ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.03 5月6日 ポルトガル
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第3戦ポルトガルGP
■開催日:2012年5月4日(金)1日目フリー走行、5日(土)予選、6日(日)決勝
■開催地:ポルトガル/エストリル
CIRCUIT DATA
■開設:1972年
■コース長:4.182km
■サーキットレコードラップ:1分36秒937(2009年:D・ペドロサ)
■サーキットベストラップ:1分35秒715(2008年:J・ロレンソ)
■2011年の優勝者:D・ペドロサ
REPORT
ヤマハ・ファクトリー・レーシング、ランキングトップをキープしてエストリルへ
ヤマハ・ファクトリー・レーシングは今週末、大西洋にほど近いエストリル・サーキットで、シーズン第3戦、ヨーロッパラウンド2戦目となるポルトガルGPを迎える。J・ロレンソは第1戦で優勝、第2戦も2位を獲得してランキングトップに立っており、今回も自信を持ってレースに臨む。コースとの相性も良く、モトGPクラスでは4年連続ポールポジション、その他に優勝3回、2位1回という見事な成績を残している。第2戦までに築いた4ポイントのリードを守り、またさらに伸ばすことを目標に戦っていく。
チームメイトのB・スピースは、2010年、2011年とこのコースではツキに見放され、未だ完走できていない。今年こそはここで好成績を挙げ、本来の調子を取り戻したいところ。
エストリル・サーキットは大西洋の海岸からわずか7kmのところに位置し、その地形的影響から天候変化が激しいことで知られている。暖かい太陽から一転して強風や大雨に見舞われるなど、ライダーたちは一瞬のうちに激しいコンディションの変化を経験することになる。コースレイアウトもモトGPコース最長のストレートと多くの低速コーナーが組み合わされた複雑なもので、マシン・セッティングが最も難しいコースのひとつとされている。低速コーナーが続くセクションではおもにライダーたちのスキルが重要となり、また時速200㎞に達する第5コーナーと、悪名高い最終のパラボリカ・コーナーでは極限の精神集中が求められる。
COMMENT
J・ロレンソ選手談
「エストリルは、これまでにたくさんの好成績を残したコース。思い出に残る素晴らしい優勝も何度かあって、レースをエンジョイできる場所なんだ。今回もきっといいレースができると思っているけれど、そのためにはまず、前回のヘレス同様、タイヤ・チョイスがとても重要になるだろう。ポイントではリードしているけれど、戦いはとても厳しいので、常に全力を尽くして上位をキープしていきたい。また1000㏄のM1をさらに磨きあげていくために、決勝後の月曜日にはテストを予定しているよ」
B・スピース選手談
「今シーズンは、かなり荒々しい感じでスタートしてしまった。今回こそ軌道を修正し、いつもの戦いの場に戻っていきたいと思っている。エストリルではこれまでいいところがなかったので、今年はその流れを止めて好成績を目指したい。第1セッションからセッティング作業にしっかり取り組み、良い状態を見つけて決勝に臨みたい」
W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談
「ここまでシーズンは非常に順調に運んでいる。今回のエストリルもホルヘの得意とするコースで、昨年同様、チャンピオンシップをリードしてこのラウンドを迎えることができた。我々は去年よりもずっと強くなっているので、毎セッションでトップを目指し、リードを伸ばせないとしてもキープするよう全力で戦う」
M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談
「ホルヘについては、ここまでの勢いをキープすることを期待している。彼の好きなコースでもあるので、今回もきっと上位に入ってくれるだろう。ベンのほうは厳しい戦いが続いてきたが、我々は、彼がトップグループで活躍できるライダーだということはよくわかっている。チームは彼のフィーリングに合うマシンを用意するべく努力を続け、彼のほうも毎セッション、そして決勝で100%の力を出し切ってくれると確信している」