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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.03 5月6日 ポルトガル

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第3戦ポルトガルGP
■開催日:2012年5月5日(土)予選結果
■開催地:ポルトガル/エストリル(4.182km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:19度 ■路面温度:25度
■PP:C・ストーナー(1分37秒188/ホンダ)

REPORT

クラッチローがフロントロウ獲得

ポルトガルGPの公式予選は、ヤマハ・ファクトリー・レーシングの両ライダーにとって悔しい結果。セッション終盤、C・エドワーズとR・ド・ピュニエの転倒により赤旗中断となり、再開後は残りの9分間だけが行われたが、J・ロレンソはそれまでのほとんどの時間帯でトップをキープしていたが、最後にタイムを伸ばすことができなかった。タイムアタックが集中してコースが混み合ったことと、完璧に回れないコーナーがいくつかあったためだ。この結果、トップから0.278秒離されてポジションは4位。ロレンソがエストリル・サーキットでフロントロウを逃したのは2008年以来初めてのこと。

チームメイトのB・スピースはようやく本調子を取り戻してきたところだが、タイムアタックの3ラップで遅いライダーに妨害される格好となり5位に留まった。明日の決勝はロレンソと並んでグリッド2列目からのスタート。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチローが3位に入り、自身2回目となるフロントロウを獲得。非ファクトリーのトップばかりか、ヤマハ勢でもトップに立ったことになる。赤旗中断による影響もほとんどなく、順調にタイムを伸ばして1分37秒289を記録。これで一時はトップに立ったが、最後にストーナーとペドロサに逆転され3位となった。ストーナーとの差は0.101秒、ペドロサとの差は0.088秒。チームメイトのA・ドビツィオーゾは、最後のタイムアタックで前後にソフトコンパウンドのタイヤを履いたが、思うようにペースが上がらず7位。明日の決勝は3列目からのスタートとなる。しかし自信は失っておらず、今回もトップ5以内を目指す。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 C・ストーナー Repsol Honda Team Honda 1'37.188
2 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'37.201
3 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'37.289
4 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'37.466
5 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 1'37.723
6 A・バウティスタ San Carlo Honda Gresini Honda 1'37.917
7 A・ドビツィオーゾ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'37.943
8 H・バルベラ Pramac Racing Team Ducati 1'38.006
9 V・ロッシ Ducati Team Ducati 1'38.059
10 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 1'38.253
11 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda 1'38.265
12 A・エスパルガロ Power Electronics Aspar ART 1'39.353
13 K・アブラハム Cardion AB Motoracing Ducati 1'39.398
14 R・ド・ピュニエ Power Electronics Aspar ART 1'39.586
15 Y・エルナンデス Avintia Blusens BQR-FTR 1'40.029
16 M・ピロ San Carlo Honda Gresini FTR 1'40.225
17 M・パッシーニ Speed Master ART 1'40.387
18 C・エドワーズ NGM Mobile Forward Racing Suter 1'40.964
19 J・エリソン Paul Bird Motorsport ART 1'41.394
20 D・ペトルッチ Came IodaRacing Project Ioda 1'41.486
21 I・シルバ Avintia Blusens BQR-FTR 1'41.490

COMMENT

J・ロレンソ選手談(予選4位/1分37秒466/29周)

「第1コーナーと第2コーナーが一番の問題だった。アグレッシブに入っていくことができず、どうしてもここで遅れてしまう。マシンのフィーリングも完璧ではなかったので、ラップタイムはこれが限界だったと思う。結果は4位だけれど、明日はできる限りハードに攻めていくよ。ハード・ブレーキングが得意なカルを捕まえなければならないからね!ポジティブに考え、その結果を待つだけ」

B・スピース選手談(予選5位/1分37秒723/26周)

「誰にとっても厳しい展開だった。僕はタイムアタックの最大のチャンスを3回も邪魔されてしまったけれど、こういうことはよくあることさ。そのうち2回は何とか対処の方法もあったが、残りのひとつは偶然の出来事と言うしかない。明日は2列目の真ん中からのスタート。前回のヘレスよりはずっといい。マシンのフィーリングも良くなってきているので、これからもっと自信をつけていきたいと思う。このコースでホルヘにあとコンマ3秒差に迫ったのだから決して悪くないよ」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「厳しい展開だった。残り9分までトップをキープしていたのだから、本来の実力が結果に反映されていないと思う。ただ我々はまだリア・グリップのフィーリングが完璧ではなく、とくに第1コーナーと第2コーナーの進入で課題が残っている。これを解決することができれば、決勝は上位を目指して戦えるだろう」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「フロントロウは逃したが、タイムでは非常に近づいている。ベンにとってはコースが混んでいたことが影響したが、それでも以前に比べればずっと良くなっているのだから満足している。残り5分まではいい位置につけていたことを考えれば、明日は自信を持って戦えると思う。今後の展開を見守る」

C・クラッチロー選手談(予選3位/1分37秒289/28周)

「またフロントロウに戻ってくることができたことは、モンスター・ヤマハ・テック3チームにとって非常にうれしいこと。これでようやく、みんなのハードワークが報われたよ。もちろん僕自身も、ヤマハ勢のトップになれてハッピー。これこそチームの仕事ぶりを証明するものだ。セッション前半はハードコンパウンドのタイヤを履いて決勝用セッティングの調整を行った。いつもとは少しフィーリングが違っていたんだけれど、走りながらどんどん良くなっていったんだ。またソフト・タイヤに換えてからは本当に気持ち良く走れるようになったので、フロントロウを狙えると確信したよ。

もっとタイムを短縮しようと頑張っていたら、コースの終盤のセクションも好調で、3位獲得に十分な速さになったんだ。この結果にはとても満足しているけれど、依然として課題も残っている。コーナリング性能とブレーキングをもう少し改善したい。決勝ではホルヘが必ず上がってくるから、表彰台獲得はかなり難しいチャレンジになるだろうが、僕としてはいつものようにベストを尽くすだけ」

A・ドビツィオーゾ選手談(予選7位/1分37秒943/29周)

「7位という結果は非常に残念。本当ならもっと上へ行けたはずだ。グリッド3列目からのスタートは、いつだって難しいもの。この位置からだと好スタートが必須になるが、その後の展開を邪魔しなければいいんだけれど...。ハード・タイヤでのペースはとても良くて、ロレンソにコンマ2秒差まで迫る3位まで上がることができた。だから決勝ではきっと、いい走りができると思うんだ。

予選は予定通りにはいかなかくて、1台のエンジンに小さな問題があったため、途中でスペアマシンに乗り換えなければならなかった。そして新品タイヤを履いてコースインした途端に赤旗が出されてしまったんだ。このようないろいろな事態が重ならなければ、もっとポジションを上げることができたと思う。今回はここまで大きく前進してきたが、残念ながら、それが最終的なタイムに反映されなかった」

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