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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.18 11月14日 バレンシア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第18戦バレンシアGP
■開催日:2021年11月14日(日)決勝結果
■開催地:バレンシア/スペイン
■コースコンディション:ドライ
■周回数:27周(108.135 km)
■気温:20度 ■路面温度:23度
■PP:J・マルティン(1分29秒936/ドゥカティ)
■FL: F・バニャイア(1分31秒042/ドゥカティ)

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリは最終戦を存分にエンジョイした。クアルタラロは絶好のスタートからペースをつかんで5位を獲得。モルビデリはバレンティーノ・ロッシの感動的な'ラスト・ダンス'を最高の席から見守った。多くの時間帯をすぐ後ろにつけて走り、ロッシに続く11位でチェッカーを受けている。

PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのV・ロッシとA・ドビツィオーゾは、同チームにとってのMotoGP最終戦に臨んだ。ロッシは自らのラストレースで10位を獲得し、ドビツィオーゾも12位でチェッカーを受けてそろってポイントを獲得した。

Monster Energy Yamaha MotoGP、2021シーズン最終戦で5位と11位

2021シーズン最終戦の舞台となったリカルド・トルモ・サーキットは感傷にひたっていた。MotoGPの象徴、バレンティーノ・ロッシがラストレースを迎え、モーターサイクル・レースファンにとっては決して忘れることのできない一日になった。クアルタラロとモルビデリはこの重要な日に好成績を残すべく全力で臨んだ。

クアルタラロはグリッド8番手から順調にスタート。自ら語っていた通りに序盤でポジションを上げ、6番手でオープニングラップを終了した。次第に集団がほどけてくるとトップグループとの差を詰め、J・ミラー(ドゥカティ)の背後につけてプレッシャーをかけていく。そしてしばらく様子を見たあと5ラップ目で5番手に浮上した。しかしミラーとのバトルはここで終わらず、9ラップ目に再び順位を入れ替える。このあとはタイヤの消耗をコントロールしながらハイペースを維持して走行を続け、11ラップ目のA・リンス(スズキ)の転倒により5位に上げてチェッカーを受けた。トップとの差は5.439秒だった。

一方のモルビデリはグリッド11番手からスタート後、集団に囲まれながら13番手に下げて1ラップ目を終了。中上貴晶(ホンダ)とリンスの転倒により11番手に上がると、自らの師と仰ぐロッシのすぐ後ろにつけることとなった。ゼッケン46の'ラスト・ダンス'のベスト・シートを与えられたモルビデリは、膝の状態は依然、完璧ではないながらも最後までついて行き、ロッシに続く11位でチェッカー。トップとの差は14.085秒だった。

この結果、2021MotoGPチャンピオンのクアルタラロは合計278ポイントを獲得。モルビデリは5ポイントを加算し、合計47ポイントでランキング17位となった。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計380ポイントを獲得し、チーム・ランキングでトップから53ポイント差のランキング2位。ヤマハは合計309ポイントを獲得し、コンストラクターズ・ランキングでトップから48ポイント差、3位に69ポイント差のランキング2位となっている。

Monster Energy Yamaha MotoGPはすべてのスポンサー、パートナー、ファンの皆様の多大なるサポートに感謝し、11月18日~19日、スペインはヘレス・サーキットで2022シーズンに向けたウインター・テストを開始する。

ヤマハ発動機株式会社、Yamaha Motor Racing Srl、Monster Energy Yamaha MotoGPのスタッフ全員がバレンティーノ・ロッシへの感謝の気持ちを表する。ロッシがヤマハとともに過ごした輝かしい16年間を享受し、またラストレースでの10位獲得も大切な思い出となった。#GrazieVale

時代の終焉-ロッシとPETRONAS Yamaha SRTがラストレース

ロッシはグリッド10番手から好スタートを切り、8番手へ上げて第1コーナーへ。4ラップ目には10番手に後退したが、そのまま最後までハイスピードとハイペースをキープした。上位との差を詰めることはできなかったもののトップ10の座を守り切り、その輝かしい26年間の歴史に幕を下ろした。

一方のドビツィオーゾはグリッド13番手からスタート後、ふたつ上げて第1コーナーへ進入。序盤のバトルのなかで5ラップ目には14番手へ後退したが、そのあと再び挽回し、中盤までに12番手につけた。前方グループに近づこうと懸命にプッシュを続けるも届かず、そのまま12位でチェッカーとなっている。

