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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.09 6月27日 オランダ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第9戦オランダGP
■開催日:2021年6月25日(金)フリー走行総合結果
■開催地:アッセン/オランダ
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度 ■路面温度:22度

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスとF・クアルタラロはFP1およびFP2序盤のドライ・コンディションの時間帯を十分に活用し、それぞれトップと4番手で初日を終了した。PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのV・ロッシとG・ガーロフは、ドライ、ウエット両方のコンディションを経験し、それぞれ総合17番手と22番手で終えている。

Monster Energy Yamaha MotoGP、ダッチTTの初日にトップと4番手

ビニャーレスは午前中のFP1で早々にコースイン。前回ザクセンリンクでの苦戦を埋め合わせようと、序盤からペースを上げて首位に立ち、その後も何度もトップタイムをマークした。セッション終盤にはマシンの状態をテストするようにタイムアタックを行い、全23ラップ中22ラップ目で1分33秒072のファステストタイムを記録。この結果、2番手に0.111秒差をつけてセッション1位を獲得した。

午後からのFP2も好調を維持し、序盤で1分33秒241を記録して再びトップへ。その後はセッティングの詳細をさらに磨き上げるため作業に集中し、またタイヤ・オプションの比較も行う予定にしていたが、やがて雨が降り出してドライとウエットが半々の難しいコンディションになってしまった。ビニャーレスは一旦、ピットに戻り、路面がフルウエットになるまで待ってから、ウエットの感触をつかむためにコースイン。終盤はタイムアタックのチャンスは訪れず、そのままトップを維持してセッションを終了した。総合順位ではFP1の記録が採用され、2番手に0.111秒差のトップとなっている。

チームメイトのクアルタラロもFP1のドライ・コンディションを最大限に活用。フロントにミディアム、リアにハードのタイヤを装着して合計3回の走行を行った。ドライ用セッティングに取り組みながら、お気に入りのコースで着実にペースを上げたクアルタラロは、全19ラップ中18ラップ目で1分33秒633のファステストタイムを記録。トップから0.561秒差の4番手につけた。

タイム短縮を目指して臨んだFP2では、早々に自己ベストを1分33秒491に更新して3番手に浮上。しかしその後、雨が降り出したため走行を中断した。残り8分で再びコースに出ると、ウエット・コンディションの状況を確認し、今後も可能性が考えられる急な天候変化に対応するための貴重なデータを収集している。ファステストタイムは全13ラップ中4ラップ目に記録。トップから0.419秒差の総合4番手となっている。

PETRONAS Yamaha SRTのロッシとガーロフは、それぞれ17番手と22番手

ロッシはFP1、コースリミット越えにより何度も記録をキャンセルされながらも残り10分で8番手に浮上。終盤で全体のペースが上がると、1分34秒431の15番手で終了した。FP2セッションは雨粒が落ち始めるなかでも早々にコースに入り、1分34秒777を記録。その後、雨が強くなると一旦ピットに戻り、路面がフルウエットの状態になってから再び走行を開始した。FP2は18番手、FP1との総合では17番手となっている。

一方、F・モルビデリの代役として召集され、初のアッセンTTサーキットに挑んだガーロフ。FP1はマシンとコースに慣れることを目標に走行し、そのなかで転倒もあったものの、着実にラップタイムを更新して1分35秒961の22番手。FP2では序盤で1分35秒744まで短縮し、後半はウエット・コンディションも体験して21番手でセッションを終了。第1セッションとの総合順位は22番手となった。

PRACTICE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

M・ビニャーレス選手談(フリー走行総合トップ/1分33秒072)

「今日はとても順調でした。むしろこれほど強く速く走れるとは思っていなかったというのが正直なところですFP1では、20ラップ走り込んだタイヤで1分33秒0台まで短縮でき、本当に速いタイムだと思っていました。FP2はクルーズする感覚で、マシンをより理解するための作業に取り組んでいたので、そのなかでの1分33秒2は非常に良い記録だと思います。マシンはすでに良い状態で、ほぼ思い通りの走りができますし、好きなラインをとることができます。それがこの好タイムにつながっているのだと思います」

F・クアルタラロ選手談(フリー走行総合4番手/1分33秒491)

「十分な手応えをつかむことができました。FP1ではソフト・コンパウンドの感触が微妙でしたが、それを考慮に入れてペースを見てみれば決して悪くはありませんでした。FP2では、やがて雨が降り出すことがわかっていたので、フロントにミディアム、リアにハードを装着し、ハード・タイヤの貴重なテストになりました。終盤のウエット走行については、今の私はつまらないミスをしたくない状況にいるので少し慎重にいきました。フィーリングはとても良く、あとは、今日やや苦戦したいくつかのコーナーを改善していくことが課題になります」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「オランダGP初日は順調でした。ただFP2の突然の雨によって、予定していた仕事ができなくなったことは残念です。FP1とFP2序盤のドライでは、非常に順調に作業を進めることができました。M1はアッセンのコースによく合っていて、この点においては、まるでこのコースのために作られたように感じるほどです。ライダーたちはふたりとも、それぞれのパフォーマンス・レベルに好感触をつかんでいます。しかしながら、ここでは、いつ雨が降り出してもおかしくありません。FP2の雨により予定していたタイヤ・オプションのテストが取りやめとなってしまいました。でもその一方で、フルウエットになってからは良いこともあって、不要なリスクを負うことなく新しく舗装した路面の状態を確かめるチャンスになりました。総合的には非常に満足していますが、先走り過ぎないように注意しなければなりません。ウイークは長く、このコースでは何が起きるかわかりませんからね。これからもしっかり集中し、天気の変化に常に注意を払っていきます」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team

V・ロッシ選手談(フリー走行総合17番手/1分34秒431)

「アッセンは素晴らしいコースです。乗っていてとても楽しく、何か特別なものに感じます。最終ポジションは良くありませんでしたが、これにはいろいろな不運もありました。イエローフラッグが何度も出されましたし、第3セクターまで非常に順調に来ていたところで雨が降り出したりしました。このようなことでフル・ポテンシャルを出し切れたラップが1度もありませんでした。そうでなければもっと上の順位、おそらくトップ10くらいには届いたかもしれません。明日の課題は第2セクターと第4セクターの改善。それからタイヤ・オプションのテストです。ウエットでのグリップは悪くなかったのですが、明日と明後日はやはり晴れてほしいと願っています」

G・ガーロフ選手談(フリー走行総合22番手/1分35秒744 )

「昨年はバレンシアで初めてM1に乗りましたが、そのときはドライとウエットが入り混じったコンディションでした。今日ようやくドライを経験することができ、マシンのフィーリングも以前とは異なっていました。ここアッセンは高速コーナーが多いので、MotoGPマシンの手強さとアグレッシブさについていくのが大変でした。でもマシンもチームも本当に素晴らしいので、ここまでとても良い体験ができています。今はひたすら走り、周回数を重ね、少しずつペースを上げていきたいと思っています。まだ100%のプッシュはしておらず、フィーリングをつかむこととマシンに慣れることに重点を置いています。明日の走行が楽しみです」

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