本文へ進みます

モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.16 8月14日 フィンランド

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第16戦フィンランド
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2022年8月14日
■開催地:ヒュビンカー・サーキット (1,680m)

REPORT

MXGP

Monster Energy Yamaha Factory MXGP Teamが表彰台独占の歴史的快挙

フィンランドのヒュビンカーで開催されたFIMモトクロス世界選手権第16戦で、Monster Energy Yamaha Factory MXGPの3人のライダーが表彰台を独占した。このラウンドを制したのはグレン・コルデンホフで、YZ450FMを駆って見事2-1フィニッシュを果たし、2020年のラトビアGP以来の総合優勝を飾った。ジェレミー・シーワーとマキシム・ルノーは40ポイントの同点でそれぞれ総合2位、3位で表彰台に上がり、ヤマハとチームにとって夢のような結果を実現した。

チャレンジングなサンドコースに蒸し暑さという要素が加わり、フィンランドGPは人とマシンの究極の戦いの場となった。190回目のグランプリ参加を記した31歳のコルデンホフは、レース1で信じられない程のパフォーマンスを示し、トップ5圏外からスタートすると、ルノーとエキサイティングなバトルの末、2位でフィニッシュした。そのルノーは10番手から追い上げて3位でフィニッシュ。シーワーは3人の中では最高のスタートを見せたが3番手を走行中の6周目に転倒。そこから追い上げて4位でチェッカーを受けた。

レース2ではコルデンホフが、勢いよく良く飛び出したチームメイトのシーワーに先行してホールショットを奪うと、そのままポールtoフィニッシュで優勝を果たした。

シーワーは第1コーナーで4番手まで後退するが、R・フェーブル(カワサキ)をかわして順位を上げ、さらにH・ジャコビ(ホンダ)をパス。2位でチェッカーフラッグを受けた。

ルーキーのルノーにとって、ヒュビンカーは未知の領域だった。過去20年間に、ここで世界選手権レースが開催されたのは、2013年と2014年のわずか2回だけ。その時点でルノーは未だ国際レースには参加していなかった。それでもルノーはすぐに適応し、スタートは2度とも平凡なものだったが、目を見張るパフォーマンスを示して3/3位で総合3位に入った。

Riley Racing Yamahaのブレント・ファン・ドーニンクとGebben Van Venrooy Yamahaのカルヴァン・フランデレンは、レース2でそれぞれトップ5フィニッシュを果たし、MXGPでトップ5を独占するというヤマハの歴史的な快挙を実現した。この結果、ヤマハはマニュファクチャラー世界選手権でのリードを拡大した。

この勝利により、コルデンホフはランキングで3位に浮上。シーワーは2位を守り、ルノーはランキングト5位となっている。

残り2戦となった選手権。Monster Energy Yamaha Factory MXGPチームは3200キロ南に位置するフランスのサン=ジャン=ダンジェリーに向かう。

MX2

グリーツが総合3位でランキングトップを守る

フィンランドのヒュビンカーで開催されたFIMモトクロス世界選手権第16戦で、Monster Energy Yamaha Factory MX2のヤゴ・グリーツが総合3位に入った。グリーツはレース1で圧勝した後、レース2では2度のクラッシュの後に追い上げ7位でフィニッシュした。2戦を残してグリーツはランキング2位のライバルに15ポイントの差をつけてランキング首位を守っている。ティボー・ベニスタントは負傷している肩をかばいながらのライディングとなり、2レースを5位と8位でフィニッシュし総合7位となった。

グリーツはヒュビンカーの荒々しくバンピーなサンドコースをものともせず、土曜日午後に行われた予選レースで圧倒的な勝利を収め、7回目のポールポジションを獲得した。一方、チームメイトのベニスタンは5番手で予選を終えた。

レース1でグリーツは、YZ250FMのパワーをフルに発揮し、今シーズン4度目のホールショットを奪った。オープニングラップに小さなミスをしたグリーツは、T・ヴィヤル(KTM)とバトルを展開したが、すぐにトップに立つと、2位に13秒の大差をつけて今シーズン12回目のレース優勝を果たした。

レース1を圧倒的な強さで制したグリーツはレース2に臨み、再びホールショットを奪ったが、1周目にクラッシュを喫してしまう。再走を果たしたグリーツは、強烈なペースで集団の中を追い上げ、最後尾から8番手まで浮上するが、9周目、ミスをおかして他のライダーと接触してしまう。グリーツはすぐにバイクに跨り、ポイントを得るべくレースに復帰して7位でゴール。この結果、総合3位となり、今シーズン14回目のポディウムに立った。

