AMAスーパークロス
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどAMAスーパークラスに関する情報をお届けします。
Rd.11 3月25日 シアトル
RACE DATA
AMAスーパークロス 第11戦シアトル大会
開催日:2023年3月25日(土)
開催地:ワシントン州シアトル
会場:ルーメン・フィールド
REPORT
ワシントン州シアトルのルーメン・フィールドで開催されたAMAスーパークロス第11戦で、Monster Energy Yamaha Star Racingのイーライ・トマックがシーズン6勝目をあげ、ランキングでも1位タイとなった。自身50回目のこの勝利によりトマックは、AMAスーパークロス450SX歴代優勝回数でジェレミー・マクグラスに続き、ジェームス・スチュワートと並ぶ2位タイにランクされることになった。
併催の250SX WESTは第5戦を迎え、リーバイ・キッチンが地元ファンを前にヒートレースで初優勝を飾った。しかしメインイベントでは不運に見舞われ6位。チームメイトのスタイルズ・ロバートソンはトップ集団でバトル中のクラッシュによりリタイアとなった。
450SX
トマックがシアトルで450SXキャリア50勝目飾り、ランキングトップを奪還
トマックは最初の予選セッションでトップタイムを記録する好調なスタート。最終的に予選総合タイムでは5番手となり、続いて参加したヒートレース(※ヒート2)は3位でフィニッシュした。
メインイベントでは見事なスタートを決めてトップ集団でバトルを展開。レース序盤、複数のライダーによるポジション争いの中で5番手にシャッフルされるが、現450SXチャンピオンは冷静さを保ち、いくつかの速いラインを見つけると、6周目までに一気に2番手まで順位を上げる。安定した走りで2番手をキープするトマックは、レースの折り返し点付近で首位のライダーが転倒したことでトップに浮上した。
その後は、YZ450Fでレースをマネージメントしたトマックは、そのまま優勝のチェッカーフラッグを受けた。この勝利により、クーパー・ウェブ(KTM)と同ポイントでランキングトップに返り咲いたトマックは、レッドプレートを奪還した。
Monster Energy Yamaha Star Racingはこの後、オフの週末を経て、4月8日、アリゾナ州グレンデールのステートファーム・スタジアムで開催されるAMAスーパークロスの第12戦でレースに復帰する。
250SX WEST
地元のキッチンがシアトルで6位フィニッシュ
キッチンは地元ワシントン州で初のスーパークロスとあって気合十分。予選を3番手とし好位置につけると、次に参加したヒートレース(※ヒート2)ではホールショットを奪い、そのままヒートレースで初優勝を果たした。
メインイベントではナンバーワン・グリッドからスタートしたキッチンは、ヒートレースで見せたパフォーマンスの再現を目指すが、スタートが決まらず、1周目を終えて7番手。しかしひるむことなく集中したライディングを見せたキッチンは、4番手まで順位を上げ、さらにトップグループとの差を詰めていったが、レース中盤に不運にもマシントラブルによりペースを落とし、6番手まで後退してフィニッシュした。
ロバートソンは予選を11番手で終え、続くヒートレース(※ヒート2)では好スタートを決めて4番手につけると、ひとつ順位を上げて3位でフィニッシュ。メインイベントでの好グリッドを得た。そこからロケットスタートを決めたロバートソンはホールショットを奪い、そのまま序盤の4周に渡ってレースをリードしたが、不運にもクラッシュを喫し、リタイアを余儀なくされた。
Monster Energy Yamaha Star Racing 250 Westチームは、4月8日、アリゾナ州グレンデールのステートファーム・スタジアムで開催されるAMAスーパークロス250SX West選手権第6戦に参戦する。
RESULT
RIDERS RANKING
CONSTRUCTORS RANKING
COMMENT
450SX
Monster Energy Star Yamaha Racing 450 Team
イーライ・トマック選手談(優勝)
「今夜は素晴らしいレースでした。コースはクールで、たくさんのオプションがありました。今夜の自分の強みは明らかにフープスだったので、これは楽しかったですね。こんな風にたくさんの時間をかけて作り上げられたセクションがあると楽しいですし、最高のパッシングができました。ランキングでもトップタイに戻ることができたので、素晴らしい夜でした」
250SX WEST
Monster Energy Star Yamaha Racing 250 Team
リーバイ・キッチン選手談(6位)
「一日の始まりは素晴らしく、これまでで最高でした。予選で3番手に入ったのは良かったし、ヒートレースでの優勝は僕にとって初めてのことでした。メインイベントでは、スタートが本当にひどかったのですが、その後はかなり順調に進み、4番手まで上がって前を走るライバルに迫りました。その後、恐らく6周から7周に渡ってリアブレーキに石が詰まったような状態になりました。トラブルは明らかで、これが起こってから1周あたり3秒程ラップタイムが落ちました。この時まではとても好調だったので悔しいですが、ポジティブにとらえてフェニックスに向かいます」
スティレス・ロバートソン選手談(22位)
「ここシアトルではかなり波乱した夜になりました。メインイベントまで自分らしくない感じでした。メインの序盤にようやく自分らしさを取り戻しましたが、ひとつの単純なミスで大きな転倒につながってしまいました。ありがたいことに無事だったので、フェニックスで取り返します」