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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.07 6月6日 カタルニア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第7戦カタルニアGP
■開催日:2021年6月6日(日)決勝結果
■開催地:カタルニア/スペイン(4.657km)
■周回数:24周(111.768 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:25度 ■路面温度:41度
■PP:F・クアルタラロ(1分38秒853/ヤマハ)
■FL:J・ザルコ(1分39秒939/ドゥカティ)

REPORT

カタルニアGPで、Monster Energy Yamaha MotoGPの2人は5位と6位
PETRONAS Yamaha SRTのモルビデリが9位獲得、ロッシは転倒リタイヤ

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロはトップ争いを展開したあと3位でチェッカー。しかし6秒間のペナルティを科されて6位となり表彰台を逃した。チームメイトのM・ビニャーレスはレースの3分の2までハイペースを維持し、中段の大集団を抜けながら6番手まで浮上。終盤はタイヤの消耗により苦しい状況となったが、ポジションをキープして貴重なポイントを手中にしている。

PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・モルビデリが9位でチェッカーを受けて貴重なポイントを獲得。チームメイトのV・ロッシは16ラップ目に転倒し、リタイアとなった

F・クアルタラロは3位でチェッカー受けるもペナルティで6位

クアルタラロはポールポジションから好スタートを切り、3番手で第1コーナーへ。2ラップ目にミスがあり5番手に後退し、さらにJ・ザルコ(ドゥカティ)に先行を許して6番手まで下げてしまう。しかしすぐさま5番手を奪い返すと再びトップグループを追ってペースアップ。前方を行くライダーを1台1台抜いていき、6ラップ目には2番手に上がってトップのM・オリベイラ(KTM)との1秒差を追っていくこととなった。

十分なペースを持っていたクアルタラロはわずか5ラップでその差を詰めてトップに浮上。そのままリードを拡大したいところだったが、オリベイラはストレートでスリップストリームを利用して抜き返してくるため、クアルタラロは作戦を変更し後方につけて行くことにした。ところがその後、タイヤの左側の劣化が激しくなり、またライディング・ギアに予想外の問題が発生したことでペースが上がらなくなり3番手まで後退。このような厳しい状況のなかでも最後まで果敢に走り切って3位でチェッカーを受けたが、コーナーではらんだ後のショートカットおよびレース中に装具を正しく身につけていなかったことにより、それぞれ3秒間ずつのペナルティを科されて6位となっている。

チームメイトのビニャーレスはグリッド6番手からスタート後、7番手で1ラップ目を終了。密集した中段グループのなかではマシン同士の接触が何度かあり、他車に衝突された衝撃で勢いをそがれて一旦8番手に後退した。

8ラップ目にはM・マルケス(ホンダ)の転倒により7番手に再浮上。10ラップ目でA・エスパルガロ(アプリリア)をとらえて6番手につけた。さらに5番手のJ・ミル(スズキ)を追って懸命にペースを上げていったが、この間にミディアム・コンパウンドの前後タイヤを消耗し、終盤は苦しい展開となりそのまま6位でチェッカーを受け、クアルタラロのペナルティタイム加算により5位となった。

この結果、クアルタラロは合計115ポイントとし、14ポイントのアドバンテージでランキングトップをキープ。ビニャーレスは合計74ポイントで6位を維持している。ヤマハはコンストラクターズ・ランキング、合計143ポイントで2位と同ポイントの1位。Monster Energy Yamaha MotoGPも合計190ポイントでチーム・ランキング1位をキープしている。

Monster Energy Yamaha MotoGPは月曜日、IRTA主催のオフィシャル・テストに参加し、2週間後の6月18日~20日、ザクセンリンクで開催される第8戦ドイツGPに備える。

5番手グリッドスタートのモルビデリが9位獲得

モルビデリはグリッド5番手からスタート後、思うようにポジションを上げられず、最初の2ラップで14番手まで後退した。レース展開が落ち着いてくると安定したペースを維持しながら着実にポジションを挽回し、中盤までに10番手に浮上。さらに17ラップ目にはもうひとつ上げて9番手につけた。

しかしその後は前方グループとの差をなかなか詰めることができず、そのまま9位でチェッカー。この結果、チャンピオンシップ・ポイントを合計40ポイントとしてランキング10位となっている。