ベニスタントは肩に軽い負傷を負った状態で、両レースともトップ10圏外から痛みを押してのライディングを強いられ、レース1で5位、レース2を8位とし、総合7位となった。

残り2戦となった今シーズン、Monster Energy Yamaha Factory MX2チームはフランスのサン=ジャン=ダンジェリーに向かう。グリーツは2位に15ポイントの差をつけてランキングをリードしており、ベニスタンは5位を維持。ヤマハはマニュファクチャラーランニングではリードしている。

MXGP RESULT Race.1

順位ライダーマシン国籍タイム
1B・ボジャーズHusqvarnaNED35:42.121 18laps
2G・コルデンホフYamahaNED0:09.623
3M・ルノーYamahaFRA0:13.050
4J・シーワーYamahaSUI0:14.875
5R・フェーブルKawasakiFRA0:15.802
6T・ガイザーHondaSLO0:29.472
7B・ファン・ドーニンクYamahaBEL0:36.221
8A・フォラートGASGASITA0:41.675
9J・プラドGASGASESP0:48.904
10J・ファン・フォルベークBetaBEL0:51.644
11C・フランデレンYamahaNED1:02.390
12H・ジャコビ HondaGER1:06.596
13P・ジョナスHusqvarnaLAT1:08.632
14M・エバンスHondaAUS1:12.228
15B・ワトソンKawasakiGBR1:16.878
16R・フェルナンデスHondaESP1:19.919
17H・クラスYamahaEST1:22.188
18A・オストルンドYamahaSWE1:23.695
19J・ビートンKawasakiAUS1:24.639
20M・ガダニー二GASGASITA1:25.659

MXGP RESULT Race.2

順位ライダーマシン国籍タイム
1G・コルデンホフYamahaNED33:56.062 17laps
2J・シーワーYamahaSUI0:05.134
3M・ルノーYamahaFRA0:12.889
4B・ファン・ドーニンクYamahaBEL0:14.139
5C・フランデレンYamahaNED0:28.197
6B・ボジャーズHusqvarnaNED0:32.984
7T・ガイザーHondaSLO0:42.280
8R・フェーブルKawasakiFRA0:47.037
9H・ジャコビ HondaGER0:51.404
10P・ジョナスHusqvarnaLAT0:53.058
11A・フォラートGASGASITA1:02.551
12J・プラドGASGASESP1:05.687
13M・ガダニー二GASGASITA1:06.820
14J・ビートンKawasakiAUS1:08.294
15H・クラスYamahaEST1:10.926
16T・コッホKTMGER1:18.437
17J・ハーヴィストKTMFIN1:29.922
18B・ワトソンKawasakiGBR1:34.965
19A・オストルンドYamahaSWE1:42.575
20M・エバンスHondaAUS1:48.995

MX2 RESULT Race.1

順位ライダーマシン国籍タイム
1J・グリーツYamahaBEL35:36.173 18laps
2T・ヴィヤルKTMFRA0:13.983
3K・ドゥ・ヴォルフHusqvarnaNED0:19.261
4R・フォン・ドゥ・モーシュタイクHusqvarnaNED0:26.318
5T・ベニスタンYamahaFRA0:41.242
6K・ホーグモKawasakiNOR0:41.439
7L・エバーツKTMBEL0:47.176
8M・ホーホプKawasakiDEN0:51.479
9S・ランゲンフェルダーGASGASGER0:57.633
10A・アダモGASGASITA1:30.319
11K・カースマーカースKTMNED1:32.859
12J・パンカーKTMSLO1:35.974
13T・グイヨンKTMFRA1:41.315
14S・ルビニHondaFRA1:55.668
15M・スタウファーKTMAUT1lap
16J・テレザクKTMCZE1lap
17K・コスキネンGASGASFIN1lap
18K・フェアブルッヘンKawasakiNED1lap
19J・リッツィYamahaGBR1lap
20L・アンビョルンソンHusqvarnaSWE1lap

MX2 RESULT Race.2

順位ライダーマシン国籍タイム
1T・ヴィヤルKTMFRA33:57.862 17laps
2K・ドゥ・ヴォルフHusqvarnaNED0:01.313
3R・フォン・ドゥ・モーシュタイクHusqvarnaNED0:17.544
4L・エバーツKTMBEL0:21.667
5S・ランゲンフェルダーGASGASGER0:27.197
6K・ホーグモKawasakiNOR0:28.570
7J・グリーツYamahaBEL0:50.002
8T・ベニスタンYamahaFRA0:58.595
9T・グイヨンKTMFRA1:03.891
10J・パンカーKTMSLO1:13.468
11M・ホーホプKawasakiDEN1:18.670
12S・ルビニHondaFRA1:26.903
13A・イエルハルドソンHusqvarnaSWE1:42.499
14A・アダモGASGASITA2:00.320
15J・リッツィYamahaGBR2:01.894
16J・テレザクKTMCZE1lap
17K・フェアブルッヘンKawasakiNED1lap
18L・アンビョルンソンHusqvarnaSWE1lap
19M・スタウファーKTMAUT10laps
20K・カースマーカースKTMNED11laps

