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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.17 10月31日 ポルトガル

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第17戦ポルトガルGP
■開催日:2010年10月30日(土)2日目結果
■開催地:ポルトガル/エストリル(4.182km)
■コースコンディション:ウエット
■PP:J・ロレンソ(1分48秒522/ヤマハ)

REPORT

J・ロレンソ&YZR-M1今季7度目のポールポジション

エストリルは悪天候に見舞われ、午後からは走行不可能と判断され公式予選はキャンセル。そのため、これまでのフリー走行3本のタイムを合わせてグリッドが決定した。その結果、フィアット・ヤマハ・チームのJ・ロレンソはポールポジション、V・ロッシは3位。ロレンソは42回目のポールポジション獲得となり、スペイン人ライダーとして最高記録を持っていたJ・マルチネスに並んだ。

午前中のプラクティスはウエット・コンディションで行われ、何人かのライダーが転倒。ロレンソもセッション終盤の最終コーナーでハイサイドを起こして転倒した。幸い怪我はなかった。一方のロッシはロレンソからコンマ5秒遅れて2位。しかし最速タイムはすべて昨日のもので、ロレンソはポールポジションだがロッシは3位となった。2位はN・ヘイデン。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのB・スピースとC・エドワーズは、それぞれ5位と9位。フリープラクティスのタイムを総合し、スピースは昨日の午後に記録した1分49秒721で5位。今日はウエット用セッティングを大幅に変更しようとしていたが、午後からの天候悪化によりその計画を実行することはできなかった。一方、エドワーズは今日の午前中に記録した1分50秒313のタイムが採用されて9位。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'48.522
2 N・ヘイデン Ducati Marlboro Team Ducati 1'48.657
3 V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'48.883
4 C・スト―ナー Ducati Marlboro Team Ducati 1'49.061
5 B・スピース Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'49.721
6 M・メランドリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'49.784
7 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 1'50.007
8 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda 1'50.043
9 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'50.313
10 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'50.500
11 A・エスパルガロ Pramac Racing Team Ducati 1'50.787
12 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'50.824
13 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'51.518
14 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'52.734
15 H・バルベラ Paginas Amarillas Aspar Ducati 1'53.131
16 青山博一 Interwetten Honda MotoGP Honda 1'53.317
17 C・チェカ Pramac Racing Team Ducati 1'53.933

COMMENT

J・ロレンソ選手談(予選1位/1分48秒522/39周)

「今日はとても残念だったよ。セッティングをさらに煮詰めるために、ベリーウエットなコンディションでもっと走っておきたかったからね。でも午後はどうすることもできなかったよ。午前中のセッションはいい感じだったけれど、最後はハードにプッシュしすぎてしまった。ライバルたちが僕のタイムに近づいてきていると思って、頑張りすぎて転倒してしまったんだ。でも幸運だったよ。エアバッグが膨らんで僕は怪我はなかった。あとは明日の天気がどうなるかだけど、ウォームアップと決勝のコンディションが同じになってほしいんだ。そうでなかったら、とっても難しいことになってしまうからね。今日、ポールポジション獲得回数ではアスパー(J・マルチネス)と並んでスペイン人ライダーのトップになった。とても光栄で誇らしいことだよ」

W・ズィーレンベルグ、チーム監督談

「今季7回目のポールポジションということになったが、実際には予選が行われないままのものだった。ホルヘは午前中、ハードにプッシュしすぎてリアが流れ、大きな転倒をしてしまった。でも幸い怪我がなかったから心配することはない。ウエット・コンディションでもう少しペースを上げたいところだったが、少しでも乾いてくれば良くなってくるのに、完全に濡れている状態ではリアのフィーリングがあまり良くないようだ。明日の午前中、もし可能ならばこの部分の改善に取り組みたい。もちろん今はまだ、天気がどうなるかわからないので、明日まで待つしかないのだけれど...」

V・ロッシ選手談予選3位/1分48秒883/46周)

「今日は試したいことがたくさんあったから、すごく残念だったよ。でも午後からは雨がひどすぎて、確かに危険な状況だった。とても走れる状態ではなかったんだ。ウエットではセッティングがうまくできていて、もちろん午後の走行ができればもっと良くなったんだけれど、マシンのバランスには満足している。あとは明日のコンディションを見守るだけ。ウエットのための準備はできたわけだけれど、もしもドライになったとしたらどうなってしまうだろう!午前中から晴れて、ウォームアップをドライで走ることができれば大丈夫だけれど、ウォームアップがウエットで、決勝で急にドライになったとしたら......そんなことにはなって欲しくないな。とにかく状況を見守るしかない。少なくともフロントロウにいるしね」

D・ブリビオ、チーム監督談

「天候に翻弄され、非常に奇妙で難しいウイークになってしまった。これまでのふたつのセッションでは調子はとても良かったので、ウエット用のセッティングはうまくいっているようだ。でももう少しチェックしたいところもあったので、今日は走ることができず残念だった。あとは明日を待つしかない。決勝がウエットなら問題ない。もしもドライになるとしたら大きな賭けになってしまうだろう」

B・スピース選手談(予選5位/1分49秒721)

「午後からのあのコンディションでは、どうやったって走ることはできなかった。こればかりは僕らにはどうすることもできないことだけれど、第1セッションも逃しているから大変なことになってしまったと思ったよ。僕はコースに慣れるために少しでも多く周回しなければならないので、とくに悔しい気持ちが強いんだ。今日の午後も、マシンをさらに一歩前進させたいと思っていただけに残念。ウエットではあまり走っていないので、基本的にドライ用のセッティングをいくらか柔らかめにして使ってきた。

そのあとヤマハが僕のために何か革新的な変更を考えてくれていると聞いたんだけれど、それを試すチャンスがなくなってしまったんだ。マシンのフィーリングが良くなるはずだと言われていたから、本当に残念な気持ちだよ。でも依然として5位につけているので、昨日、急いでコースを学んだことが役に立っているということ。天気に関しては自分たちではどうすることもできないので、明日の朝起きて、どんな空になっているかを見て、ウエットかドライかを走るというだけ。もしドライになったとしても、何マイルも離されてしまうようなことにはならないだろう。僕はまだ、このコースで完全なドライを走ったことはないけれどね...」

C・エドワーズ選手談(予選9位/1分50秒313)

「グリッド3列目というのは、ちょっと困ったことだよ。だって昨日はいい感じだったし、今日も5位だったんだからね。昨日は転倒してしまって、ウイーク中で最もコンディションが良かった時間帯を走ることができなかった。だから本当なら、もっと上へ行けたはずなんだ。でも今日のような天気では確かに走行は不可能だったと思う。どうしようもないことなら腹を立てても仕方がないね。ウエットのセッティングはとても好調なので、明日もしウエットならいいレースができるだろう。でも逆にドライになったとしても、僕自身は十分に自信を持っているし、前のライダーをどんどん抜いて好成績を目指すことができると思っているんだ。最悪のシナリオは、ウォームアップがウエットで決勝がドライになること。でも雨でも晴れでも何とかするさ!」

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