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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.02 3月6日 ロンバルディア

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第2戦ロンバルディア
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2022年3月6日
■開催地:モントバ・サーキット(1,670m)

REPORT

Monster Energy Yamaha Factory MXGPのルーキー、マキシム・ルノーが、モトクロス世界選手権第2戦ロンバルディアGPで、2レースともトップ3フィニッシュを果たし総合2位となり、MXGP初表彰台に立った。ジェレミー・シーワーは両レースともクラッシュがあり総合5位。グレン・コルデンホフは一日を通してペースに乗れず、総合17位に終わった。MX2では、Monster Energy Yamaha Factor MX2のヤゴ・グリーツが完全優勝を果たした。グリーツは、YZ250FMを駆ってポールポジションを奪うと、MX2の両レースを制し、ポイントリーダーの証、レッドプレートを獲得した。

MXGP:ルノー選手がMXGPで初表彰台を獲得

レース1のゲートが降りると、Monster Energy Yamaha Factory MXGPの3人は、YZ450FMが発揮するトルクとパワーを活かし、ロケットスタートを見せる。まずシーワーがヤマハ勢最上位の3番手につけ、これにコルデンホフとルノーがそれぞれ4、5番手で続いた。

デビューシーズンながら目を見張る走りを見せ続けるルノーは、猛チャージを見せてコルデンホフをパスし、シーワーを抜いて3番手に上がると、レース中の最速ラップタイムを叩き出しながらJ・プラド(ガスガス)とT・ガイザー(ホンダ)に続いたが、その後はポジションをコントロール。3位でチェッカーフラッグを受けて、今シーズン2度目となるトップ3フィニッシュを果たした。

シーワーは3番手を走行中にクラッシュし、8番手から果敢な追い上げを見せて4位。一方、コルデンホフは17位でレースを終えた。

ハードパックで角ばったエッジのわだち、そしてソフトな砂がコースを覆うなど、マントバはトリッキーなサーキットだ。レース2の2周目にトップを奪い、レースをリードしていたシーワーはそこで転倒を喫してこのサーキットの難しさを証明売ることとなった。コルデンホフも最高の状態でレースを走れるようサスペンションのセットアップを試みるが、良いセットを見出すのに苦労していた。

シーワーのミスによりルノーはポジションをひとつ上げると、さらに勢いに乗り、3周目にはトップグループを走る2選手を抜いて2番手に上がった。そこからルノーは、トップのガイザーを追い、レース1の結果を上回る2位でフィニッシュ。総合2位となり、MXGPで初となる表彰台を獲得しました。

シーワーは再びクラッシュを喫した後、トップ10圏外からの追い上げを強いられたが、5位でフィニッシュし、総合5位に入った。一方、コルデンホフはレース1からわずかにポジションを上げて14位でフィニッシュ。総合17位となった。

開幕2戦を終えて、ルノーはランキングで2位のプラドと5ポイント差の3位に浮上。これに3ポイント差の4位にシーワーがつけ、コルデンホフは9位に後退した。モトクロス世界選手権の次戦は3月20日の週末にアルゼンチンのビージャ・ラ・アンゴストゥーラで開催される。

MX2:グリーツがロンバルディアで圧勝、ランキングトップに浮上

サンドコースでは世界の中心であるベルギー出身のグリーツは、ソフトな路面のコースでの驚くべき能力で知られる。そして、サンドコースのモントバで昨年開催されたふたつのグランプリを制したグリーツは、自信と共にイタリア入りした。

ポールポジションのグリーツは、素晴らしいスタートを見せると、ターン1のイン側でタイトなラインを保ち、ターン2までにトップに立った。2022年の選手権第1戦で3位に入って勢いに乗るグリーツは、モントバで右に出る者のない走りを見せ、レース1の全周回をリードして優勝を果たした。

レース2ではターン1の多重事故をかろうじて避けたグリーツは、6番手でスタート。これまでの経験を活かして前を行くライダーを落ち着いて抜いていった。9周に渡ってステディな走りを見せたグリーツはペースを上げ、このコースで最も大きなジャンプのひとつを通過すると、A・アダモ(GASGAS)をパス。ひとたびトップに立つと、グリーツは再びその強さを見せつけ、自身22勝目となる優勝を果たした。

50ポイントを獲得したグリーツは、波乱に満ちた2戦を終えMX2のランキング2位、S・ランゲンフェルダー(GASGAS)に4ポイント差のトップに立った。FIMモトクロス世界選手権、次戦は3月20日の週末にアルゼンチンのビージャ・ラ・アンゴストゥーラで開催される。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

MXGP
Monster Energy Yamaha Factory MXGP

マキシム・ルノー選手談(3/2位:総合2位)

「ここマントバで僕にとって初の表彰台、総合2位は素晴らしい結果でとてもうれしく思います。両レースともに、レースの進め方にも満足しています。YZ450FMをライディングする最初のシーズンなので、すべてのバンプは簡単ではなかったし、時々エンジンパワーに注意する必要がありましたけど、幸いなことにミスすることも、クラッシュすることもありませんでした。これは本当に重要なことです」

ジェレミー・シーワー選手談(4/5位:総合5位)

「実際にすべてがとても良い感触だったのですが、今週末はそれを現実のものにすることができませんでした。いくつかミスをしましたけど、ここはマントバで、角ばったエッジのバンプがたくさんあるなど大変でした。ポジティブな点としては、両レースともスタートで上位につけました。ただ、両レースとも小さな転倒でそれを台無しにしてしまいました。このコースでは集団の中を抜けて追い上げるのはタフですが、たくさんのライダーを抜き去りました。それでも十分ではなかったですね。シーズンは長いし、勝負はこれから。それが一番重要なことです」

グレン・コルデンホフ選手談(17/14位:総合17位)

「今日は良い感触ではなくかなり苦戦しました。プラクティスセッションだけは良かったんですけど、言い訳はできませんけど、良い感触ではありませんでした。楽に走れるように頑張ってみたのですが、最初のレースではうまくいかず、レース2は少し良くなりましたが、結果にはがっかりです」

Monster Energy Yamaha Factory MX2

ヤゴ・グリーツ選手談(優勝/優勝:総合優勝)

「第2ヒート(レース2)には自信がありました。スタートはあまり良くはなかったんですが、かなり速さがあって、4番手、次いで3番手に上がりました。で、その後はヴィヤル選手とランゲンフェルダー選手とのトップ争いになりました。勝つためにハードにプッシュしましたけどみんな同じような速さで、違いを生むのが難しく、2位となりました。それでもこれはかなり良い結果で、特に腕の問題で2週間バイクから離れていたのでなおさらです」

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