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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.07 6月6日 カタルニア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第7戦カタルニアGP
■開催日:2021年6月4日(金)フリー走行総合結果
■開催地:カタルニア/スペイン(4.657km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:27度 ■路面温度:37度

REPORT

F・モルビデリが初日総合2番手、続く3番手にF・クアルタラロ

Monster Energy Yamaha MotoGPはフリープラクティス初日からハイペースをアピールし、F・クアルタラロとM・ビニャーレスがそれぞれ総合3番手と6番手を獲得。

一方、PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・モルビデリがほとんどの時間帯でトップをキープしたあと初日総合2番手を獲得。チームメイトのV・ロッシは総合19番手に留まった。

Monster Energy Yamaha MotoGP、カタルニアGPのフリープラクティスを好調スタート

路面グリップの低さで知られるカタルニア・サーキットだが、クアルタラロは大きな困難もなく、すぐさまコース・コンディションに順応。状況をつかんだあとは決勝用のマシン・セッティングに集中的に取り組み、全20ラップ中5ラップ目に1分43秒853のベストラップを記録してトップから0.475秒差の6番手でセッションを終了した。

第2セッションではさらにセッティングを煮詰めながら、ほとんどの時間帯で2番手をキープ。終盤でアタックを試みると全19ラップ中の最終ラップで1分39秒401に更新し、トップに0.166秒差と迫る3番手で終えた。第1セッションとの総合順位でも3番手となっている。

チームメイトのビニャーレスはマシンのベース・セッティング向上を課題にしてフリープラクティスに臨んだ。第1セッション序盤で勢いをつかんだあとは、決勝用セッティングに集中しながら全24ラップを走行。そのなかで8ラップ目に記録した1分40秒753がベストラップとなり、トップから0.375秒差の4番手につけた。

第2セッションもセッティング作業を継続し、マシンバランスとライディング・スタイルのベストマッチを追求しながらトップ4をキープ。終盤でピットに戻り、新品タイヤに履き替えてタイムアタックに臨むと全19ラップ中の18ラップ目で1分39秒821のベストラップを記録した。全体のペースが上がったこともあり、トップから0.586秒差の6番手に後退してセッションを終えている。

PETRONAS YamahaSRTのモルビデリがトップに0.021秒差の2番手獲得

モルビデリはフリープラクティス第1セッション序盤からペースを上げ、1分40秒402を記録して終盤までトップをキープ。最後まで新品タイヤを使用せず、ラップタイムの更新もなかったが、序盤の記録によりトップから0.024秒差の2番手を獲得した。

第2セッションも同様の展開で、序盤ですぐさま第1セッションのベストタイムを更新すると、その後のほとんどの時間帯でトップをキープした。終盤では1分39秒256に短縮し、トップに0.021秒差と迫る2番手でセッションを終了。総合順位でも2番手となっている。

チームメイトのロッシも順調にフリープラクティス第1セッションをスタート。最初のタイム計測で5番手につけ、序盤は8番手をキープしていたが、終盤になって全体のペースが上がると15番手に後退した。第2セッションでは序盤でラップタイムを更新し、その後も着実にペースを上げながら終盤で1分40秒836のベストタイムを記録。順位では19番手に後退して初日を終えている。

PRACTICE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(フリー走行総合3番手/1分39秒401)

「ウイーク初日はとても好調でした。フリープラクティスの第1セッション、第2セッションともにペースが良く、作業の成果を実感することができました。初日にして十分にペースが上がっており、ここからさらに改善できる箇所も把握できています。ただ新しく張り替えられた路面のアスファルトには注意が必要です。レイアウトのほうは前のものよりずっと良くなっているので、明日の予選セッションも楽しみです。全力を尽くしてフロントロウ獲得を目指します。ポールポジションのチャンスがあれば、もちろん狙っていきます。ウイークのなかで好きなもののひとつが予選ですからね!」

M・ビニャーレス選手談(フリー走行総合6番手/1分39秒821)

「フリープラクティスの第1セッションと第2セッションの間にセッティングを大幅に変更しました。通常はあまりやらないことですが、今は、マシンバランスを向上させ、私のライディング・スタイルに適合させるために必要な作業だったのです。マシンのフィーリングがとても良く、今日一日で多くの成果をあげられたと感じています。新しいクルーチーフのシルヴァーノとも着実に仕事を進めていて、現時点では私が自分の乗り方で気持ちよく走れるようなセッティングを見つけることが、最も重要だという考え方を共有しています。ラップタイムや順位はあまり気にしませんでした。今はただ、私のライディング・スタイルとマシンとの適合を目指しています。リアタイヤのグリップが大きく落ち込むことがありましたが、これはマシン・セッティングの改善により克服できることだと思っています。最初のロングランは1分40秒台前半で走り好調でした。このリズムでトップ4につくことができるので、明日以降もこの調子で作業を進めていきます」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「とても順調にウイークをスタートすることができました。このコースは路面のグリップレベルが他のコースよりも低いため、ライダーたちには慎重さが求められますし、私たちチームもマシン・セッティングの面でスマートな判断が必要です。そのなかでも今日はライダーがふたりともコースをエンジョイしてくれていたので、チームにとっても大きな助けになりました。ここまでは順調に、正しい方向へと進んでいます。ファビオ(クアルタラロ)は前回のムジェロと同等の集中力とファイターとしてのメンタリティーを維持しています。マーベリック(ビニャーレス)は今週、クルーチーフがシルヴァーノ・ガルブセラに変わりました。ふたりのコンビネーションがぴったり合うまでに少し時間がかかるのは当然ですが、彼らは早くも前向きなスタートを切っています。ラップタイムについてはもう少し詰めていける部分があると思いますが、ベース・セッティングはすでにできあがっています」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・モルビデリ選手談(フリー走行総合2番手/1分39秒256)

「好調に初日をスタートすることができ、とても満足しています。マシンのフィーリングが素晴らしかったので、初めからハイペースを維持して走ることができました。明日以降もこの調子をキープしながら、さらに上を目指していきます。決勝用のセッティングについては、もちろんまだ課題はありますが、フィーリングにはとても満足しています。また新しい第10コーナーはとても気に入りましたし、コースの他の部分とも合っていて、うまくつながっています。以前の第10コーナーは、まるでそこだけが別のサーキットのように感じさせるものだったのです。今日はタイヤについてもすべてのオプションを試すことができ、ハードもソフトもフィーリングが良く、どちらでもハイペースで走ることができました。あとはそれぞれの耐久性を確認してから決定することになります」

V・ロッシ選手談(フリー走行総合19番手/1分40秒836)

「決して良くはありませんでしたが、最悪すぎるという状態でもありません。ブレーキングとコーナー進入を向上させるため、第2セッションの前にセッティング変更を試みたのですが、成果が見られずフィーリングも良くありませんでした。第1セッションは悪くなかったので、明日はまたセッティングを戻して様子を見てみようと思っています。第10コーナーはテクニカルで、正確なラインを見つけるのが難しいですが、少しスピードも上がって素晴らしいコーナーになりました。とても気に入っています」

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