RIDERS RANKING MXGP

順位ライダーマシンポイント
1T・ガイザーHonda674
2J・シーワーYamaha570
3G・コルデンホフYamaha525
4J・プラドESP517
5M・ルノーYamaha506
6B・ボジャーズHusqvarna391
8C・フランデレンYamaha352
13B・ファン・ドーニンクYamaha238
20A・オストルンドYamaha107
23V・ギヨYamaha73
30C・シャルリエYamaha17
31H・クラスYamaha15
42A・ヤシコニスYamaha6
43K・ブルマンYamaha6
46M・トロッセロYamaha4
48A・カラスコYamaha4
50P・ガレッタYamaha3
52L・ケロアYamaha3

RIDERS RANKING MX2

順位ライダーマシンポイント
1J・グリーツYamaha676
2T・ヴィヤルKTM661
3S・ランゲンフェルダーGASGAS535
4K・ホーグモKawasaki476
5T・ベニスタンYamaha434
6M・ホーホプKawasaki410
22K・ブルマンYamaha82
23R・エルジンガYamaha49
27J・リッツィYamaha37
35A・ボナコルシYamaha21
46T・エドベリYamaha14
48F・チッチマーラYamaha12
64E・トマスYamaha1

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

順位コンストラクターポイント
1Yamaha715
2Honda681
3GASGAS549
4Husqvarna518
5Kawasaki391
6KTM269
7Beta265
8Fantic31
9Suzuki10

CONSTRUCTORS RANKING MX2

順位コンストラクターポイント
1Yamaha717
2KTM700
3GASGAS590
4Kawasaki545
5Husqvarna430
6Honda407
7Suzuki4

COMMENT

MXGP

Monster Energy Yamaha Factory MXGP

グレン・コルデンホフ選手談(2位/優勝:総合優勝)

「とても良い週末でした。長い間、目指していた結果です。常に自分を信じ、総合優勝ができることはわかっていました。本当にうれしいです。ヤマハと共に勝ったのはこれが初めてで、この勝利で恩返しができて本当に良かったです。僕がここに到達するのを助けるために大きな努力をしてくれましたし、ここ数週間は本当に成果がありました」

ジェレミー・シーワー選手談(4位/2位:総合2位)

「調子が良く、今日など得意なコースではないのに、すべてがうまくいっています。これまでグランプリでは3勝をあげていますが、ここは自分のタイプのコースではないので、目標は2レースとも大きなミスなく堅実に走り、チームメイトと共に表彰台に立つことで、それを達成できました。残りあと2戦、シーズンは未だ終わっていません。自分の調子が良いことがわかっているし、この後、すごく良いコースでレースができるので、それを楽しみにしています」

マキシム・ルノー選手談(3位/3位:総合3位)

「ヤマハにとって本当に素晴らしい日になりました。MXGPクラスで初めて、ヤマハライダー3名が表彰台に立ったことで、今日、僕らは歴史を作りました。2度の3位フィニッシュという今日の結果はすごく良いのですが、僕はもっとできると思っています。これでグレンが3位に上がったし、この後、おもしろいレースがあるので、皆でハードに戦います」

MX2

Monster Energy Yamaha Factory MX2

ヤゴ・グリーツ選手談(優勝/7位:総合3位)

「レース2はかなり大変でした。ミスをして1周目にクラッシュしてしまい、バイクの下敷きになってしまいました。でも再走してからは、バイクの感触も良く集団の中を強力に追い上げたのですが、他のライダーと絡んでしまいました。その瞬間、終わった、と思いました。それでも自分のパフォーマンスには満足しています。今は来週の自分の好きなコースのひとつであるフランス戦を楽しみにしています」

ティボー・ベニスタント選手談(5位/8位:総合7位)

「この週末は本当にキツいレースとなりました。肩にかなりの痛みがあったのですが、それでもベストを尽くしました。スタートが良くなかったので、持てる力でベストを尽くすしかなく、それで5位と8位でした。ハードな週末でしたけど、残り2戦も戦い続けます」

ページ
先頭へ