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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.15 8月7日 スウェーデン

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第15戦スウェーデン
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2022年8月7日
■開催地:ウッデバラ・サーキット (1,620 m)

REPORT

MXGP

シーワーが今季3勝目、コルデンホフと共にダブル表彰台

スウェーデンのウッデバラで開催されたFIMモトクロス世界選手権第15戦で、Monster Energy Yamaha Factory MXGPは2022年5度目のダブル表彰台を獲得した。総合3位に入ったグレン・コルデンホフと共に表彰台に立ったジェレミー・シーワーは、今シーズン3度目となる勝利のシャンパンファイトを行った。マキシム・ルノーはレース1で見事な勝利を飾ったが、レース2のオープニングラップで転倒し、完走することができなかった。それでもルノーは総合8位に入った。

過去四半世紀にわたり、FIMモトクロス世界選手権を19回も開催しているウッデバラ。この週末は肌寒い気温と時おり降るにわか雨によってトリッキーなコンディションとなった。

レース1はヤマハの全員がトップ3でフィニッシュするという歴史に残るレースとなった。まずトップに立ったルノーは、完璧なパフォーマンスを発揮して以後18周すべてに渡ってレースをリードし、今シーズン5度目のレース優勝を果たした。これに続いてルノーを激しく追ったのがシーワーで、これに続きコルデンホフがフィニッシュラインを通過した。

レース2ではYZ450FMを駆るシーワーが見事ホールショットを奪うと、スタートからフィニッシュまで完璧なレースを見せ、追いすがるランキングリーダーのT・ガイザーI(ホンダ)を寄せ付けず、レース2を制すると共に総合優勝を果たした。

コルデンホフは素晴らしいペースで力走したが、5番手が精いっぱいだった。トップ5フィニッシュにより16ポイントを獲得して総合3位となった。

一方、レース1のウイナーのルノーは、レース2のオープニングラップを4分の1も走らないうちにクラッシュし、戦列を離れた。激しい衝撃を受けたルノーは走行を続けることができなかったが、怪我はなく、1週間後の8月13・14日にフィンランドのヒュビンカーで開催される次戦には参加する予定となっている。

MX2
グリーツがスウェーデン・グランプリ優勝でMX2ランキング首位を堅持

Monster Energy Yamaha Factory MX2のヤゴ・グリーツは、スウェーデンのウッデバラで開催されたFIMモトクロス世界選手権第15戦で、タイトル争いをする最大のライバルを抑えて優勝を果たした。その結果、グリーツはランキングで2位との23ポイント差を堅持した。

レース1、ポールポジションからスタートしたグリーツは、YZ250FMを駆ってS・ランゲンフェルダー(GASGAS)、K・ホーグモ(カワサキ)をパスして2番手に上がり、そのままフィニッシュした。一方、チームメイトのティボー・ベニスタンは1周目にミスを冒したが、9番手から6番手まで順位を上げてチェッカーフラッグを受けた。

レース2では、グリーツがすさまじいスタートを見せたが、レース展開を読んで一時6番手まで後退する。5周目までに調子をつかんだグリーツは2番手まで順位を上げると、6周後にはランゲンフェルダーとのスリリングなバトルの後、リードを奪った。
ひとたびトップに立ったグリーツは、T・ヴィヤル(KTM)の執拗な追撃を抑えてレースを制し、3戦連続となるグランプリ優勝を果たした。

ベニスタンは2番手を走行中の3周目に転倒を喫して順位を落としたが、9番手まで挽回してフィニッシュ。総合7位となり、選手権ランキング5位を守った。

スウェーデンGPはグリーツにとって、自身のキャリア40回目の表彰台獲得グランプリになると同時に、初のグランプリ・ハットトリックを記念したレースとなった。そのグリーツの活躍により、ヤマハはマニュファクチャラー世界選手権でのリードを拡大した。

次戦は1週間後の8月13日・14日にフィンランドのヒュビンカーで開催される。グリーツが前回ヒュビンカーでのレースに参加したのは2014年にEMX85チャンピオンに輝いた時だった。ベニスタンはここでのレース経験はない。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP

Monster Energy Yamaha Factory MXGP

ジェレミー・シーワー選手談(1位/優勝:総合優勝)

「今日は2度とも好スタートを決めることができましたが、これはすごく重要なことです。2回目のレースでホールショットを奪いましたが、それでレースが楽になりました。ここは追い抜きがものすごく難しいコースだからです。総合優勝で、素晴らしい週末になりました。この後、残り3戦あるので、優勝のトロフィーを可能な限り多く集めたいです」

グレン・コルデンホフ選手談(3位/5位:総合3位)

「今日はバイクにいくつかの変更を加えたんですが、それがうまくいったので、チームにはただただ感謝しています。レース1では僕ら 3 人が 1、2、3 位フィニッシュというヤマハにとって夢のような結果を残しました。僕は違う順でのフィニッシュを望みますけど、いずれにしてもこれは意義のあることです。また表彰台に立ててうれしいです。ここはいつ立っても良いところです」

マキシム・ルノー選手談(優勝/DNF:総合8位)

「レース1はトップでスタートし、レース全体をリードして優勝と完璧な走り出しでした。でも2回目のレースで他のライダーと絡んでクラッシュしてしまいました。何人かのライダーが僕の上を走って行ったので、ちょっと打撲しました。再走しようとしましたが、ハンドルバーを握ることができず、ストップせざるを得ませんでした。残念ですけど、幸運にも怪我はないので、フィンランドに向けて準備をします」

MX2

Monster Energy Yamaha Factory MX2
ヤゴ・グリーツ選手談(2位/優勝:総合優勝)

「今日の自分のライデイングには本当に満足しています。2回目のレースでは自分の流れとベストラインを見つけるために数周を要しましたけど、最終的に何度か良い追い抜きをして勝つことができました。ランキングでもトップをキープできたので、僕にとってはポジティブな週末でした。来週末のフィンランドでサンドコースに戻るのと、シーズンの残り3戦を本当に楽しみにしています」

ティボー・ベニスタン選手談(6位/9位:総合7位)

「僕にとっては楽な週末ではありませんでした。最初のレースは6番手前後でスタートしたのですが、1周目にミスしてしまいました。自分のリズムを見つけるのに時間を要しましたけど、それが見つかってからは6番手に戻ることができました。2回目のレースでは、好スタートを決めることができました。2番手につけて、速いライダーたちに差をつけようとプッシュしていたのですが、転倒して肩を少し痛めてしまいました。レース終盤になって感触が良くなってきたのですが、それでは遅すぎました。でも良いラップもいくつかあったので、次のレースが楽しみです」

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