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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.18 11月14日 バレンシア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第18戦バレンシアGP
■開催日:2021年11月12日(金)フリー走行総合結果
■開催地:バレンシア/スペイン
■コースコンディション:ドライ
■気温:13/21度 ■路面温度:13/13度

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGPは2021シーズン最終戦のフリープラクティスに臨み、F・クアルタラロとF・モルビデリはファンを楽しませるため、強いモチベーションを見せた。午前中の第1セッションはウエットコンディション。午後からの第2セッションは気温が低いものの路面が乾き始めてほぼドライとなり、両コンディションでのフィーリングを確認する絶好の機会となった。そのなかでクアルタラロとモルビデリはそれぞれ総合11番手と13番手で初日を終了している。

PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのA・ドビツィオーゾとV・ロッシは、変化の激しい両コンディションを経験し、それぞれ9番手と21番手で初日を終えた。

Monster Energy Yamaha MotoGPのクアルタラロとモルビデリは11番手と13番手

クアルタラロは第1セッション、ウエットでのフィーリング向上に集中し、出場ライダー中最多の21ラップを走行。その20ラップ目に1分42秒081のファステストタイムを記録し、順位ではトップから1.512秒差の15番手につけた。

第2セッションでは5ラップ目の第2コーナーで転倒があったが、幸い怪我はなく、すぐにピットに戻り走行を再開。全17ラップを走って16ラップ目に1分31秒708まで更新し、トップとの差を0.781秒に短縮して13番手に上げた。

チームメイトのモルビデリも第1セッションはウエット・セッティングに集中的に取り組んだ。2回目の走行ではトップ10に入るなど成果を見せ、全17ラップ中15ラップ目には1分41秒200のベストタイムを記録して2番手に浮上した。しかしその後の3分間でライバルたちもペースを上げたため、モルビデリは8番手に下げて終了。トップとの差は0.631秒だった。

路面が乾き始めた第2セッションでも勢いを維持しようと、身体を伏せて懸命にペースアップ。前後タイヤにミディアム・コンパウンドを装着し、前半で1分31秒832を記録してトップに立った。しかし終盤で全体のペースが上がると13番手まで後退。トップとの差は0.905秒となっていた。

PETRONAS YamahaのSRTドビツィオーゾが9番手、ロッシは21番手

ドビツィオーゾは第1セッション、雨の状況を確認するため出走を遅らせ、開始から15分後にコースイン。おもにコンディションに合わせた調整に時間を費やし、終盤で1分42秒18を記録して18番手につけた。路面が乾き始めた第2セッションでは好調な走りを見せ、多くの時間帯でトップ10をキープ。1分37秒597へと更新すると一時2番手まで浮上し、最終的には9番手で終えている。

一方のロッシはウエットセッションでリスクを回避する作戦。開始15分後にコースに入り4ラップを走行し、1分52秒981を記録したが順位はつかなかった。第2セッションも難しいコンディションとなり苦戦したものの、終盤で1分32秒285まで更新して21番手となっている。

PRACTICE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談(フリー走行総合11番手/1分31秒708)

「マシンのフィーリングがあまり良くありませんでした。午前中はその原因がわかっていたのですが、午後になっても状況は変わりませんでした。これからチームと話し合い、問題を解決していきたいと思っています。ポルティマオでは予選で順位を上げられなかったため、決勝で苦戦することとなりました。しかし金曜日から手間取るのは久しぶりのことです。たしか去年のポルティマオ以来だったと思います。明日は状況を変えられるよう期待しています」

F・モルビデリ選手談(フリー走行総合13番手/1分31秒832)

「今日は好調でした。ウエットでもドライでもハイペースで走ることができました。ユーズドタイヤのフィーリングも良く、スピードが上がりました。とても良い状態なので、これを明日以降も維持していかなければなりません。このチームに加入してからしばらく経ちましたが、ここまでとても順調に進んでいると思います。そして今日は、マシンのフィーリングが今までで最高です。チームが頑張ってくれている証拠で、とても前向きなサインです。またユーズドタイヤで速く走れたことも大きな成果です。前回まではニュータイヤで速くても、ユーズドではあまりペースが上がらず、決勝も同様でした。私たちは今、正しい方向へ一歩ずつ着実に進んでいます」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「好調な時でもバレンシアは難しいコースです。今日はフリープラクティス第1セッションがウエットで、乾き始めた第2セッションはより一層、厳しいものになりました。このようなコンディションで苦戦するのはわかっていることなので、さらに成長するための絶好のチャンスになったと考えています。フランキー(モルビデリ)はウエットもドライも順調で、とくに第2セッションではタイムアタックを行わず、決勝用セッティングで素晴らしい速さを見せてくれました。ファビオ(クアルタラロ)は全体的に調子が上がりませんでした。いつものようなフィーリングが得られず、気持ちよく乗ることができませんでした。幸い、明日以降はフルドライになりそうなので、ふたりそろってQ2へ進むための解決策を追求していきます。自信は十分です」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team

A・ドビツィオーゾ選手談(フリー走行総合9番手/1分31秒597)

「今日の結果は重要ではありませんが、それでもトップ10に入れたことはうれしく思っています。初めからフィーリングが良くて、ラップタイムも上がりました。このようなコンディションでは本来のペースを発揮できたライダーはいなかったと思いますが、私としては全体的に順調でした。明日、みんなが全力でプッシュしてきたときにどうなるかが楽しみです。コースが変わるたび、私にとってはすべてが新しいチャレンジですが、今回は私もマシンも調子が良さそうです。しかしながらスピードはひとつの側面に過ぎず、レース距離を最後まで安定して走ることもまた重要です。明日はQ2進出を目指しますが、同時に決勝用セッティングでのペースも追求していきます」

V・ロッシ選手談(フリー走行総合21番手/1分32秒229)

「コンディションが悪く、非常に苦しい状況でした。午前中はとても寒く、コース上には大量の水が出ていました。午後は幸い少し乾きましたが、ところどころに水たまりが残っていて、気温の低さもあって危険な状態でした。このコースのレイアウトが、状況をより一層、難しくさせていると思います。私にとってはおそらく、最も厳しいコースになりそうです。しかし場所自体はとても素晴らしくて、今日も大勢のファンが詰めかけて、いい雰囲気を作ってくれています。タイヤのフィーリングにも苦戦し、グリップを得られませんでした。でもまだ1日目なので、これから作業を重ねて改善を目指します。明日はコンディションが良くなるよう期待しています」

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