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AMAスーパークロス

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。

Rd.08 3月4日 デイトナビーチ

RACE DATA

AMAスーパークロス 第8戦デイトナビーチ大会
開催日:2023年3月4日(土)
開催地:フロリダ州デイトナビーチ
会場:SXデイトナ・インターナショナル・スピードウェイ

REPORT

フロリダ州デイトナビーチのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催された第8戦デイトナビーチ大会で、Monster Energy Yamaha Star Racingのイーライ・トマックが、選手権タイトルを争うライバルたちとの壮絶なバトルを制して今シーズン5勝目を飾り、ポイントリードを拡大した。

ルーキーのジャスティン・クーパーは、自己ベストとなる6位でフィニッシュした。一方、ディラン・フェランディスはレース復帰を望んだものの、残念ながら感触は100%ではなく、夜のセッションには出走することなく、会場を後にした。

250SX EASTでは、Monster Energy Yamaha Star Racingのヘイデン・ディーガンがメインイベントで3位に入り、250SXで自身初となる表彰台フィニッシュを果たした。今シーズン2度に渡って表彰台まであと一歩と迫っていた17歳のディーガンは、ランキングでも3位に浮上した。チームメイトのジョードン・スミスも独特のコースで力走を見せてディーガンから数秒遅れの4位でフィニッシュした。先週末の優勝ライダー、ネイト・スラッシャーはメインイベントでの不運を乗り越え、最後尾近くまで後退しつつも追い上げて10位でフィニッシュした。

450SX
トマックが今季5勝目でランキングトップを堅持

日中のセッションは楽に走れるゾーンに入れなかったトマックだったが、予選では好走して4番手を獲得。レースが始まると、強気の走りを見せたトマックは、ヒートレース(ヒート1)を制した。メインイベントではホールショットを奪ったトマック。その後、タイトルを争うライバルの先行を許して2番手に後退するが、レースの折り返し付近で再びトップに躍り出る。ライバルの追撃にも冷静さを保ち、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで自身7度目となる優勝のチェッカーフラッグを受けた。

この勝利により、トマック自身が昨年デイトナ・スーパークロスで打ち立てた記録を破っただけでなく、NASCAR伝説のドライバー、リチャード・ペティのデイトナ優勝回数と並ぶこととなった。また、このスーパークロス最上位クラス49回目の勝利で、トマックは50勝で歴代優勝回数2位のジェームス・スチュワートにさらに近づいた。

YZ250Fで参戦するアウトドアシリーズへの準備にかかるため、今シーズン自身最後の450クラスのレースで、クーパーは研鑽を重ね、最高の結果を残すことを目指していた。予選では9番手と堅実な結果を残したクーパーは、ヒートレース(ヒート1)では5位に入った。選手権開催サーキットの中でも、最も厳しいもののひとつに数えられるデイトナは、メインイベント進行中に雨が降ったり止んだりし始めたため、難しい要素がさらに加わることとなった。クーパーは好スタートを決めてトップ10圏内につけると、トリッキーなコンディションの中で前進を続け、9番手から6番手まで順位を上げる。トップ5に照準を定めるクーパーは、前者をパスするかに見えたが、結局6位でフィニッシュ。それでもクーパーは、450クラスで自己ベストリザルトを更新した。

この後、Monster Energy Yamaha Star Racingチームはインディアナ州インディアナポリスに向かい、3月11日土曜日にルーカスオイル・スタジアムで開催されるAMAスーパークロス選手権およびスーパーモトクロス世界選手権シリーズ第9戦に臨む。

250SX EAST
ディーガン、デイトナで250SX初表彰台に立つ

今回がデイトナ初参加のディーガンは、2回の予選セッションを利用してコースに慣れることに努め、8番手で予選を終えた。続いてヒート1に参加したディーガンは、ここで好スタートを決めて先頭集団にとどまると、そのまま3位でフィニッシュ。メインイベントではゲートが降りるとまずまずのスタートを見せたディーガンは、オープニングラップを終えて7番手で戻って来た。3周目を終えるまでに4番手に上がると、次の周には3番手のライダーをパス。そのまま周回を重ねるディーガンは、プロフェッショナルレース参戦わずか4戦目にして初のポディウムフィニッシュを果たした。

