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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.06 4月24日 ラトビア

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第6戦ラトビア
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2022年4月24日
■開催地:ケグムス・サーキット (1,790m)

REPORT

MXGP

コルデンホフがラトビアで総合4位、ルノーもトップ5フィニッシュ

Monster Energy Yamaha Factory MXGPのグレン・コルデンホフが、ラトビアのケグムスで開催されたFIMモトクロス世界選手権第6戦で5位と3位でフィニッシュし総合4位となった。マキシム・ルノーは続き苦痛をこらえてのバトルを強いられながらもトップ5入りし、ジェレミー・シーワーは8位となった。

土曜日の午後、晴天、ドライコンディションのもとで行われた予選レースで、シーワーは5位でフィニッシュしたが、ルノーは他のライダーと絡んでクラッシュを喫し、足首を負傷。痛みをこらえながら9位でフィニッシュした。また、コルデンホフは他のライダーと衝突してシフトペダルがダメージを受けたため、3速ギアのみでのレースを強いられた。それでもコルデンホフは13位でフィニッシュした。

ラトビア・グランプリ決勝当日は、一晩中降り続いた大雨で難しいコースへと変わった。緩く、砂まじりのコースの表面は、たくさんの角ばったバンプを覆い隠し、リスクが通常より高くなったことから一部のライダーはメンタル面での難しさを感じていた。レース1はMonster Energy Yamaha Factory MXGPの3選手は全員が6番手争いを演じた。

目を見張るパフォーマンスを見せたのはコルデンホフだった。10番手スタートから素晴らしい速さを見せて追い上げ、最終ラップにJ・プラド(GASGAS)が転倒したためひとつ順位を上げて5位でフィニッシュした。シーワーは好スタートを見せたが、最終的に7位。一方ルノーは1周目のコースアウトから挽回し、残り2周となったところでシーワーを抜いて6位となった。

レース2は、ゲートの位置は13番手だったにもかかわらず、コルデンホフがロケットスタートを見せて5番手につけると、驚異的なパフォーマンスを披露し、R・フェルナンデス(ホンダ)を最終17周目にパスしてトップ3フィニッシュを果たした。

ルノーはひねった足首をかばいながら5位フィニッシュを果たし、一方シーワーはバイクのセットアップに変更を加えたがトリッキーなサーキットではフィーリングに改善は見られなかった。それでもシーワーはハードにプッシュして8位でフィニッシュした。

全3選手とも選手権ランキングではそれぞれのポジションを維持した。ルノーは3位だが2位のプラドとの差を5ポイントに短縮。シーワーは4位、これに10ポイント差でコルデンホフが5位に位置している。

FIMモトクロス世界選手権、次戦は5月8日の週末にイタリア、マジョーラで開催される。

MX2

グリーツがラトビアで完全優勝、MX2選手権ランキング首位奪還

Monster Energy Yamaha Factory MX2のヤゴ・グリーツが、ラトビアGPで1-1位の圧倒的な成績でシーズン2度目のグランプリ総合優勝を果たし、ランキング首位を奪還した。ティボー・ベニスタンはレース1で3位、レース2では10位に入り、トップ5フィニッシュでラトビアGPを締めくくった。

グリーツはMX2第6戦ラトビアで復調した。22歳になったばかりのグリーツの右に出る者はなく、予選レースをスタートからゴールまで一度もトップの座を譲ることなく圧勝。今シーズン4度目のポールポジションを獲得した。一方、ベニスタンはターン1でのレーシングインシデントに巻き込まれ、そこから追い上げて9番手でフィニッシュした。

レース1を自信を持って臨んだグリーツを止める者はいなかった。ターン1を2番手で通過すると、レース序盤をリードするS・ランゲンフェルダー(GASGAS)をレース開始から12分間に渡って追撃。そして5周目にトップに立った後は、後続に5秒以上のリードを築き、トップでレースを終えた。

一方、ベニスタンはトップ5圏内でスタートすると、見事なレース運びで前を行くライダーをかわしていく。着実で慎重、計算されたライディングで、ベニスタンはレース終了まで残り2周となったところでランゲンフェルダーをパスして3番手に上がるとそのままフィニッシュした。

続くレース2のでは、スタートで3番手につけたグリーツはが、再び目を見張るパフォーマンスを披露する。3周目にYZ250FMのパワーを活かしてアウト側からM・グァダニーニ(GASGAS)をパスすると、ペースを上げ序盤のレースリーダー、K・ホーグモ(Kawasaki)との5秒差を削っていった。

レース終了まで残り5分、グリーツはレース中の最速ラップタイムを叩き出す。そして12周目にホーグモをパスしてトップに躍り出た。ラトビアで別格の強さを示すグリーツは、プッシュし続けてフィニッシュ。今シーズン6度目、キャリア26度目の優勝を果たした。ベニスタンは集団の後方からスタートして猛チャージを見せてトップ10フィニッシュを果たした。

FIMモトクロス世界選手権、次戦は5月8日の週末にイタリア、マジョーラで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP

Monster Energy Yamaha Factory MXGP

グレン・コルデンホフ選手談(5位/3位:総合4位)

「予選の後、今日は厳しい争いになるだろうと思っていましたが、自信はありました。最初のレースでは、イン側から大きく離れていたのでスタートはそれほど良くありませんでした。集団の中を追い上げるのは難しかったですね。レース2では素晴らしいスタートを決めて、最後にフェルナンデスをパスしたので良いレースでしたし、週末を最良の方法で終えることができました。また表彰台を逃したのは残念ですが、昨日のことを考えれば良い一日でした」

マキシム・ルノー選手談(6位/5位:総合5位)

「土曜日の予選で足首をひねってしまい、今日は痛みを伴ったライディングだったので、自分にとっては厳しい週末でした。そうした状況を考えればレースで6位と5位というのは満足できる結果です。しっかりとポイントを確保しましたし、バイクを無事に走らせました。これは重要なことです。今は足首の回復に努めて次のGPで挽回するよう準備します」

ジェレミー・シーワー選手談(7位/8位:総合8位)

「かなり難しい週末でした。トレンティーノの後、自分は良い方向に向かっていると思っていたのですが、今週は感触が違っていました。バイクにいくつかの変更を試みをしたのですが、堂々巡りに陥ってしまいました。疲労感にも苦しんだのですが、それがどこから来ているのかわかりません。今日もまずまずのポイントを獲得しましたけど、コースもかなり不完全だったので走り切ることに努めて、あまり争わずにポイントを持ち帰りました」

MX2

Monster Energy Yamaha Factory MX2

ヤゴ・グリーツ選手談(優勝/優勝:総合優勝)

「本当に良い一日でした。スタートは2回ともすごく良かったし、一日を通してトラブルなく走れました。2週間前に起こったことを思うと、これは良かったです。自分の速さとライディングには本当に満足していますし、2レースとも勝つことができました。Monster Energy Yamaha Factory MX2チーム、家族、そして自分の周りのすべての人に感謝しなければなりません。この調子のままいきたいと思いますし、次の数戦を楽しみにしています」

ティボー・ベニスタン選手談(3位/10位:総合5位)

「今日はポジティブな点とネガティブな点がありましたけど、全体的にはポジティブでした。最初のレースはすごく良くて3位でフィニッシュしたのですが、2レース目はスタートが悪く、追い上げるために奮闘しました。今後はもっと安定感が必要であり、そうすれば表彰台を獲得できると思います」

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