モトクロス世界選手権
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.13 7月17日 チェコ
RACE DATA
■大会名称:モトクロス世界選手権 第13戦チェコ
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2022年7月17日
■開催地:ロケト・サーキット (1,586m)
REPORT
MXGP
シーワーが総合優勝、怪我から復帰のルノーもレース1で優勝し総合2位
チェコ共和国のロケトで開催されたFIMモトクロス世界選手権第13戦で、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのジェレミー・シーワーが今年2度目となるグランプリ優勝を果たした。一方、チームメイトのマキシム・ルノーが総合2位という成績でレース復帰を果たした。グレン・コルデンホフも総合4位でグランプリを締めくくった。
土曜日午後のドライで滑りやすいコンディションのもと、シーワーが輝きを放った。予選でホールショットを奪うと、全ラップに渡ってレースをリードし予選をトップで通過。コルデンホフはスムーズで一貫した走りを見せて4番手となり、ルノーが6番手で続いた。
晴れ渡った青空が広がる中でスタートしたレース1でシーワーは、スタート直後からポイントリーダーのT・ガイザー(ホンダ)やJ・プラド(GASGAS)に続く3番手でバトルを展開。4周目にガイザーのインを突いてこれをパスすると、7周目にはリズムセクションで目を見張るような追い抜きを見せてプラドからリードを奪った。
トップに立ったシーワーはその後も速さを見せつけて、今シーズン3度目となる優勝を遂げた。
ルノーとコルデンホフはトップ5圏内で第1コーナーを抜けると、素晴らしい走りを続けプラドに迫る。2人はともにプラドを抜いて、それぞれ3位と4位でフィニッシュラインを通過した。
レース2はルノーが驚くべき復調ぶりとレースでのペースを見せつけた。MXGPのルーキーであるルノーはオープニングラップにプラド、そして好スタートを見せたチームメイトのシーワーを抜いてトップに立つと、そのまま圧倒。今シーズン4度目となる優勝を果たした。
シーワーは2番手につけると、総合成績を考えながらポジションをキープしてフィニッシュして総合優勝。コルデンホフは4位でフィニッシュし、総合4位となった。
この結果、シーワーがランキングで2位に浮上。ルノーとコルデンホフはそれぞれ4位と5位につけている。次戦は来週末の7月23、24日にベルギーのロンメルで開催される。
MX2
グリーツとベニスタントがチェコGPで1‐2フィニッシュ
チェコ共和国のロケトで開催されたFIMモトクロス世界選手権第13戦で、Monster Energy Yamaha Factory MX2のヤゴ・グリーツがレース1で3位、レース2を制して今季4度目の総合優勝を果たした。その結果、グリーツはランキングトップに返り咲いた。チームメイト、ティボー・ベニスタントはレース1で優勝し、レース2では激しいバトルの末に4位となり、総合2位としてグリーツと表彰台に立った。この結果、ヤマハはコンストラクターランキングでトップを奪還した。
ベニスタントは予選でシーズン2度目となる優勝を果たし、グリーツはポイントリーダーのT・ヴィヤル(KTM)を最終ラップにパスして3番手、共にチェコGPを幸先よくスタートした。
レース1でもベニスタントンは予選レースを再現。YZ250FMを駆ってホールショットを奪うと、そのままレースをリード。シーズン3度目の優勝を果たした。グリーツは3位でフィニッシュ、ポイント争いで最大のライバルがミスしたことでタイトル争いで優位に立った。
レース2はグリーツがホールショットを奪うが、自身のリズムを掴むのに時間を要して2番手に後退するが、重要なこのレースに勝たねばならないというプレッシャーに耐えながら、シーズン9度目の勝利を獲得した。ベニスタントは中団からスタートしてそこから追い上げ、4位でフィニッシュしている。
シーズン11回目のポディウムフィニッシュを表彰台の最上段で祝ったグリーツは、2位に8ポイント差でポイントランキングトップ。来週末、レッドプレートと共に自分自身とチームのホームグランプリ、ベルギーGPに挑む。
MXGP RESULT Race.1
MXGP RESULT Race.2
MX2 RESULT Race.1
MX2 RESULT Race.2
RIDERS RANKING MXGP
RIDERS RANKING MX2
CONSTRUCTORS RANKING MXGP
CONSTRUCTORS RANKING MX2
COMMENT
Monster Energy Yamaha Factory MXGP
ジェレミー・シーワー選手談(優勝/2位:総合優勝)
「素晴らしい勝利です。1/1位も可能だったと思いますが、ルノーはとても良いライディングをしいて、彼をとらえようとしてもうまく行きませんでした。まだシーズンは数戦残っているので、諦めることなく可能な限りポイントを獲得できるよう継続して頑張ります」
マキシム・ルノー選手談(3位/優勝:総合2位)
「ひどい怪我をして、良い状態での復帰を想像することができませんでしたし、こうして復帰するのは簡単ではありませんでした。ここで良い状態になるように、治療を受けてきたのですが、大きな前進をすることができました。レース優勝と総合2位獲得はともかく素晴らしいことです。支えてくれたすべての方に感謝していますし、シーズンはまだ終わっていないので、その終了まで頑張っていきたいと思います」
グレン・コルデンホフ選手談(4位/4位:総合4位)
「今日の最初のレースは良かったです。ハードにプッシュしていたんですが、プラド選手の後ろに長く居すぎました。2回目のレースでは、スタートは悪くなかったのですが、1周目にガイザー選手に抜かれ、僕はプラド選手を抜いたのですが、感触があまり良くありませんでした。苦戦しました。4/4位というのはまずまずの結果ですが、もっと上にいきたいですね」
Monster Energy Yamaha Factory MX2
ヤゴ・グリーツ選手談(3位/優勝:総合優勝)
「今日は本当にうれしいです。最初のレースでは苦労したので、レース2の前にバイクのセッティングを変更し、そしてホールショットを奪いました。1周目に小さなミスをしてヴィヤル選手にパスされましたが、その後はバイクの感触も良く、15分後に抜き返して、勝つためにハードにプッシュしました。ランキングトップも取り戻したので、ロンメルでのホームGPにレッドプレートで走れるというのはうれしいですね」
ティボー・ベニスタント選手談(優勝/4位:総合2位)
「ちょっとがっかりしています。というのは2回目のレースでスタートは悪くなかったのに第1コーナーで他のライダーと接触してしまい、後退してしまったからです。プッシュしようとしましたけど、このコースで順位を取り戻すのは容易ではありません。どうにか4番手まで挽回しましたが、レース2も勝って、ダブルウインを達成したかったので残念です。この後のレースでもっと良くなるように取り組みを続けます」