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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.08 6月20日 ドイツ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第8戦ドイツGP
■開催日:2021年6月18日(金)フリー走行総合結果
■開催地:ザクセンリンク/ドイツ
■コースコンディション:ドライ
■気温:31度 ■路面温度:52度

REPORT

Monster Energy Yamaha MotoGPの2人が好調に初日を終了

気温30度を超える暑さのなか、ザクセンリンクで行われた第8戦ドイツGPの初日、Monster Energy Yamaha MotoGPのF・クアルタラロとM・ビニャーレスはFP1・2の両セッションで好調な走りを見せ、それぞれ総合2番手と3番手を獲得した。PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・モルビデリとV・ロッシは、初日をそれぞれ10番手と21番手で終えた。

クアルタラロとビニャーレスが初日2・3番手と好スタート

午前中に行われたFP1、クアルタラロは走行開始から10分経過後に第12コーナーで転倒があったが、ハイペースは維持しており、再スタート後は順調に周回を重ねて全20ラップ中13ラップ目に1分21秒828のファステストタイムを記録。

午後からのFP2では決勝に向けたセッティング作業に取り組みながら、終盤でアタックを行い1分20秒910へ更新した。これによりトップに0.220秒差と迫る2番手を獲得し、FP1との総合順位でも2番手となっている。

一方、先週のカタルニアテストで大きな成果をあげたビニャーレス。ここザクセンリンクでも好調ぶりを見せ、FP1では開
始早々に5番手とし、その後はおもにマシンバランスの向上を目指して作業に集中。全25ラップ中14ラップ目に記録した1分22秒253で10番手。トップとの差は0.593秒だった。

FP2も引き続きセッティングに取り組みながら少しずつペースを上げ、終盤のアタックでは1分21秒023に更新。トップとの差を0.333秒に縮めて3番手に浮上し、FP1との総合順位でも3番手を獲得した。

PETRONAS Yamaha SRTのモルビデリが10番手

2年ぶりのレース開催となったザクセンリンクで、モルビデリはFP1を慎重にスタート。終盤では少しずつペースを上げ、1分22秒381を記録して14番手につけたが、最終ラップはコースリミット越えにより記録がキャンセルとなった。さらに気温が上がった午後からのFP2では、路面温度が53度に達するなかで1分21秒228へと更新し、トップ10を獲得している。

チームメイトのロッシも2年ぶりのコースの感触を確かめながら、FP1では1分22秒691を記録して20番手。FP2は第1コーナーで転倒したが、その後、スペアマシンで再スタートして1分21秒968まで短縮した。FP1との総合順位では21番手で初日を終えている。

PRACTICE RESULT

COMMENT

Monster Energy Yamaha MotoGP

F・クアルタラロ選手談(フリー走行総合2番手/1分20秒910 )

「午前中はフロントタイヤのフィーリングがつかめず苦戦し、それを証明するかのように転倒してしまいました。でもそのあとはペースを取り戻し、フィーリングも回復してきました。そしてそのタイヤをFP2でも使用して30ラップ以上、走行したのです。これはメンタル的なチャレンジにもなりました。そのあとタイムアタックに臨み、30ラップ使用したミディアム・コンパウンドのタイヤから新品のソフトに替えると、完全にフィーリングが変わり不思議な感覚になりました。ソフト・コンパウンドのポテンシャルをすべて使い切ったわけではありませんが、全体的に満足できました。マシン自体のフィーリングはいつもほど良くないのですが、これから明日に向けて準備していきます。ポールポジションを狙っていますが、まずは心を落ち着かせてペースアップに集中していきたいと思います。そのあとの予選はゲームのようなもの。決勝に備えるための重要なパートではありますが、それ以上に重要なのはQ2を楽しんで走ることです」

M・ビニャーレス選手談(フリー走行総合3番手/1分21秒023)

「初日として、とても順調でした。カタルニア・テストの成果を生かすことができたのでハッピーです。ずっと探し求めていたフロントのフィーリングがつかめて、非常に良い状態になりました。今まではこの部分で苦戦し、自信を失っていたのですが、新しいクルーチーフのシルバーノとともにフロント周りの向上を目指し、多くの作業を行い、その成果が出始めているのです。しかしながら、ある部分が良くなれば他の部分を損なってしまうものです。そこでこれからはマシンのバランスを追求しながら、さらに煮詰めていき、成果を積み上げていく段階になります。今日は3番手に入れたことがとても良かったと思います。モチベーションを維持して明日も作業を続けていきます」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「クアルタラロ選手がFP1早々に転倒し、チームとしては予想外の展開になりました。高速セクションだったため、マシンはひどく損傷してしまいました。しかしメカニックたちが全員で力を合わせ、FP2までに、ほとんど新品と言えるマシンを作り上げることができました。本当に素晴らしい仕事をしてくれました。ビニャーレス選手がリアのフィーリングを向上させるためにマシンバランスの最適化に取り組んでいた一方で、クアルタラロ選手は決勝への準備に集中していました。両セッションで、前後ミディアムタイヤで決勝距離を走行し、シャシーと電子制御システム、両方のセッティングを調整していきました。チームとしては明日までに、すべてのタイヤオプションを試して比較したいと考えています。このような暑さのなかではタイヤのコントロールが難しくなるので、いつも以上に大変なチャレンジになります。FP2の終盤ではアタックを行い、そろってトップ3に入ることができました。この結果に満足していますが、日曜日の決勝までにやるべきことが、まだたくさん残っていることも確かです」

PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team

F・モルビデリ選手談(フリー走行総合4番手/1分21秒228)

「順調に初日を終え、トップ10に入ることができました。このことがとても重要です。Q2進出のためにはもう少しタイムを上げていかなければならないと思っていますが、今日のところは、速さは十分で、マシンのフィーリングもよく、何も問題が出なかったので満足しています。もちろん、いろいろな課題もあり、それについては明日以降また懸命に取り組んでいくつもりですが、まだ1日目ですから心配はしていません。今日はおもにセッティングのコンビネーション向上に取り組みました。明日の展開が楽しみです」

V・ロッシ選手談(フリー走行総合4番手/1分21秒968)

「今日はとても暑くて、セッティングにおいても非常に難しい環境でした。午後のFP2ではハード・コンパウンドのタイヤを履いて感触を確認しました。ペースも走りも決して悪くなかったのですが、転倒したことで少し自信を失ってしまいました。またこれによってマシンを乗り換えなければならなくなり、セクター4でのミスもあってラップタイムを上げることができませんでした。セクター3でも遅れがちなので、明日に向けてこのあたりの改善に取り組みます。まだ初日であり、今後の展開は予想できませんが、ベストを尽くすのみです」

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