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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.11 8月29日 インディアナポリス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第11戦インディアナポリスGP
■開催日:2010年8月27日(金)初日結果
■開催地:インディアナ州/インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(4.216km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:28度 ■路面温度:51度

REPORT

初日、J・ロレンソ&YZR-M1は2番手

好天に恵まれ、燃えるような太陽のもとで行われたフリープラクティス初日。フィアット・ヤマハ・チームのJ・ロレンソとV・ロッシはそれぞれ、2位と5位を獲得した。トップはC・ストーナーで、ロレンソとの差はコンマ2秒。

昨年の覇者、ロレンソは序盤から好調。セッションの4分の3までトップをキープしていたが、その後ストーナーに逆転された。ロレンソはプラクティスのなかで、フラットなこのコースの特徴に合わせていくつかのセッティング調整を行ったほか、ブリヂストンの決勝用タイヤのソフト、ハード両方を試して手ごたえを得ている。

一方のロッシは、グリップ不足に悩まされてペースが上がらなかった。明日までにデータを分析してセッティング上の解決方法を探り、公式予選ではフロントロウ獲得を目指す。

ふたりのマシンは、ラグナセカのときと同様、“フィアット500”のカラーリングを施したもの。フィアット500のアメリカでの販売開始を祝うもので、ロッシとロレンソの500人のファンの笑顔が描かれている。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・エドワーズとB・スピースは、セッション序盤から好調な走りを見せ、それぞれ6位と8位。

エドワーズは今回、最高峰クラスで130レース目の出場となり、史上13人目の記録。フリープラクティス初日の今日は、前回のブルノで使用した新しいフロント・ジオメトリーのセッティングにさらに磨きをかけるべく作業に取り組んだ。そのなかでも常に6位以内をキープし、また最後の20分では一時3位まで上がる好調ぶりを見せた。最終的には1分41秒664のベストタイムを記録。5位のロッシから0.041秒差で6位となった。

一方、来シーズンからヤマハ・ファクトリーチームに加入することが決まったスピース。序盤で早くも3位に浮上し、さらに15分後にはトップに立って地元ファンを熱狂させた。その後も決勝用タイヤを使用しながらコンスタントにハイペースをキープして3位以内を目指していたが、終盤で転倒があり8位に後退することとなった。路面の凹凸にタイヤを取られたことが原因だった。ベストタイムは1分41秒722で、エドワーズとの差はコンマ1秒以内。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 C・スト―ナー Ducati Marlboro Team Ducati 1'40.884
2 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'41.109
3 N・ヘイデン Ducati Marlboro Team Ducati 1'41.405
4 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'41.421
5 V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'41.623
6 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'41.664
7 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 1'41.683
8 B・スピース Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'41.722
9 A・エスパルガロ Pramac Racing Team Ducati 1'41.992
10 M・メランドリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'42.147
11 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'42.268
12 H・バルベラ Paginas Amarillas Aspar Ducati 1'42.368
13 M・カリオ Pramac Racing Team Ducati 1'42.600
14 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'42.696
15 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'42.790
16 青山博一 Interwetten Honda MotoGP Honda 1'42.874
17 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda 1'42.987

COMMENT

J・ロレンソ選手談(フリー走行2番手/1分41秒109/26周)

「とても順調。しかも走りながら、どんどん調子が上がっていったんだ。ただ、たぶん気温が高かったからだろうけれど、リアがとても滑りやすかった。実際、去年よりかなり暑いからね! 上位陣はほとんど差がなくて、誰もが強く見える。明日はもっと速くなってくるだろうから、僕らもそうなっていけるように、しっかりついていかなければならない。だから、いい戦いになると思うよ! 最後に、来シーズンからファクトリー・チームに加入することが決まったベン・スピースを祝福したい。彼にとってもヤマハにとっても、素晴らしいニュースだと思うよ」

W・ズィーレンベルグ、チーム監督談

「予定していたものをすべて順調にこなすことができて、いいプラクティス・セッションになった。2位という結果にも満足しているし、マシンの仕上がりについては、ハンドリングもバランスも上々だ。コースは確かにバンピーで、ウイリーを最小限に抑えるための作業も必要になっているが、セッティングのベースはしっかりできていて、ホルヘも良いフィーリングをつかんでいる。またタイヤについても方向性が見えたので、これで、やりたかったことはすべてできたというわけだ」

V・ロッシ選手談(フリー走行5番手/1分41秒623/27周)

「体調はまた格段に良くなっている。痛みはまだ少しあるけど、ひどくはないから気にはしていないよ。走り自体はとても好調で、気分よく乗れているんだけれど、グリップ不足があってペースが上がらない。そこのところを改善するために、セッティングを調整していかなければならないんだ。路面に凹凸が多いから難しいんだと思うけれど、今日もいろいろ試してみたわりには十分な成果が得られなかった。トップとの差がかなり開いてしまっているので、明日はそれをできるだけ縮めて、少しでも良い位置を目指せるように頑張っていきたい」

D・ブリビオ、チーム監督談

「今日はあまり順調にいかなかった。このコースに合わせたセッティングにしていくためには、もう少し作業が必要になりそうだ。今日はスタンダードのセッティングを使っていたが、これを調整しながらトライを続けていく予定。まだ1日目だから、時間はまだある。特別な問題があるわけではなく、ただグリップが少し足りないだけ。これを解決することで、タイヤがうまく機能するようになってくれるだろう。今晩データを分析し、明日の作業に生かしたい」

C・エドワーズ選手談(フリー走行6番手/1分41秒664/24周)

「マシンのフィーリングがとても良かったから満足しているよ。今の段階では、これが一番重要なことだからね。今シーズンはこれまで何度も、セッティングを素早く見つけることができずに苦しんできた。初日で出遅れてしまうので、いつも追いかける立場になってしまっていたんだ。でもブルノで初めて試したフロントエンドのセッティングがここでもうまくいった。つまり、前回から一気に躍進したみたいなんだ。以前ならコーナーで格闘するような感じだったけれど、今はもっと気持ちよく、自信を持って乗れていてコーナースピードを高くキープできるようになった。これまで何度も、マシンが言うことを聞いてくれさえすれば、もっと速く走れるんだ、と主張してきた。それがようやく証明できたんだ。前回のブルノでは今季ベストの7位を獲得して勢いがついた。この好調を今回もキープして、実力を出し切りたい」

B・スピース談(フリー走行8番手/1分41秒722/25周)

「最後に転倒してしまったのは良くなかったけれど、それを除けばとても満足しているよ。それにあの転倒は僕のミスということがわかっているから、大きな問題ではないんだ。第6コーナーに進入するところは路面がでこぼこしていて、あそこでマシンを寝かせるのが早すぎてしまったみたい。それでも転倒してしまうほどハードにプッシュしたつもりはなかったんだけど、路面の凹凸に乗ってしまって一気にフロントが切れ込んだ。そういうわけで最後の5分間を走ることができなくなってしまったのは残念。マシンは好調だったし僕自身のフィーリングも良かったから、最後までしっかり走っていればタイムはもっと上がっていただろう。それまでずっと上位をキープできていたのに、自分のミスでこういう結果になってしまったということなんだ。転倒さえなければ、あとコンマ3秒か4秒は詰められたと思う。そうすれば当然、順位も上がっていただろう。悔しいけれど、セッションを通じてハイペースをキープできたこと、決勝用タイヤでデータを収集できたことはとても良かったと思う。順調なスタートだ」

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