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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.03 5月6日 ポルトガル

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第3戦ポルトガルGP
■開催日:2012年5月4日(金)初日総合結果
■開催地:ポルトガル/エストリル(4.182km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:17度 ■路面温度:20度

REPORT

スピースが好調な滑り出し

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのB・スピースが、第3戦ポルトガルGPのフリープラクティス初日で好調をアピール。午前中に行われた第1セッションはウエットとドライが混在する難しいコンディションだったが、早々にコースへ出てセッティングの変更に取り組んだ。これまでとは方向性を変えた大幅な変更が功を奏してトップタイムをマーク。第2セッションも好調のまま、しばらくトップをキープしたあと2位で終了した。1位はC・ストーナーで、その差は0.321秒。

チームメイトのJ・ロレンソは、路面コンディションによりセッティング・データの収集が難しかった第1セッションを欠席。第2セッションではリア・グリップの向上を目指して作業を行いながら、5位に入った。今日、5月4日はロレンソの25回目の誕生日。また同時にヘレス・サーキットでグランプリ初出場を果たしてから10周年の記念の日でもある。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチローも好調が続いており、フリープラクティス初日で3位につけた。午前中のセッションは路面に水たまりが残るなど難しいコンディションのなかで、効果的な作業が行えずに5ラップだけの走行。午後になると路面が乾き、クラッチローはカタールとヘレスの4位獲得を思い出させる見事な走りを披露した。ベストラップは1分38秒742で、非ファクトリーのトップ。2位のスピースとの差はわずか0.025秒、トップのストーナーからは0.346秒差だった。

チームメイトのA・ドビツィオーゾも、第2セッションのドライ・コンディションを大いに活用してマシンのフィーリング向上のための調整を行った。ドビツィオーゾはこれまでの2戦で5位以内に入り健闘しているが、本人はまだ本調子ではなく、YZR-M1のフィーリングをつかんで信頼を深めていきたいと考えている。今日はスイングアームを交換するなどセッティング変更に取り組み、1分39秒615のベストタイムを記録して10位となった。明日はさらに改良を行い、ラップタイム向上と安定した速さを目指す。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 C・ストーナー Repsol Honda Team Honda 1'38.396
2 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 1'38.717
3 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'38.742
4 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'38.797
5 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'38.930
6 A・バウティスタ San Carlo Honda Gresini Honda 1'38.959
7 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 1'39.029
8 H・バルベラ Pramac Racing Team Ducati 1'39.193
9 V・ロッシ Ducati Team Ducati 1'39.357
10 A・ドビツィオーゾ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'39.615
11 K・アブラハム Cardion AB Motoracing Ducati 1'40.207
12 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda 1'40.898
13 R・ド・ピュニエ Power Electronics Aspar ART 1'41.088
14 A・エスパルガロ Power Electronics Aspar ART 1'41.634
15 Y・エルナンデス Avintia Blusens BQR-FTR 1'41.638
16 M・パッシーニ Speed Master ART 1'41.973
17 M・ピロ San Carlo Honda Gresini FTR 1'42.252
18 C・エドワーズ NGM Mobile Forward Racing Suter 1'42.587
19 I・シルバ Avintia Blusens BQR-FTR 1'42.804
20 D・ペトルッチ Came IodaRacing Project Ioda 1'42.984
21 J・エリソン Paul Bird Motorsport ART 1'43.665

COMMENT

B・スピース選手談 (フリー走行総合2番手/1分38秒717/33周)

「今日はとてもフィーリングが良かったよ。でもまだ早い。まだ金曜だからね。今日、一番大切なことは、チームのみんなにお礼を言わなければならないこと。彼らは僕の要望を聞いてくれて、マシンを大幅に変更してくれたんだ。フロントまわりだけでなくライディング・ポジションの設定まで変わり、おかげでとてもいい感じになっている。それはラップタイムにも表れていて、前回のヘレスより速いペースで走っているにもかかわらず、乗っていてとても楽なんだ。今日のマシンはとてもクイックで乗りやすい。明日以降、さらに向上させていきたいと思っている。これまでの2戦が不調だったから、今回は初日から上位に入れたことをとてもうれしく思っているよ」

J・ロレンソ選手談(フリー走行総合5番手/1分38秒930/16周)

「今日は、まぁまぁというところ。マシン・セッティングもそのフィーリングも、満足できるところまではいかなかったんだ。新しくなったアスファルトがあまり良くなくて、場所によっては去年よりさらに悪化しているところもあるみたい。それに加えて雨も降ったので、ところどころ水のたまっているコーナーもあった。明日はたくさんのことを改善して、今日の遅れを挽回したい。とくにコーナーでのリアまわりのフィーリングを向上させないと...」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「午前中はコンディションが良くなかったので取りやめ、午後からの第2セッションが我々にとっての最初の走行となった。それもあって、今日はまだ完璧な状態ではない。リア・グリップが十分に得られておらず、とくにコーナー進入がうまくいかないようだ。明日は午前中でこれを改善し、万全の状態で公式予選に臨みたい」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「非常に好調なスタートができた。ベンのマシンのセッティングを変更したことが功を奏し、彼自身も自信を取り戻すことができたようだ。これからさらに微調整は必要だが、今日の時点で上位につけることができたのは大きな成果だ。ホルヘのほうは午前中のセッションを欠席したので、明日はきっといつものポジションに戻るだろう。好調なスタート。明日を楽しみにしている」

C・クラッチロー選手談(フリー走行総合3番手/1分38秒742/25周)

「順調なスタート。午前中はヘレスの第1セッションと同じような状況で、ところどころに水たまりがあってセッティングの面で得られることはほとんどなかった。とくに最終コーナーの水たまりがとても大きくて危険な状態だったので、これについては安全委員会で検討してもらいたいと思うよ。午前も午後も同じタイヤを使用したが、それがとても良かった。セッション終盤で新しいタイヤに履き換えたライダーも何人かいたので、そのなかでハイペースをキープし、好タイムを記録できたことに満足している。今日は決勝用セッティングに専念したので、まだ余裕があるんだ。これまでの2戦で大いに自信がついた。今回もこの調子でいきたい」

A・ドビツィオーゾ選手談(フリー走行総合10番手/1分39秒615/29周)

「終盤で新しいスイングアームを試し、同時にリアタイヤも交換したが、なぜかなかなか暖まってくれなかった。これがスイングアームのせいなのか、あるいはタイヤのせいなのか原因を見つけ出そうとしたけれど、そのためにたくさんの時間を費やしてしまったのが残念だ。というのも、それまでは好調で、ラップタイムも上位に近づいていたんだ。マシンのフィーリングは良く、タイムももっと上げていけるはず。そのためにも新しいパーツをいくつか試し、明日はさらに上を目指したい。好転が続き、明日以降も順調に作業を進められるように祈っているよ」

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