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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.06 6月17日 イギリス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第6戦イギリスGP
■開催日:2012年6月15日(金)初日結果(FP2)
■開催地:イギリス/シルバーストーン(5.900km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:17度 ■路面温度:27度

REPORT

スピースが好調!

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのB・スピースが、フリープラクティス初日から好調をアピール。午前中のセッションでは雨のなかで転倒もあったものの、天候が回復した午後は、セッション開始直後からハイペースの走行を披露し、ほとんどの時間帯でトップをキープした。最終的にはC・ストーナーに逆転され2位となったが、その差はわずか0.034秒。

一方、チームメイトのJ・ロレンソはマシンのセットアップに専念し、おもにフロントエンドのフィーリング向上を目指して取り組んだが、変わりやすい天候に翻弄されることとなった。午前中はフル・ウエットだったが、午後はほぼドライでときどき雨。さらには強い風にも悩まされた。その結果、ロレンソは初日を7位で終了。トップからは0.697秒離された。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのA・ドビツィオーゾとC・クラッチローは、それぞれ6位と8位。決勝日は雨が予想されているため、午前中はウエット・コンディションを活用してセッティングに専念。午後からは青空が広がり完全なドライになったが、強風に見舞われ、とくに高速セクションでは影響が大きく、最適なコンディションというわけにはいかなかった。ドビツィオーゾとクラッチローは徐々にペースを上げていっていたが、雨が降り出したためピットで待機。15分後にコースに戻ったときには、風が強まっていた。

そのなかでもドビツィオーゾは2分05秒448を記録して6位に浮上。3位との差はコンマ5秒以下に留まっており、明日の公式予選では連続4回目のフロントロウ獲得を狙う。一方のクラッチローも、ホームレースの初日を順調にこなして、ドビツィオーゾから0.1秒遅れの8位。しかしマシン・セッティングがまだ完璧ではなく、彼本来のポテンシャルが出し切れていないため、チームクルーと話し合い明日までに改善を目指す。午前中のウエット・コンディションでは5位入っており、公式予選でのフロントロウ獲得の可能性もあきらめてはいない。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 C・ストーナー Repsol Honda Team Honda 2:04.791
2 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 2'04.825
3 A・バウティスタ San Carlo Honda Gresini Honda 2'04.995
4 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 2'05.353
5 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda 2'05.391
6 A・ドビツィオーゾ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'05.448
7 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 2'05.488
8 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 2'05.574
9 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 2'05.886
10 H・バルベラ Pramac Racing Team Ducati 2'06.084
11 V・ロッシ Ducati Team Ducati 2'07.125
12 R・ド・ピュニエ Power Electronics Aspar ART 2'07.893
13 M・ピロ San Carlo Honda Gresini FTR 2'08.535
14 M・パッシーニ Speed Master ART 2'08.975
15 Y・エルナンデス Avintia Blusens BQR 2'09.078
16 A・エスパルガロ Power Electronics Aspar ART 2'09.379
17 J・エリソン Paul Bird Motorsport ART 2'09.944
18 D・ペトルッチ Came IodaRacing Project Ioda 2'11.325
19 C・エドワーズ NGM Mobile Forward Racing Suter 2'11.600
20 I・シルバ Avintia Blusens BQR 2'12.737

COMMENT

B・スピース選手談(フリー走行総合2番手/2分04秒825/18周)

「午前中のセッションでは、ターン15で転倒してしまったけれど、それを除けば今日はとても順調だった。ウエット・コンディションでも気持ちよく乗れていたから、今日の出来には満足しているよ。午後はドライ・コンディションになったが、それも好調。決勝がドライになったときのことを考えて、有効に時間を使うことができた。風がかなり強かったけれど、そのなかでもセッションの45分間のほとんどを使って、いろいろなことを試すことができた。そしてその結果、とてもいいタイムを記録することができたんだ」

J・ロレンソ選手談(フリー走行総合7番手/2分05秒488/24周)

「決勝が雨になる可能性もあるので、午前中のセッションでウエットを体験することができたのは良かったと思う。総合的には、今日は決して悪くはなかったけれど、とてもいい状態というわけでもなかったね...。午後のセッションでは強風に悩まされてしまって、セッティングの面では大きな障害になった。今はまだ、とくにストレートでのフィーリングがあまり良くないので、もっとペースを上げていくためにはフロント周りの問題を解決しなければならないだろう。明日は改善できるよう願っている」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「午前中の第1セッションは天候に恵まれなかったが、おかげでフル・ウエットのコンディションで走ることができた。一方、第2セッションはドライになったが、強風が吹いたり、たまに雨が降ってきたりして、ライダーたちにとっては難しいコンディションになった。マシンのほうは、ステアリングにまだ改善の余地があるし、マシン・バランスも完璧ではない。1000ccマシンでこのコースを走るのは初めてなので、セッティングには少し時間がかかるだろう」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「天気には恵まれなかったが、そのなかでも、とてもいいスタートを切ることができた。ベンは先日のアラゴンでのテストから順調。今日も楽に好タイムを出し、マシンのフィーリングも非常に良かったようだ。ホルヘのほうは、セッティングのバランスがまだ整っていないため少し苦労したが、明日はきっと改善できると確信している」

A・ドビツィオーゾ選手談(フリー走行総合6番手/2分05秒448/31周)

「午前中はウエット・コンディションになったので、前回のル・マンで見つけたレイン・セッティングをさらに煮詰めるチャンスになった。前回同様、マシンはとても調子が良く、ウエットでは3位を獲得することができたんだ。午後は晴れてドライになったけれども、コースの状況は逆に複雑。風がとても強くてマシンをコントロールするのが難しく、ライディングを楽しむことはできなかった。そのなかでの6位は悪くなかったと思っているけれど、まだ改善の余地は残っているんだ。タイムはトップ3にも近づいているので、明日に期待したい。明日以降も雨になりそうな感じだけれど、ウエットでもドライでも、また表彰台を目指して戦っていく」

C・クラッチロー選手談(フリー走行総合8番手/2分05秒574/27周)

「ホームレースなのに、最高のスタートというわけにはいかなかった。マシン・セッティングについても大幅な改良が必要だ。午前中のウエットはフィーリングは悪くなかったけれど、前回のル・マンでは雨のなかで表彰台争いをしたことを考えれば、もっと速く走れると期待していたんだ。そしてドライ・コンディションになった午後のセッションでは、いろいろな問題が出てしまって、思うように走れなかった。強風に見舞われて難しい状況ではあったんだけれど、これからしっかりデータを分析して問題解決に取り組まなければならないと思っている。今日はペースが上がらなかったが、マシンについて改善の余地が残っている。答えが見つかれば、母国のファンに素晴らしいショーをお見せできるだろう」

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