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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.07 6月6日 カタルニア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第7戦カタルニアGP
■開催日:2021年6月5日(土)予選結果
■開催地:カタルニア/スペイン(4.657km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:25度 ■路面温度:40度
■PP:F・クアルタラロ(1'38.853/ヤマハ)

REPORT

F・クアルタラロがポールポジション獲得、M・ビニャーレスは6番手
F・モルビデリは5番手、V・ロッシが11番手

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロが、MotoGPで7年ぶりとなる5戦連続のポールポジションを獲得した。チームメイトのM・ビニャーレスもフロントローを目指していたが、イエローフラッグが出された波瀾のQ2セッションで6番手となっている。

一方、PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・モルビデリは、予選5番手を獲得。チームメイトのロッシはQ2セッション序盤で転倒し、11番手となった。

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロが、5戦連続のポールポジション獲得

Q2セッションでクアルタラロは、多くのライダーがピットを離れたあと、クリアスペースを確保してからコースイン。最初のアタックで暫定トップにつけ、さらに1分38秒853まで短縮して1回目の走行を終了した。

残り4分でコースに戻ると全力でプッシュ。ところが多くの転倒車がありイエローフラッグが提示されていたため、なかなか完璧なラップが実現しなかった。それでも全7ラップ中3ラップ目に記録したベストタイムで0.037秒のアドバンテージを維持し、5戦連続となるポールポジションを獲得した。

チームメイトのビニャーレスは、Q2セッションを真っ先にスタート。1ラップ目で8番手につけ、次のトライで3番手に浮上してから残り8分でピットに戻ってきた。

3分弱でコースに復帰して2回目の走行を開始したが、数台がすぐ後ろについてきたため一旦アタックを中断。その後、再開してラップタイムを更新したものの思うように順位を上げることはできなかった。終盤まで10番手に留まっていたビニャーレスは、最終ラップで1分39秒157のベストタイムを記録。これで一時はフロントロー圏内まで浮上したが、最終的には6番手で予選を終了した。トップとの差は0.34秒。

PETRONAS Yamaha SRTのF・モルビデリがグリッド2列目獲得

モルビデリは午前中に行われたフリープラクティス第3セッションで1分38秒929のトップタイムをマークし、同時にラップレコードを更新。午後からの第4セッションではユーズドタイヤを使用して決勝に向けたデータ収集に取り組んだ。Q2の序盤でトップに立ち、その後もペースを上げて1分39秒109まで更新したあと5番手でセッションを終了。明日の決勝はグリッド2列目中央からスタートすることとなった。

チームメイトのロッシもウイーク2日目を好調にスタートした。フリープラクティス第3セッションでベストタイムを大幅に更新し、1分39秒426で9番手を獲得。総合順位では10番手となりQ2進出を決めた。午後からのフリープラクティス第4セッションでもハイペースを維持して7番手と調子を上げていたが、Q2の序盤、第4コーナーで転倒し、時間を費やすこととなってしまった。一旦ピットに戻り、セッティングが異なる2台目のマシンに乗り換えて再スタート。フィーリングはやや劣るものだったが、1分39秒605まで挽回して11番手となっている。

ウォームアップ・セッションは現地時間9:30開始。決勝は通常より1時間早い13:00にスタートし、全24ラップで競われる。

RACE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(予選トップ/1分38秒853)

「1回目の走行からとても好調でしたが、まだ完璧には届いていなかったので、もっと詰められると感じていました。2回目の走行でさらにプッシュするためリアタイヤをしっかり準備していたのですが、第3セクターでイエローフラッグが出されてしまいました。これは少し残念なことでしたが、それでもフロントローとポールポジションを獲得できたことがとても重要です。今回はサーキットにファンが戻ってきてくれました。このことが私たちライダーに大きな力を与えてくれていると思います。支えてくれるチームと、関わるすべての人に感謝しています。明日のレースを一緒にエンジョイしましょう!」

M・ビニャーレス選手談(予選6番手/1分39秒157)

「今日の仕事の内容にはとても満足しています。フリープラクティス第3セッションで格段に良くなり、第4セッションではさまざまなオプションを試してみました。金曜日から土曜日にかけて大幅な進化が見られたので、明日はまた一歩、前へ進みたいと思っています。フィーリングは上々で、表彰台争いができると考えています。ここまでとても順調ですし、プレッシャーもありません。レベルを上げていくためには時間がかかることを知っているので、今はそのために頑張っています」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「ファビオ(クアルタラロ)は今、自信があふれ出てくるような状態です。チームとの共同作業により、走るたびにマシンと彼のライディング・スタイルとの適合性が上がってきていて、結果がそのことを如実に表しています。マーベリック(ビニャーレス)は今回も他のライダーたちに後ろにつかれながらも良い走りを見せていました。彼とチームとが着実に前進していることに私たちは気づいています。

Monster Energyがタイトルスポンサーとなったこの大会で、ファビオの5戦連続のポールポジションが実現したことを非常にうれしく思います。しかし私たちは舞い上がることなく、しっかり地に足をつけて仕事を続けなければなりません。まだ予選の段階であり、チャンピオンシップのポイントが与えられるのは明日なのですから。フリープラクティスの第4セッションで見た通り、ファビオもマーベリックも決勝用セッティングでのペースは十分です。それでも決して楽観することはできず、とくにタイヤについては耐久性と最適な性能とのバランスを見つけることが重要です。明日までにさらに詳細を詰めて、完璧なマシン・セッティングを目指していきます。ウォームアップ・セッションでそれをテストし、サーキットに足を運んでくれるファンの皆さんの記憶に残るようなレースをお見せしたいと思っています。天気予報によれば、今晩、少し雨が降るようです。決勝がウエット・コンディションになると予想外の展開になってしまうので、明日は朝から晴れてくれることを願っています」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
F・モルビデリ選手談(予選5番手/1分39秒109)

「Q2セッションはとても順調で、好タイムが3回あったと思います。2回目の走行はもう少しタイムが良かったと思いますが、それはおそらくイエローフラッグによってキャンセルされたのでしょう。結果として5番手となりましたが、走り自体はとても良く、パフォーマンスには満足しています。あとは決勝用のタイヤチョイスが重要になります。好スタートを決め、トップ集団に加わり、さらにタイヤをいたわらなければなりませんからね。準備はできているので、全力で戦いに臨みます。このところあまりいいレースがなかったので、ここで何としても好成績を獲得したいと思っています」

V・ロッシ選手談(予選11番手/1分39秒605)

「昨日に比べて格段に良くなりました。セッティングをモディファイしたことでフィーリングが向上し、気持ちよく乗れるようになりました。フリープラクティス第3セッションではトップ10に入り、第4セッションも好調で7番手を獲得することができました。しかしQ2ではミスにより転倒してしまい、マシンを乗り換えてもう一度、トライしましたが、11番手に留まりました。それでもフィーリングもペースも好調なので、決勝では序盤からすべての要素を確実に揃えていけるよう、準備していきたいと思っています。今日は走りを楽しむことができました。好調に走り、順位もそれほど悪くありませんでした」

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