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamは今シーズンを最後に、MotoGP参戦を終了する。この3年間でポールポジション12回、表彰台16回、優勝6回と素晴らしい記録を達成し、2019年と2020年にはインディペンデント・チーム・チャンピオンにも輝いた。

RACE RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP
F・クアルタラロ選手談(5位)

「ウイーク初日の金曜日は最悪の状態でしたが、今日はいいペースで走ることができたので満足しています。ウォームアップ・セッションでセッティング変更を行い、それが功を奏しました。決して簡単ではありませんでしたが、何かを克服できたのは良かったと思っています。今日は成績よりもレースを楽しみたいと思っていました。完璧なウイークにはなりませんでしたが、希望がかない、レースをエンジョイすることができました。そして5位を獲得し、良い形でシーズンを締めくくることができました」

F・モルビデリ選手談(11位)

「幸運にもバレンティーノの後ろについて、ラストラップまでその走りを楽しむことができました。本当にラッキーでした。レース前は、できるだけ彼から離れたところを走りたいと思っていました。彼の最後のレースに、どんな形でも影響を与えるようなことにはなりたくなかったからです。しかし気づいたら彼の後ろにいて、私はただその状況をエンジョイしました。懸命にプッシュし、ついて行こうとトライし続けましたが、彼は本当に速く、オーバーテイクは不可能でした。しかも最後にまた一段階ペースを上げたのです。見事な走りに驚かされました。私は本当にラッキーで、素晴らしいレースでした」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「予想した以上に厳しい週末になりました。ファビオ(クアルタラロ)はセッティングが見つかったことで、グリッドポジションを考えれば良い結果を得ることができたと思います。これにはとても満足しているのですが、トップから5秒離されたことは残念です。このことが私たちのモチベーションの燃料となるでしょう。来週にはヘレス・サーキットでテストが予定されており、早くも新たな戦いがスタートするのです。でも今夜ばかりは、ファビオのチーム加入1年目のタイトル獲得を祝いたいと思います。

フランキー(モルビデリ)は安定したレースを見せてくれました。怪我の状況は完璧ではなく、以前のフォームは戻ってきていませんが、今日は最初から最後までハイペースを維持して走り切りました。オフシーズンにはトレーニングを行い、来年は本来の強さを発揮できるようになるでしょう。

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
V・ロッシ選手談(10位)

「このような週末になるとは予想していませんでした。自分がどのような気持ちになるか想像がつかなかったし、いろいろなことでプレッシャーもあってとても心配していたのです。でも実際には非常に素晴らしい日になりました。パドック中のすべての人からポジティブなパワーをもらい、たくさんのサプライズもありました。木曜日には私のすべてのマシンを見ることができましたし、今日はVR46 Riders Academyのライダーたちが私のヘルメットを被って現れました。そして予選から決勝までずっと好調を維持し、トップ10を獲得し、大いにエンジョイして最高の形で終えることができました。私は今、世界のトップ10で、それがすべてです。この結果は今後も変わることはありません。レース後の祝賀も心から楽しみました。とても長いキャリアでした。みなさん、ありがとうございました」

A・ドビツィオーゾ選手談(12位)

「今日は今までで最もトップに近づくことができました。シーズン最終戦をこのようなスピードを持って終えられたことを嬉しく思っています。マシンについてもブレーキング時の状態が改善され、それによって異なるラインをとれるようになりました。またバレ(ロッシ)とフランコ(モルビデリ)のうしろについて、彼らがヤマハに乗る方法を学ぶことができたことも大きな収穫です。ふたりともヤマハのマシンに精通していますからね。今日はこのようにすべてに満足し、良い形でシーズンを終えることができました。 
ロッシとは今まではいつも別のチームでしたから、チームメイトになるというのは不思議な経験でした。彼に勝ちたくて何度もトライしましたが、彼はいつも強くて、そしてレースに対する特別な何かを持っていました。その現役最後のレースでピットを分け合い、チームの一員としてこの日を迎えられたことは幸運でした」

バレンティーノがキャリア最終戦をトップ10で終えたことを心から祝福します。しかも決して得意ではないこのコースで、それを成し遂げたのです。彼はウイークを通じて好調を維持しており、'Greatest of All Time(史上最高)'と称されるわけを改めて証明することとなりました。これがまさにバレンティーノなのです。長い間、彼とともに仕事ができたことは私たちの喜びです。彼がくれた素晴らしい思い出を永遠に心に留めていきます。今後の活躍と幸福を祈ります。チャオ!バレンティーノ!」

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