チームメイトのロッシは第1コーナー進入で9番手につけたものの、モルビデリと同様、中段グループの混乱のなかでペースを上げることができず、3ラップ目までに17番手に後退してしまう。その後、全体のペースが上がってくるとロッシもリズムを取り戻し、少しずつ挽回してポイント圏内へ。さらに13番手まで上げて中盤を迎えていたが、16ラップ目の第10コーナーで転倒してレースを終えた。シリーズポイントでは合計15ポイントのランキング19位となっている。

RACE RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(6位)

「現時点ではまだ、何が起きたのかについて説明することができません。原因を解明中です。非常に残念なことですが、このような状況のなかでも100%を出し切ることができたので満足しています。ウイークを通してハイペースをキープできたのはとても良かったのですが、決勝中はそこまで好調というわけでもありませんでした。第7コーナーで危ない瞬間があり、はらんでしまいましたが、何とかリードを奪い返すことができました。しかしそのあと問題が起きたのです。でもこのような日に6位を獲得できて良かったと思います」

M・ビニャーレス選手談(5位)

「いいレースだったと思います。グリッド2列目からのスタートは難しく、大勢のなかで何とかポジションを確保しようとするため、たくさんの時間を費やしてしまうのです。1ラップ目で3~4秒、遅れてしまい、その間にトップから離されてしまいました。でもそのあとは、とても良かったと思います。中盤はペースが良く、タイヤについてもうまくコントロールできていました。しかしミルの後方に追いついたときには、スピードが足りず、オーバーテイクは実現しませんでした。全体的には非常に意義あるウイークだったと感じています。明日のテストに向けて、モチベーションと集中力を与えてくれるものになりました」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「もっと良いレースになるはずだったので、少し残念な結果です。最後の数ラップがレースを決めることになるとわかっていましたし、ファビオ(クアルタラロ)はそのために、最大限にタイヤを維持していたのですが、それでも終盤は左サイドのパフォーマンス下がってしまいました。また、ライディング・ギアの問題はまだ原因がわかっていません。いずれにしても彼は最後まで全力で走り切り、見事に3位でチェッカーを受けたのです。6秒のペナルティで結果は6位となりましたが、自分たちにはどうすることもできない状況のなかでは十分に評価できる成績だと思っています。マーベリック(ビニャーレス)の6位チェッカーでクアルタラロのペナルティタイム加算による5位獲得は、今回の好調ぶりを十分に表したものではありません。1ラップ目で8番手に後退して時間を費やしてしまいましたが、彼のペースはトップ争いとほぼ同等だったのです。今週はマシン・セッティングにおいて多くの変更を行い、その結果としての5位は大きな収穫です。明日はここでIRTAテストに参加し、そのあとは1週間の休養を楽しんでからドイツ、オランダの2連戦に臨みます」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・モルビデリ選手談(9位)

「好成績を期待していましたが、スタート後すぐに、本来のスピードが出ていないことに気づきました。そして最初の数ラップで大勢に抜かれてしまいました。でもそのあとはリズムが落ち着き、マシンの状態も良く、最後まで順調に走り切ることができました。何とかトップ10に入っているので、今はその順位に満足しています。明日のテストではニュータイヤのテストを予定しており、その他にブレーキについても試すことがありそうです。次のザクセンリンクでは、今日以上の成績を目指します」

V・ロッシ選手談(DNF)

「昨日から調子が上がっていたので、今日の決勝ももっと上の成績を期待していました。フリープラクティス第4セッションで試したハード・コンパウンドのフィーリングが良かったので、決勝でもリアにそれを選択しました。しかし思ったようなグリップが得られず1ラップごとに遅れ、最後には振動が出て第10コーナーで転倒してしまいました。非常に残念な結果ですが、この状況をしっかり受け止めなければなりません。明日のテストではミディアム・タイヤを試し、もう一度フィーリングを確かめたいと思っています」

R・ラザリ、チーム代表談

「今回もまた予想外の展開になりました。フランコ(モルビデリ)もバレンティーノ(ロッシ)も期待したようなペースではなかった上に、バレンティーノは不運にも転倒してしまいました。フランコの9位も理想とは違いますが、次のドイツGPでの挽回を目指してハードワークに励みます」

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