ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.06 6月26日 オランダ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第6戦アッセンTT?
■開催日:2010年6月24日(木)1日目フリー走行、25日(金)予選、26日(土)決勝?
■開催地:オランダ/アッセン
CIRCUIT DATA
■開設:1955年?
■コース長:4.555km?
■サーキットレコードラップ:1分36秒558(2009年:V・ロッシ)?
■サーキットベストラップ:1分35秒520(2008年:C・ストーナー)?
■2009年の優勝者:V・ロッシ
REPORT
チャンピオンシップをリードするロレンソ、アッセンTT80周年大会へ
J・ロレンソがシルバーストーンで優勝を果たした翌日、フィアット・ヤマハ・チームは早くも、次の戦いの舞台となるオランダはアッセンに到着。今年は同コースの80周年に当たる記念の大会で、今回もアッセンTTは、例年通り6月最終週の土曜日に開催される。
同チームのV・ロッシはムジェロで負傷してからイタリアでリハビリを続けており、シルバーストーンに続いて今回も欠場が決まっている。その一方でチームメイトのJ・ロレンソは、ここまでの5レースで優勝3回、2位2回と見事な成績を残しており、絶頂期のロッシと比べても見劣りするものではない。とくに前回のシルバーストーンでの圧倒的な勝利は、その好調ぶりをはっきりと証明するものだ。昨年のアッセンTTはロッシに続く2位。それ以前には250ccで2回、125ccで1回の優勝を経験しており、ここアッセンを好きなコースのひとつに挙げている。
グランプリ・ライダーの間では、ずっと以前から、どこか不思議な魅力を持った場所としてとらえられてきたアッセン。数年前に大幅な改修が行われて生まれ変わったが、今もその人気は変わらない。コーナーがいくつも連続し、次々にマシンの向きを変えていくテクニカルコースで、体力的に最も厳しいコースのひとつとしても知られている。また公道コースであったころのバンク角の変化を踏襲している部分もあり、このあたりはハイスピード・シケインとともに、敏捷性に優れるヤマハM1の得意とするところだ。80年の歴史のなかで世界選手権グランプリは62回目を数えるが、その初年度以来、毎年欠かさずに開催されてきた唯一のコースである。
COMMENT
J・ロレンソ―“お気に入りのコース”
「前回のシルバーストーンから始まって3週連続のレース開催という、シーズンでも最も忙しい時期。その初回で自分たちのほぼ思い通りのレースができて、優勝できたことは、とても良かったと思っているよ。でも、その喜びよりも、今はもう先へ進まなければならないんだ。今のこの調子をキープしていけるように頑張らなければ! アッセンは好きなコースでもあるので、今回もまた表彰台を狙っていく。 チームは皆が協力し合って、M1をさらに改良していくことに集中している。常に成長し続けるということが大事なんだ。アッセンでは125と250で優勝しているので、モトGPでも優勝したいね!」
W・ズィーレンベルグ、チーム監督―“油断はできない”
「ホルヘはアッセンが大好きで、彼自身もそしてチームメンバーたちも、とても良い状態でレースウイークを迎えようとしている。マシンに関しては何も心配するところがなく、チャンピオンシップの状況を考えても、ポイントで大きなアドバンテージを持っている。しかしだからこそ、我々はここでリラックスするわけにはいかないのだ。この3週間、ホルヘは集中力を切らしてはいけないし、必ずそうしてくれると信じている。アッセンでは例年、天候が問題になるが、シルバーストーンでも幸運に恵まれたので、今回もそうなるよう期待している」