ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.06 6月17日 イギリス
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第6戦イギリスGP
■開催日:2012年6月15日(金)1日目フリー走行、16日(土)予選、17日(日)決勝
■開催地:イギリス/シルバーストーン
CIRCUIT DATA
■開設:1943年
■コース長:5.902km
■サーキットレコードラップ:2分03秒526(2010年:J・ロレンソ)
■サーキットベストラップ:2分03秒308(2010年:J・ロレンソ)
■2011年の優勝者:C・スト―ナー
REPORT
モトGPはシルバーストーンへ
ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソとB・スピースは今週末、イギリスGPが開催されるシルバーストーン・サーキットを訪れる。昨年の同大会では、ウエット・コンディションのもとでふたりのライダーがともに転倒を喫する残念な結果だったが、2010年にはロレンソが、モトGPでは初めての出場でポールポジションから見事、優勝を飾っている。現在、ランキングトップのロレンソは2位のC・ストーナーに20ポイント差をつけており、今大会でさらに差を広げるべく決勝に臨む。
一方のスピースも、初めてここを訪れた2010年の大会で3位獲得と大健闘、モトGPで初めての表彰台に上っている。今シーズンは序盤こそ不安定な状況が続いたが、前回のカタルニアでは実力を発揮。今回はそれ以上の活躍が期待されている。
シルバーストーン・サーキットはノーサンプトンシャーとバッキンガムシャーの境界にまたがって位置し、コースの全長は5.9km。初めてのレース開催は1947年に行われた即席のカーレース。翌1948年には初めてのF1グランプリが開催されたことで知られており、以来1987年まで毎年、行われていた。モーターサイクル・レーシングの歴史も長く、500ccクラスは1977年から1986年まで開催。その後はコースレイアウトの変更を含む大規模な改修工事が行われ、2010年から再びグランプリ・コースとして復帰した。より高速タイプになったコースは現在のモトGPマシンに適したもの。オーバーテイクのチャンスも多く、エキサイティングなレースが期待される。
COMMENT
J・ロレンソ選手談
「シルバーストーンは大好きなコースなんだ。2010年にはシーズン最高のライディングができて、大差で優勝。でも去年は雨のなか、ケイシーを追いかける途中で転倒してしまった。だから今年は、2010年のようなレースを再現したいね。ヤマハはここで多くの好成績を残しているので、僕らも自信を持って臨めるよ」
B・スピース選手談
「1日も早くマシンに乗りたい。スペインでのテストは順調で、バルセロナの転倒を除けば非常にいい状態なんだ。シルバーストーンのコースはヤマハに合っていると思うので、できるだけ早い段階でセッティングを仕上げて決勝に備えたい。このコースは大好きだし、僕にとっては特別な場所。何しろモトGPで初めての表彰台に上ったところだからね」
W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談
「どうやら、またしても悪天候になりそうだ!去年のこの大会はあまり、いい状態で迎えられなかったが、今年は好調にチャンピオンシップをリードしている。走りをエンジョイしながら、勝ちを狙っていける、とてもいいポジションにいるのだ。今回もいつものように、できるだけ上の成績を目指していく。チームクルーたちの仕事も順調で、ベース・セッティングはこれまでのどのコースでも素晴らしかった。ここシルバーストーンも同様になると思う」
M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談
「今回は非常に楽観的。ベンが前回のテストで、マシンへの信頼感をしっかり取り戻したからだ。シルバーストーンは彼がモトGPで初めての表彰台を獲得した場所。すべての条件が揃えば、今回もまた表彰台に上ることができるだろう。ホルヘもここまで非常にリズムがいいので、今回も頑張ってくれるに違いない」