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モトクロス世界選手権

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMXGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.01 2月27日 イギリス

RACE DATA

■大会名称:モトクロス世界選手権 第1戦イギリス
■カテゴリ:MXGP/MX2
■開催日:2022年2月27日
■開催地:マターリー・ベイシン・サーキット(2,120m)

REPORT

FIMモトクロス世界選手権開幕戦がイングランドのウィンチェスターにあるマターリー・ベイシン・サーキットで開催された。ここで、Monster Energy Yamaha Factory MXGPのライダーたちが見事な走りを披露。ジェレミー・シーワーは2つのレースで素晴らしい結果を残して総合3位と、自身のキャリア初となる開幕戦での表彰台に立った。同時に、マキシム・ルノーは総合4位でMXGPデビューを果たし、グレン・コルデンホフはこれと3ポイント差の総合5位となった。MX2は、Monster Energy Yamaha Factory MX2のヤゴ・グリーツが、激しい争いとなった2つのレースを4位と2位で総合3位とし表彰台から2022年のMX2タイトル争いをスタートした。

Monster Energy Factory Yamaha MXGPの3人がトップ5スタート

開幕戦の舞台となったマターリー・ベイシンはちょうど一週間前に暴風雨に襲われており、コースは非常にチャレンジングなものとなった。深いわだちが多く見られるなど、ライダーは走行ラインの選択肢は豊富となった。

21歳のフランス人ライダー、ルノーはMXGPデビューレースを力強くスタートした。滑りにくくトリッキーな路面を最大限に生かして、シーズン最初の予選レースを圧勝。全ラップをリードしてレースを制し、2022年最初のポールポジションを獲得した。シーワーも見事な速さを見せてレース中の最速ラップタイムを記録して3番手。コルデンホフは6番手でフィニッシュした。

この開幕戦で好ポイント獲得を目指すMonster Energy Yamaha Factory MXGPの3人は、レース1のスタートでトップ5圏内につけ、シーワーがターン1でトップのJ・プラド(GASGAS)を追う。これにコルデンホフ、A・フォラート(GASGAS)、そしてルノーが続いた。

速さと大胆なライディングスタイルで知られるシーワーはすぐにプラドに襲いかかり、2周目にはこれをかわしてリードを奪った。その後、14周のレース1の内、11周に渡って首位をキープするが、高速の下り坂でフロントのバランスを崩してクラッシュ。2位でフィニッシュした。

ルノーはYZ450FMにすぐに慣れ、ワイドで流れるようなマターリー・ベイシン・サーキットを力走してライバルたちに自らの存在をアピールした。ラインどりの選択肢の多さと大きなジャンプを活かしたライディングで、ルノーは5度の世界王座に就いたT・ガイザー(Honda)とバトルを展開し3位でフィニッシュした。

コルデンホフはレース前半で3番手を走行していたが、腕あがりに見舞われてスピードが落ち、結局9位でレースを終えた。

この日最後のレースが開始される頃には日が沈み、ラフで起伏に富んだコースには、ライダーの目を欺く影ができた。ミスをしやすく、そしてそれは手痛い結果を招くことになる。イギリスグランプリ最後となるスタートのゲートが降りると、コルデンホフとシーワーは再びトップ3圏内につける。ヤマハのペアはリスクを最小限に抑え、チェッカーフラッグまで集中し続けた。両選手ともガイザーに先行されてひとつポジションを落としたが、3位と4位でフィニッシュしてポイントを堅実に獲得した。

ルノーはレース2でも注目すべきパフォーマンスを披露。スタートの出遅れやミスもあったハードに攻めて6位でフィニッシュ。総合4位という輝かしい結果でMXGPキャリアのスタートを記した。

Monster Energy Yamaha Factory MXGP Teamはこの後、マターリー・ベイシンを離れ、3月5、6日に開催される第2戦の舞台、イタリアのマントバに向かう。

MX2:開幕戦でグリーツが3位表彰台獲得

イギリスGPまでの数週間の荒天は、高速で流れるようなマターリー・ベイシン・サーキットには好ましい結果をもたらした。雨がソフトで、わだちが多く、よりテクニカルな路面を作り上げ、これがライダーたちにより多くのチャンスを提供することになったからだ。

最初のプラクティスセッションで大きなクラッシュを喫したグリーツは、タイムドプラクティスで挽回して最速ラップタイムを記録すると、続くシーズン最初の予選を3位でフィニッシュ。

