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AMAスーパークロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。

Rd.12 4月8日 グレンデール

RACE DATA

AMAスーパークロス 第12戦グレンデール大会
開催日:2023年4月8日(土)
開催地:アリゾナ州グレンデール
会場:ステートファーム・スタジアム

REPORT

アリゾナ州グレンデールのステートファーム・スタジアムで開催されたAMAスーパークロス今シーズン最後のトリプルクラウン・イベントで、Monster Energy Yamaha Star Racingのイーライ・トマックが困難なコンディションの中で格段のパフォーマンスを見せ、優勝-2位-優勝のスコアを挙げて総合優勝を遂げた。この結果、トマックはタイトル争いで2位に7ポイントのリードを築いた。また、最上級クラスで51回目の優勝を果たしたことで、トマックは最多勝記録でジェレミー・マクグラスに次ぐ2位にランクされることになった。

250Westでは、Monster Energy Yamaha Star Racingのリーバイ・キッチンが、3位-2位-2位のスコアを挙げて総合3位に入った。この結果、キッチンはAMAスーパークロス250West選手権でのランキングで3位に浮上した。この後、選手権は、ひと週末のブレークを経て、ニュージャージー州で開催されるEast-Westシュートアウトへと続く。残念ながらスタイルズ・ロバートソンは最初の250SXメインイベントでクラッシュし、早々にリタイアを余儀なくされた。

450SX
イーライ・トマックが450SXで51回目の勝利を挙げ、タイトル防衛に向けて優位に

今回の大会はアリゾナ州での開催ながら、友人や親せきが多くやってきて、トマックは出身地のコロラドでのレースのように感じていた。今年最後のトリプルクラウンの走り出しは良く、トマックは予選で2番手に入る。最初のメインイベントでホールショットを奪うと、そのまま勝利を収めた。

2回目のメインイベントでも好スタートを決めたトマックは、すぐに2番手につける。そしてトップのライダーがミスを犯したところでリードを奪った。すぐに抜き返されたものの、無理のない走行を続けたトマックは2位でフィニッシュラインを通過した。

続くこの日最後のレースで、トマックはまたもロケットスタートを見せて首位のライダーに続くと、フープスでこれをかわしてトップに躍り出た。ハードパックのコースで見事なライディングを見せるトマックは、後続を寄せ付けずにそのままトップでフィニッシュ。優勝-2位-優勝のスコアで総合優勝を遂げた。シーズン7度目のこの勝利で、トマックはタイトル防衛でも優位に立ち、5戦を残して2位に7ポイント差で選手権をリードしている。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームはジョージア州へと向かい、4月15日にアトランタ・モータースピードウェイで開催されるAMAスーパークロスおよびスーパーモトクロス世界選手権シリーズ第13戦に臨む。

250SX WEST
キッチンがグレンデールで再びトリプルクラウン表彰台

キッチンは予選で5番手と、堅実な走り出しを見せ、夜のプログラムに向けて自身のリズムを見出していた。最初のメインイベントで素晴らしいスタートを見せたキッチンだったが、赤旗中断後の再開ではさらに見事なスタートを決めてホールショットを奪った。その後2周に渡ってレースをリードしたキッチンは、結局3位でフィニッシュした。

続く2番目のメインイベントでもホールショットを奪ったキッチンだったが、序盤に2番手争いの混戦に巻き込まれた。ポジションを守るために自分のライディングに徹するキッチンは、選手権ポイントリーダーの猛追をしのぎ、そのまま2位でフィニッシュラインを通過した。

最終のメインイベントでも、この日3回目となるホールショットを決めたキッチンは、速いラップタイムを記録しつつレース序盤の2周をリードする。ここで2位でフィニッシュしたキッチンは、3位-2位-2位のスコアで総合3位に入った。トリプルクラウンでは今シーズン2回目となる表彰台に立ったキッチンは、選手権ランキングでも101ポイントで3位に浮上した。

チームメイトのロバートソンも、ハードパックのコースで堅実な走り出しを見せ、予選を7番手で終える。残念ながら最初のメインイベントは、リズムセクションで転倒を喫し、複数のライダーが衝突。赤旗が提示されてレースは中断された。メディカルユニットにて足の骨折と診断されたロバートソンは、地元の病院でさらなる診察を受けるよう求められた。ロバートソンは手術を受ける予定。最新情報は後日発表される。

この後、Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Eastチームは、来週末の4月15日にアトランタ・モータースピードウェイで開催されるAMAスーパークロス250SX East選手権第7戦およびスーパーモトクロス世界選手権第13戦に臨む。

RESULT

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

450SX

Monster Energy Yamaha Star Racing
イーライ・トマック選手談(優勝)

「我々にとって素晴らしいトリプルクラウンになりました。今年は最初の2回のトリプルクラウンで2度クラッシュしているので、今日の目標はミスをしないことでした。それを実行して、非常に重要な選手権ポイントも獲得しました。非常に滑りやすく、乾燥したハードパックのフェニックスのコースは、長い間経験してきた中でも最も乾燥したコースのひとつでした。いつも経験できるわけではない路面なので、自分としてはちょっと楽しかったですね。まさに新しいチャレンジでした。その路面でバイクは非常にうまく機能して、すごく良いスタートを決めることができました。総合優勝に勝るものはありません」

250SX WEST

Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team
リーバイ・キッチン選手談(3位)

「あの二人(ジェット・ローレンスとRJハンプシャー)は今夜、すごく堅実なライディングをしていました。どんな走り出しだったかを考えれば、いい方向に一歩を踏み出せたと思います。プラクティスではあまりうまく乗れていなかったので、その後、ホールショットを3回獲れて、しっかり周回できたのは良かったです。あのライダーたちと良いライディングを楽しめました。今日の3位には満足していますし、この勢いをニュージャージーでも維持するつもりです」

スタイルズ・ロバートソン選手談(リタイア)

「走り出しはかなり順調でした。予選は7番手でしたけど、バイクの感触がすごく良くて、夜のプログラムに向けてワクワクしていました。残念ながら、夜は期待通りに行かず、クラッシュしてしまいました。自分は大丈夫だったんですが、4台のバイクに衝突されました。この時、自分の足がすごく熱くなるのを感じました。起き上がってコースから離れようとしたんですが、足首を痛めていました。私を助けに来てくれたすべての人たち、コースのすべての医療関係者、そして私の世話をしてくれたガールフレンドのヘイリーにとても感謝しなければなりません。午前中にコロラドに向かい、手術を受ける予定です。これに打ち勝って、回復への道を歩めればと思っています。大変な思いをしましたけど、それだけの価値があることだということはわかっています。戻って来ますよ!」

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