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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.18 9月4日 トルコ

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第18戦トルコ
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2022年9月4日
■開催地:アフィヨンカラヒサール(1,725 m)

REPORT

MXGP

ヤマハがコンストラクターズタイトルを獲得、シーワーは9回目のポディウムフィニッシュ

トルコのアフィヨンカラヒサールで開催されたモトクロス世界選手権第18戦(最終戦)で、ジェレミー・シーワーが9回目のポディウムを獲得した。2週間前にフランスでランキング2位を確定したシーワーは、この2022年の最終戦で2/4位として総合2位となった。マキシム・ルノーは予選を圧倒的な強さで制し、ポールポジションを獲得し、レース1で見事な勝利を収めたが、レース2ではマシントラブルにより、8位でフィニッシュするにとどまった。ルノーは総合4位となり、11ポイント差で惜しくもランキング3位を逃した。グレン・コルデンホフはトルコGPを総合9位で終え、ランキングはルノーと3ポイント差の5位。ルノー、シーワー、そしてグレン・コルデンホフというMonster Energy Yamaha Factory MXGPチーム全員、さらにGebben Van Venrooy Yamahaのカルヴァン・フランデレンの努力により、ヤマハは2015年以来初となるコンストラクターズタイトルを獲得した。

トルコGPを前に、ルノーはランキング3位獲得まで17ポイント。この最終戦での獲得する決意でグランプリに臨んだ。若手フランス人ライダーのルノーは、予選でM・エバンス(Honda)、チームメイトのシーワーを圧倒して優勝する幸先よい走り出しを見せた。日曜日のレース 1 でもその好調ぶりを維持したルノーは、スタートからフィニッシュまで素晴らしいペースで走り抜き、R・フェーブル(Kawasaki)、シーワー、そしてエバンスらを追い抜き、シーズン 6 回目となるレース優勝を果たした。

ルノーを追って力走したシーワーが、4秒遅れの 2位に入った。コルデンホフはクラッシュを喫したが、再走して14位でフィニッシュした。

最終レースを前に、ルノーはシーズン序盤のスペインで見せたように、パーフェクトウィンを目指したが、シーズン初ホールショットを奪ったにもかかわらず、マシントラブルがレースを難しいものにした。それでもルノーは果敢にプッシュし、追い上げて8位でフィニッシュした。

一方、シーワーは中団グループからスタートして集団の中を猛チャージし、4位でフィニッシュした。コルデンホフは不調の感触に悩まされながら6位でレースを終えた。

今シーズン、ヤマハはMXGPでこれまでで最高のシーズンを過ごした。Monster Energy Yamaha Factory MXGPチームは、5回のグランプリ優勝を含め、7回のポールポジション、14回のレース優勝、22回の表彰台を獲得した。その結果、ヤマハは2015年以来初めて、「MXGP時代」では3回目となるコンストラクターズタイトルを獲得した。

MX2

ヤマハが3年連続でMX2のコンストラクターズタイトルを獲得、グリーツはランキング2位

トルコのアフィヨンカラヒサールで開催されたシリーズ第18戦(最終戦)で、Monster Energy Yamaha Factory MX2のヤゴ・グリーツが息を呑むバトルを展開。総合2位となり、ランキング2でMX2の歴史に残るシーズンを終えた。グリーツとチームメイトのティボー・ベニスタントの努力により、ヤマハはコンストラクターズタイトルの防衛に成功し、3シーズン連続で王座を保持することとなった。

グリーツはMX2のポイントリーダーとしてトルコにやって来た。唯一のライバル、T・ヴィヤル(KTM)に対するアドバンテージはわずか2ポイント。最初のプラクティスセッション開始早々から、速いペースで走行を開始したグリーツは、土曜日午後に行われた予選で、最速ラップタイムを記録しながら5番手から2番手まで順位あげてフィニッシュした。

レース1、2番手スタートから、わずかにミスしたグリーツは、左右を挟まれながらターン1へと進入。すぐにトップ5圏内に入り2番手へと順位を上げるが、10周目に転倒を喫してしまう。アドレナリン全開で再びバイクに跨ったヤマハのエースは、猛チャージを開始するが、レースをリードするヴィヤルをとらえるにはギャップがあまりにも大きく、2位でフィニッシュした。

レース2では、トップを走行中にミスをして走行ライン上で転倒したヴィヤルの巻き添えで不運なクラッシュを喫し、再び2位でフィニッシュした。グリーツはヴィヤルのバイクに衝突し、ハンドルバーを越えて投げ出されたのだ。