続くレース1ではまずまずのスタートを決めると、力強く追い上げてオープニングラップを終えて5番手で戻って来た。ところが3周目、4番手を走行するK・ドゥ・ヴォルフ(Husqvarna)のイン側を攻めるが、直後にクラッシュして9番手まで後退してしまう。

態勢を立て直したグリーツは、集団の中を猛チャージ。素晴らしい速さを見せてライバルたちをかわしていき、最終ラップにはS・ルビニ(Honda)を見事パスして4位でフィニッシュした。

気温が大幅に下がり、太陽は低くなったレース2。ここでグリーツはYZ250FMを駆って素晴らしいライディングを披露。トップ5圏外からスタートとなったものの、すぐに3番手まで順位を上げる。これまでの経験から、シリーズは先が長く、第1戦では好ポイントを獲得することが不可欠であることを学んでいるグリーツは、自身をコントローしル、トップグループに仕掛ける前に最速のラインを見つける時間を使った。

T・ヴィヤル(KTM)が残り2周となったところで3ウエイバトルから脱落し、グリーツはレースの勝利を懸けてS・ランゲンフェルダー(GASGAS)に挑む。グリーツは最終ラップに驚異的な猛チャージを見せるが、ランゲンフェルダーを攻略するには至らず2位でフィニッシュした。

Monster Energy Yamaha Factory MX2はこの後、マターリー・ベイシンを離れ、3月5、6日に開催され第2戦の舞台、イタリアのマントーバに向かう。

MXGP RESULT Race.1

MXGP RESULT Race.2

MX2 RESULT Race.1

MX2 RESULT Race.2

RIDERS RANKING MXGP

RIDERS RANKING MX2

CONSTRUCTORS RANKING MXGP

CONSTRUCTORS RANKING MX2

COMMENT

Monster Energy Yamaha Factory MXGP

ジェレミー・シーワー選手談(2/4位:総合3位)

「まさにポジティブな一日でした。これほど上位でシーズンをスタートしたことは今まで一度もありませんでした。表彰台でシーズンをスタートしたことが今まで一度もなかったので嬉しく思いますし、準備が整っていると言うことだと思います。レースを楽しめましたしね。コースは難しかったものの、本当に良かったしかなりトリッキーでしたね。満足はしていますが、レース1は勝てると思ったのに、フロントのバランスを崩してわだちにつかまってしまいました。表彰台に立って、体調も良く、チームやまわりのすべてに満足しているので、すべてがポジティブです。次はもっとやれると思います」

マキシム・ルノー選手談(4/6位:総合4位)

「レース2にはあまり満足していませんが、最初としては悪くない週末でした。最初のレースでの3位はかなり良い結果で、総合4位に入りましたがもっとやれることはわかっています。今日はちょっとミスが多すぎましたが、ここからもっと上を目指します」

グレン・コルデンホフ選手談(9/3位:総合5位)

「両レースともスタートは良くて、これはとてもポジティブでした。レース1は、中盤に苦戦し始めるまではうまく進んでいたので、3番手から9位というのは理想的とは言えませんね。でもレース2に向けてバイクのセッティングに変更を加えました。これが明らかにうまく機能しました。ここでも好スタートを決めて、ずっと良い感触でした。先頭集団を追うことはできませんでしたが、それでも3位でフィニッシュして総合5位と、シーズンのスタートとしてはまずまずで、ポジティブです」

Monster Energy Yamaha Factory MX2

ヤゴ・グリーツ選手談(4/2位:総合3位)

「今日について本当に満足しています。レース1では、最初の数周はかなりうまくライディングしていたんですが、小さなクラッシュをして、9番手まで後退しました。その後、リカバリーしてリズムを取り戻すのに少し時間がかかりましたけど、最後はコース上での感触がすごく良くなり、何台かパスして4位でフィニッシュしました。これについては満足でしたし、第2ヒート(レース2)には自信がありました。スタートはあまり良くはなかったんですが、かなり速さがあって、4番手、次いで3番手に上がりました。で、その後はヴィヤル選手とランゲンフェルダー選手とのトップ争いになりました。勝つためにハードにプッシュしましたけどみんな同じような速さで、違いを生むのが難しく、2位となりました。それでもこれはかなり良い結果で、特に腕の問題で2週間バイクから離れていたのでなおさらです」

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