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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.18 11月14日 バレンシア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第18戦バレンシアGP
■開催日:2021年11月12日(金)フリー走行、13日(土)予選、14日(日)決勝
■開催地:バレンシア/スペイン

CIRCUIT DATA

■開設:1999年
■コース長:4.005km
■サーキットレコードラップ:1分31秒116(2019年:M・マルケス)
■サーキットベストラップ:1分29秒401(2016年:J・ロレンソ)
■2020年の優勝者:F・モルビデリ(ヤマハ)

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとF・モルビデリは今週末、ポルトガルのポルティマオからスペインのバレンシアへ向かい、2021MotoGP最終戦に臨む。

V・ロッシとPETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamにとっては、今季最終戦の第18戦バレンシアGPが最後のレースとなる。ロッシは26年間、PETRONAS Yamaha SRTは3年間、グランプリ・レースに挑んだそれぞれの歴史に幕を下ろす。

Monster Energy Yamaha MotoGP、2021シーズン最終戦へ

前回のアルガルベGPでは転倒リタイアによりノーポイントに終わったクアルタラロ。今回はその雪辱を果たし、本来の走りでシーズンを締めくくりたいところ。2019年にはここリカルド・トルモ・サーキットで自己ベストとなる2位を獲得しており、今回も同等あるいはそれ以上の成績を目指す。また最終戦までもつれ込んだチーム・タイトル争いにも貢献し、自らの活躍で28ポイント差を詰めることも目標のひとつとなっている。

一方、前回のアルガルベGPでは怪我の回復とスピードアップを含め、いくつかの前向きな状態を確認したモルビデリ。この進化をそのまま継続し、復帰以来のベストパフォーマンスでシーズンを締めくくることを目指している。

バレンシアでは複数回、表彰台に上っており、Moto2では2016年と2017年にそれぞれ3位と2位を獲得。MotoGPでは2020年の第14戦で優勝を成し遂げた。

リカルド・トルモ・サーキットは全長4.0km。1999年に設立され、すぐにMotoGPの舞台として日程に組み込まれた。2002年からはバレンシアGPがMotoGP最終戦として定着し、決して見逃せない重要なイベントとなっている。'チャレンジング'と表現されるコースには9つの左コーナーと5つの右コーナー、876メートルのストレートが設けられ、反時計回りで競われる。

シーズン・フィナーレと同時に迎える一時代の終焉

22年間もの長きにわたりグランプリ最高峰クラスで活躍してきたロッシが、今週末のバレンシアGPを最後にそのキャリアを終了する。バレンシアでは優勝2回を含む表彰台7回とポールポジション3回を獲得しており、今シーズンは、エミリア・ロマーニャGPのトップ10をはじめここ3戦でポイントを獲得している。この勢いを維持し、スタンドを黄色に染める大勢のファンにいつも以上の興奮を届けたいと意気込んでいる。

一方、シーズン終盤でチームに加入し、その初戦を除くすべてのレースでポイントを獲得してきたA・ドビツィオーゾ。今回もトップ15を目標にしながら、さらに進化を続けて好成績でシーズンを締めくくりたいところ。ここバレンシアでは2018年に優勝を果たしている。

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談

「前回のポルティマオでは力を出し切ることができなかったので、今はウイークのスタートが待ちきれない気持ちです。今回は予選でグリッド好位置を獲得することを目標にしています。それだけで決勝には大きな違いが出てくるからです。このコースもオーバーテイクは難しいので、グリッドは前であればあるほど良いのです。シーズン最後のレースをエンジョイし、しかもできるだけ好成績で終えたいと願っています。チーム・タイトルの可能性も残っており、そのことがハード・プッシュに駆り立てるモチベーションにもなっています」

F・モルビデリ選手談

「ポルティマオはウイークを通じて好調でしたが、日曜日は前日までに比べてスピードが上がりませんでした。あのあとチームがデータ分析に取り組んできたので、今回その答えが出てくるのを楽しみにしています。私たちはここ数戦を、2022年のシーズン前テストの延長ととらえています。改善点を見つけて、それを解決することは前向きな進展であり、まさに私たちが取り組もうとしていることです。サンマリノGP以来のすべての仕事が、今後の私たちにとって意義あるものとなるでしょう」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「2021シーズンの最終戦を迎えることとなりました。後半戦は飛ぶように日々が過ぎていきました。バレンシアはシーズン最終戦として定着し、特別なイベントとなっています。2022シーズンのテストを始める前に、ファンの皆様にあいさつし、楽しんでもらうための最後のチャンスになるのです。当然、今シーズンを好成績で締めくくりたいと願っており、目標は非常にシンプルです。ファンの皆様にスリリングなレースをお見せし、できるだけ多くのポイントを獲得し、その結果として2021シーズンのチーム・タイトルを手にすることを目指します。難しい目標ですが、私たちはチームとして最後まで戦い続けます」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team

V・ロッシ選手談

「バレンシアはいつも特別です。去年は日程変更がありましたが、通常はここが最終戦なので、いろいろな意味で難しいレースになるのです。それでも私は、ここで何度もいいレースを経験してきました。今年はこの最終戦でトップ15に入り、ポイントを獲得したいと思っています。そのためにも好天を期待しています。
私にとってはMotoGP最後のレースとなりますが、気持ちはいつもと変わりません。とても長かったシーズンがついに終わるのです。それでいいと思っています。でも今年ばかりは、数日後には気分が変わっているかもしれませんね。シーズン最終戦を良い形で走り終え、ファンの皆様に"チャオ"とあいさつし、長年のサポートにお礼を言うチャンスがあるといいのですが...」

A・ドビツィオーゾ選手談

「前回のポルティマオでは小さな進歩をいくつか実現できました。今回もさらに前進し、マシンによりうまく適合できるようになりたいと思っています。このように常に進化し、正しい方向性を維持して仕事に取り組み、最善の形でシーズンを終えることが重要です。最大の目標はマシンに対する自信をさらに深めることで、これも今シーズン中に達成しておきたい課題です。グランプリに復帰し、貴重な経験を積めるようになった今をエンジョイしていますが、シーズン終了も歓迎します。というのも、2022シーズンのスタートをとても楽しみにしているからです」

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