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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.17 10月31日 ポルトガル

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第17戦ポルトガルGP
■開催日:2010年10月29日(金)初日結果
■開催地:ポルトガル/エストリル(4.182km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:19度 ■路面温度:22度

REPORT

初日、ロレンソがトップタイム

2週間前のフィリップアイランドを思い起こさせるような激しい風雨に見舞われたフリープラクティス初日。午前中に行われた第1セッションを走行したのは5台にも満たず、いずれもわずかな周回数に留まった。フィアット・ヤマハ・チームのJ・ロレンソ、V・ロッシを含む残りの大多数は、午後の天候回復に希望を託して走行を見合わせた。すると午後のセッションが始まるころには雨が止み、45分間のセッションのなかで路面は徐々に乾いていった。

すでにチャンピオンを決定したロレンソは、タイトル争いのプレッシャーを感じることなく、好きなコースのひとつであるここエストリルのライディングを楽しんだ。安定した走りで終盤まで4位をキープ。最後のタイムアタックに入って一気にトップに躍り出た。一方のロッシも序盤から好調で、ウエット用セッティングに取り組みながらも中盤ではトップに浮上。終盤で3位に後退したが、ロレンソとの差はわずかコンマ3秒だった。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのB・スピースは今回も、初めてのコースを素早く学んで5位につける健闘を見せた。午前中のセッションはチームメイトのC・エドワーズとともに走行をキャンセル。午後になって雨が止むと初走行に臨み、楽々とタイムを縮めて1分49秒721を記録した。2010年度ルーキー・オブ・ザ・イヤーのスピースは、今回もノンファクトリー勢のトップ。明日以降も雨が予想されているが、さらにセッティングを煮詰めることで、もう一度表彰台争いに加わっていくことを目標としている。

一方のエドワーズは、セッション終了15分前に転倒してタイムを更新することができなかった。セッション開始からすぐにリズムをつかみ、1分53秒510まで上げて順調に3位をキープしていたが、第8コーナーでわずかにミスをおかして転倒。これによって12位まで順位を下げることとなった。腰の左側に痛みを訴えている。

明日も45分間のセッションを2回行う予定だったが、雨で失われる形となった時間を埋め合わせるために、1時間×2回のスケジュールに変更される。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'48.522
2 N・ヘイデン Ducati Marlboro Team Ducati 1'48.657
3 V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'48.883
4 C・スト―ナー Ducati Marlboro Team Ducati 1'49.061
5 B・スピース Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'49.721
6 M・メランドリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'49.784
7 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda 1'50.043
8 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'51.283
9 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 1'52.294
10 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'52.575
11 H・バルベラ Paginas Amarillas Aspar Ducati 1'53.131
12 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'53.510
13 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'53.592
14 A・エスパルガロ Pramac Racing Team Ducati 1'53.769
15 青山博一 Interwetten Honda MotoGP Honda 1'54.389
16 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'54.410
17 C・チェカ Pramac Racing Team Ducati 1'54.444

COMMENT

J・ロレンソ選手談(フリー走行1番手/1分48秒522/ 20周)

「このコースは大好きなんだ。モトGPでは2回とも優勝しているから、ここに来るとうれしい気持ちになるんだよ。でも今日は残念ながら天気が悪くて、午前中は走るどころじゃなかった。午後は何とか走ったけれど、依然として路面はかなり濡れていて難しいコンディションだったから、とても慎重にやらなければならなかった。このコンディションを除けばフィーリングは良くて、終盤になって路面が乾き始めてからは、さらに調子が上がってきた感じ。それでタイムも更新してトップに立つことができたんだ。明日はセッションが長くなったので、今日無駄になってしまった時間を取り戻せるだろう。あとは雨が降らないことを祈るのみ!」

W・ズィーレンベルグ、チーム監督談

「プラクティスには非常に満足している。でもこの雨はあまり歓迎できないな。それでも午後のセッション終盤になると路面が乾き始めて、セッティングを少しでも向上させることができたのは良かったと思う。コーナーの進入と立ち上がりのリアグリップに注意しなければならないので、もし明日も雨になれば、そこに専念することになるだろう。トップに立ったことはもちろん良かったが、タイムはかなり接近しているので、今後の状況を見守りたい」

V・ロッシ選手談(フリー走行3番手/1分48秒883/20周)

「午後になると、通常のウエット・プラクティスという感じで走ることができた。自分のパフォーマンスにも満足できたよ。序盤からハイペースで走れたし、マシンのフィーリングも良かった。でもコースのいくつかの場所では、とくに最終セクションでどうしても少し遅れてしまう。マシンの挙動が大きくなってしまうんだ。明日はこれを改善するために、セッティング作業に取り組むつもり。午前中は走れなかったから、午後のセッションが順調だったのはとても良かったと思う。今週はどうやら、あまりいい天気は望めそうもないので、セットアップのための時間はもうあまり残っていないからね」

D・ブリビオ、チーム監督談

「マシンはベースができているし、バレンティーノの走りもセッションを通してとても速かった。課題があるとすれば電子制御系とマシンバランスだが、今日の走行からたくさんのデータを収集することができたので、もしも明日、あるいは明後日、またウエットになったとしても、今日のベース・セッティングを使うことができるだろう」

B・スピース選手談(フリー走行5番手/1分49秒721/21周)

「午前中は雨がひどくて無駄になってしまった。実際、リスクをかけて走るだけの価値はなかったと思うんだ。それに比べて午後はかなり良くなったけれど、依然としてフルウエットの状態に変わりはない。新しいコースを学ぶには難しいコンディションになってしまったんだ。グリップがどんな感じか、とか、うまく走れる場所はどこか、とかいうようなことがよくわからないので、セッションの前半くらいは、まるで目隠しをして走っているような感じ。だから他のライダーについて行ってみたら、意外に早くフィーリングがつかめるようになった。そして初日にして5位という結果を得ることができたんだ。このような難しいコンディションのなかでここまでやれたということが、本当にうれしいよ。トリッキーな場所がいくつかあって、そこではとくに、限界線を完全に理解するまでには至っていない。転倒してしまったライダーも多かったけれど、僕は危ない場面には遭遇しなかった。良いスタートが切れたので、明日以降も積極的にいきたい」

C・エドワーズ選手談(フリー走行8番手/1分53秒510/11周)

「セッション序盤は非常に好調で、走りだすとすぐにフィーリングをつかんで、しばらくの間トップをキープすることもできた。このコースは面白くて、路面はつるつるで滑りやすく見えるのに、実際には十分にグリップしてくれるんだ。またマシンのほうもウエット用セッティングがとてもうまくいっていて、ホルヘ、バレンティーノ、ベンのヤマハ勢3人が5位以内に入っている。僕もそこへ行くことができたはずだけれど、シケイン手前でちょっとミスをしてしまったんだ。マシンが流れて少しはらむと、突然リアが滑り出てしまった。一度は持ちこたえたけれど、前を見るとグラベルの向こう側の壁があった。だからマシンから身体を離したんだ。左腰を打ちつけてしまったけれど、明日には良くなると思う」

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