デイトナ・スーパークロスでは既に実績のあるスミスは、一日を通してその自信を持ってライディングし、予選は堅実に3番手で終えた。参加したヒートレース(ヒート2)では素早いスタートを見せると、序盤の3周に渡ってレースをリード。その後2番手に後退し、そのままフィニッシュした。続くメインイベントではスタート直後にチームメイトのディーガンに続く8番手につける。集団の中でディーガンを追うスミスは一時、これに並びかけるが、結局4番手でフィニッシュラインを通過した。現在、スミスはランキング4位タイにつけている。

スピードウェイスタイルのレースコースに自信を持っていることで知られるスラッシャー。この日の走り出しから速さを見せ、予選では2番手に入った。その勢いのままヒートレース(ヒート1)に参加したスラッシャーは、今シーズン2度目となるヒート優勝を果たした。メインイベントでも好スタートを決め、前に出ようとトライするが、サンドセクションで転倒。20番手でレースに復帰した。次の周には順位を上げるスラッシャーだったが、何と再び転倒を喫して20番手に後退してしまう。順位を挽回するために残された時間が少ない中で、スラッシャーは集中したライディングでレース終了までに集団の半分のライダーを抜き去るという激しい戦い振りを見せ、10番手まで上がったところでフィニッシュした。スラッシャーはランキングで順位を上げ、現在6位につけている。

Monster Energy Yamaha Star Racingチームはこの後、インディアナ州インディアナポリスに向かい、3月11日土曜日にルーカスオイル・スタジアムで開催されるAMAスーパークロス250SX East選手権第5戦およびスーパーモトクロス世界選手権シリーズ第9戦に参加する。

RESULT

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

450SX

Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
イーライ・トマック選手談(優勝)

「素晴らしい夜になりました。デイトナは私にとっては文字通り、自分のホームのような感じです。ここに照明が灯るたびに、基本的に私はコースと一体になります。メインイベントではまたクーパー(ウエブ)とのバトルになりました。レースを通してラインの多くが変化しました。それから一時は接触もしましたけど、最終的にリードを奪いましたし、バイクの感触は本当に良かった。今回はここでのバイクレースで感じた中でも最高のひとつで、素晴らしかった。ここで7勝を挙げてNASCARチャンピオンのリチャード・ペティと並ぶというのは途方もないことです。これはクールなことで、ただただすべてに感謝しています」

ジャスティン・クーパー選手談(6位)

「予想した通り、タフでしたね。メインイベントでは雨もちょっと降りましたし。コースは明らかに劣化しましたけど、250のメインの後に、コースの一部が修復されました。あれをやっていなければ、コースは本当にひどいことになっていたでしょうね。メインではただただ周回を重ねました。レース序盤は本当にペースが良くて、何台もパスしました。それからジェイソン(アンダーソン)の後ろについて、彼のペースで走り始めました。何度か、彼と危機一髪という状態になって、何度か並びかけましたけど、彼に抑えきられました。もちろん僕は5位を目指してプッシュしていましたけど、ちょっと及ばず6位でした。これは自己ベストなので、全体としては素晴らしい夜になりました。これからアウトドアレースの準備です。

今シーズン、この450のレースでやりたかったことを、まさにやったと思います。経験を積みましたし、たくさんのことを学びました。メインイベントとプラクティスではコースの走り方が違います。これは予測できたことですけど、ここで直接見て、それがどのように機能するのかを知ることは良いことです。来年に向けて、何を期待できるのかわかりました」

250SX EAST

Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team
ハイデン・ディーガン選手談(3位)

「デイトナは僕にとって良いレースになりました。予選は順調に進んで、いつもの位置につけました。デイトナは間違いなく"マンズ・トラック"(※ライダーの能力が問われるコース)なので、合わせる必要があるし、手強いです。ヒートレースはうまく行きました。何選手かパスして3位に入りました。それからメインイベントでは、良いスタートを決めることができなかったのですが、自分に表彰台を狙えるだけの速さがあることはわかっていました。集中して猛チャージを開始して3位になりました。ジョードン(スミス)と僕は何度か良いバトルをしました。楽しいレースでした」

ジョードン・スミス選手談(4位)

「デイトナは、僕にとってちょっと浮き沈みの激しいレースになりました。メインではひどいスタートから奮闘して4位でフィニッシュしました。インディアナポリスが楽しみですよ!」

ネイト・スラッシャー選手談(10位)

「今日の走り出しは順調でした。予選で2番手、ヒートレースでは優勝しました。かなり良い感触で、速さもあると感じました。メインでは好スタートを決めたのですが、不運にもサンドセクションで転倒して、その後集団の中を追い上げたのですが、また転倒してしまいました。これを忘れて、インディにはもっと強くなって戻って来ます」

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