR-M1のフィーリングはとてもいいので、どちらになっても大丈夫」

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