このアクシデントで 10 秒以上のタイムロスを喫し、その1周後に再びタイムをロスしたグリーツは、全力を尽くして猛チャージしてトップを追撃するが、結局、勝利を収めることはできなかった。

ティボー・ベニスタンは、肩の負傷を押して果敢なライディングを見せて総合6位に入った。20歳のベニスタンは、両レースで痛みをこらえてのライディングを強いられ、10-4のスコアでシーズン最終戦を終えた。

今シーズン、ハンス・コルバース率いるMonster Energy Yamaha Factory MX2チームは、驚くべき成績で25周年をチームカラーのブルーに染めた。グリーツとベニスタンという2名のライダーの努力により、7回のグランプリ優勝を含め、チームは 9 回のポールポジション、16回のレース優勝、そして22回の表彰台を獲得した。両ライダーは共にトップ5圏内でシーズンを終え、グリーツは3 連続のランキング2位を獲得し、ベニスタンは総合5位、ランキングは6位でシーズンを終えた。この結果、ヤマハは3シーズン連続でコンストラクターズタイトルを保持している。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP

Monster Energy Yamaha Factory MXGP

ジェレミー・シーワー選手談(2位/3位:総合2位)

「今週末については満足しています。特にここはこれまで苦労して来たコースでしたが、今年は好転して、週末を通して勝つペースで走れました。レース2のスタートで総合結果が台無しになりましたが、集団の中を好ペースで順位を上げて行ったことには満足しなければなりません。この後、モトクロス・オブ・ネイションズが終わったら休息の時間です。自分の周囲の人たち、チーム、家族、そして一緒に働くすべての人たちに心からのお礼を伝えたいと思います。誰にも見られない舞台裏で、多くの仕事が進められているので、それを好結果でまとめることができて良かったです。ありがとうございました」

マキシム・ルノー選手談(優勝/8位:総合4位)

「予選で優勝し、レース 1 で優勝し、レース 2 ではホールショットを決めて、すべてがす順調に進んでいて、ほとんど夢のような週末でした。1周目に軽いクラッシュをして、マシントラブルが発生して、とても苦労しました。トラブルを抱えて自分のペースでライディングすることは不可能でしたけど、ベストを尽くしました。ふたつの理由から、ほろ苦いシーズンの締めくくりになりました。ひとつは総合優勝できなかったこと。ふたつ目は、この週末に獲得したいと思っていたランキング3位を獲れなかったことです。ベストを尽くしました。ルーキーシーズンに4位というはそれほど悪くはなく、特にシーズン中盤に腰を痛めた後だし、全体像としてはそれほど悪くないです。でも、勝ちたいと思っている時に4位では不十分です」

グレン・コルデンホフ選手談(14位/6位:総合9位)

「かなりキツい週末でした。最初のレースは好スタートを決めたのですが、最初の数周ですごくプッシュしてライディングがスムーズではなくなり、あまりにも多くのミスをしてしまいました。2回目は少し良くなりましたけど、それでも序盤にミスが多すぎました。終わりに向かって少し良くなり、それでも総合9位でシーズンを終えたいと思っていた訳ではありません。でもあらゆる手を尽くしました。何でも型どおりに行い、ハードにトレーニングをし、兵士のように生活しました。モトクロス・オブ・ネイションズでは、ずっと良くなることを願っています」

MX2

Monster Energy Yamaha Factory MX2

ヤゴ・グリーツ選手談(2位/2位:総合2位)

「とてもがっかりしています。自分の運が本当に信じられません。今日は良いフィーリングで下が、最初のレースではスタートでちょっとミスして、その後、軽いクラッシュがあったのですが、それでも2位でフィニッシュできました。レース2は本当に不運で、ヴィヤル選手が目の前でクラッシュし、それを避けることができませんでした。タイムをロスして追い上げるためにハードプッシュしなければならず、また転倒してしまい、それでゲームオーバーでした」

ティボー・ベニスタント選手談(10位/4位:総合6位)

「この週末はポジティブな点とネガティブな点がありました。予選は良い感触でしたけど、今日の最初のレースではスタートが良くありませんでした。また、負傷している肩を伸ばしてしまいました。この週末に向けて、ヤマハのトレーナーと一緒にハードワークをしてきました。できる限りのことをしましたが、痛みを取り除くまではいきませんでした。結局、これが今年最後のGPで、何とかポイントを獲得できたので、来年は万全の状態で走れることを楽しみにしています」

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