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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.01 4月11日 カタール

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第1戦カタールGP
■開催日:2010年4月10日(土)予選結果
■開催地:カタール/ロサイル・サーキット(5.380km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:26度 ■路面温度:27度
■PP:C・スト―ナー(1分55秒007/ドゥカティ)

REPORT

フィアット・ヤマハ・チームの両ライダー、2、3番手フロントロウ獲得

2010シーズン開幕戦の予選で、フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシとJ・ロレンソはそれぞれ2位と3位を獲得。ポールポジションはC・ストーナー。

ディフェンディング・チャンピオンのロッシは、フリープラクティス初日の昨日は納得のいく走りができなかったが、2日目の今日は午前中にセッティング変更を行って状態が改善。リアグリップが向上したことでタイムアップにつながった。セッション中盤には一時トップに立ったが、すぐにストーナーに先行され2位に後退。また最後のタイムアタックでは途中まで絶好調だったが、第4セクションで2台をパスする際にコンマ数秒遅れたためポールポジション獲得はならなかった。ストーナーとの差は0.355秒。

一方、初日に好調ぶりを見せたロレンソは、リアのフィーリングが昨日までに比べて落ちていると感じてわずかに後退。それでも懸命にポジションアップを図り、3位をもぎとった。オフシーズン中の怪我と、その後のテスト欠場という事態を考えれば本人も満足のいく結果だ。ブレーキング時には依然として痛みがあるとのことだが、セッティングがさらに煮詰まってくれば、明日の決勝では最高のパフォーマンスを見せることができるだろう。決勝スタートは現地時間23:00。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・エドワーズとB・スピースはそれぞれ8位と11位。エドワーズはセッティング作業が順調に進み、マシンの旋回性が劇的に向上。これによって自信を取り戻すと、決勝用の硬めのコンパウンドのリアタイヤで安定したペースをキープした。そしてセッション終盤にはソフトコンパウンドを履いて一時は3位まで浮上、さらに最終ラップで1分56秒005のベストタイムを記録したが、順位では8位まで後退して走行を終えた。4位のR・ド・ピュニエに、わずか0.174秒差。

チームメイトのスピースは、ハードコンパウンドのタイヤで記録した1分 56秒271で11位。ド・ピュニエからはコンマ5秒以内の差に留まっており、決勝では6位以内獲得に意欲を見せている。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 C・スト―ナー Ducati Marlboro Team Ducati 1'55.007
2 V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'55.362
3 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team Yamaha 1'55.520
4 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda 1'55.831
5 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'55.899
6 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 1'55.963
7 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'55.990
8 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'56.005
9 N・ヘイデン Ducati Marlboro Team Ducati 1'56.163
10 青山博一 Interwetten Honda MotoGP Honda 1'56.227
11 B・スピース Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'56.271
12 M・カリオ Pramac Racing Team Ducati 1'56.283
13 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'56.450
14 A・エスパルガロ Pramac Racing Team Ducati 1'56.652
15 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'56.957
16 H・バルベラ Paginas Amarillas Aspar Ducati 1'57.130
17 M・メランドリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'57.325

COMMENT

V・ロッシ選手談(予選2位/1分55秒362/25周)

「今日の作業はとても順調だったので、今はとてもハッピーな気分! ブリヂストンのハードコンパウンドを履いてのレース用セッティングでいいペースが出ているんだ。リアにソフトコンパウンドを履くと依然として少しスライドしてしまうけれど、決勝では問題ないだろう。最後のタイムアタックはとても速かったのに、最後のセクションで何人かパスしなければならなくて遅れてしまった。それでも何とかいいポジションを獲得することができたので満足しているよ。明日はスタートが肝心。ストーナーについていくためには1周目から激しくプッシュしていかなければならないだろう。彼はこのコースが得意だから、正直言って勝つのは難しいかもしれない。でもベストを尽くすよ!」

J・ロレンソ選手談(予選3位/1分55秒520/24周)

「僕の今の体調を考えれば、3位というポジションはとてもいいと思っているし、ここまでの仕事にも満足しているよ。ただ、今日は残念ながらリアのフィーイングがあまり良くなくて、昨日のような速さをキープすることができなかったんだ。手はまだパーフェクトの状態までいっていなくて、ブレーキングでは痛みがあるけれど、僕は今、そのことよりもマシンの状態のほうに関心があるんだ。明日はウォームアップの時間を利用して、少しでもいい状態にしていきたい。あとは僕がベストを尽くし、表彰台獲得を目指すだけ」

D・ブリビオ、チーム監督談

「今回のプラクティスは順調に運んだ。いくつか調整を行って昨日よりも格段に良くなってきたので、バレンティーノのペースも上がってきた。スタートポジションはとてもいいので、序盤から頑張ってストーナーについて行くこと。そして、その後の展開を見守るだけだ。きっと面白いレースになるだろう!」

W・ズィーレンベルグ、チーム監督談

「ホルヘのコンディションが万全ではなかったのに、こうしてフロントロウを獲得できて非常にうれしい。開幕戦でロッシやストーナーにここまで近づけたことは大きな自信になるだろう。マシンのセッティングについては100%満足しているわけではなく、明日までにやるべきことがまだ残っている。上位グループに挑んでいくのは簡単なことではないが、残された時間をできるだけ有効に使って少しでもいい状態で決勝を迎えたい」

C・エドワーズ選手談(予選8位/1分56秒005/22周)

「マシンが昨日より100倍良くなったんだ!昨晩は実はかなり落ち込んでいたんだけれど、去年のセッティングに戻してみたら問題が解決した。おかげでマシンがうまく曲がってくれるようになり、ブレーキングでフロントのフィーリングが伝わりやすくなった。昨日はまったく感触がつかめなかったから、まるで他人のマシンに乗っているみたいな感覚だったんだ…。今日はハードコンパウンドでもタイムが良かったので、決勝はきっとうまくいくと思う。決勝用タイヤなら上位陣よりむしろ安定していたくらいだから、4位争いの候補のひとりに数えてもらえると思っているよ。セッション終盤まで、予選4位獲得を目指していたし、実際に目前まで迫っていたんだからね。ソフトコンパウンドではちょっと気になるところもあったんだけれど、ブリヂストンはいつも頑張ってくれている。決勝用ハードコンパウンドの安定性を信頼しているから明日が楽しみだ。いつもと同じように、僕は明日も、モンスター・ヤマハ・テック3チームのためにベストを尽くす」

B・スピース選手談(予選11位/1分56秒271/22周)

「今日はあまりうまくいかなかったよ。タイムアタックでソフトコンパウンド・タイヤのアドバンテージを使い切ることができなかったんだ。一番いいところでクリアラップをとれなかったしね…。でも決勝用タイヤで出したタイムには満足している。そして実際に、今日のベストタイムは、もう何周も走ったあとの決勝用タイヤを履いて出したものだったんだ。トップの4台は確かに、ハードタイヤでも十分に速い。でも僕の前にいるライダーの多くは、ソフトタイヤを使っていたんだ。だからチャンスはあると思う。スタートさえうまくいけば、その後もいいペースをキープできると確信しているけれど、あとはストレートでのパスが課題になるだろうね。グリッドはコーリンの真後ろなので、彼にくっついて前へ行けたらいいね」

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