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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.18 11月4日 マレーシア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第18戦マレーシアGP
■開催日:2018年11月2日(金)フリー走行総合結果
■開催地:セパン/マレーシア(5.548km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:32度 ■路面温度:37度

REPORT

Movistar Yamaha、セパンのフリープラクティスを好調スタート

Movistar Yamaha MotoGPのV・ロッシとM・ビニャーレスは、フリープラクティスに臨み、第1セッション序盤から好調ぶりを披露して多くの時間帯で上位をキープ。それぞれ総合4番手と6番手を獲得した。

シリーズランキング2位との15ポイント差を縮めてランクアップを目指すロッシ。モチベーションを高く保って臨んだ第1セッションでは、ほとんどの時間帯で5番手につけたあと、セッション終盤で1分59秒767に更新してトップに0.070秒差に迫る2番手に浮上した。

午後からの第2セッションでも好調を維持して残り20分で一時トップに浮上。そのあとも2分00秒035に迫るペースで走行を続けていたが、終盤のアタックが始まると6番手に後退した。このなかでロッシも2分00秒017へと更新したものの、順位を上げることはできず、総合順位では第1セッションのタイムが採用されて4番手。トップとの差は0.159秒だった。

一方のビニャーレスは、先週のオーストラリアGPでの興奮も冷めやらぬままマレーシアGPのフリープラクティスをスタート。完璧なドライ・コンディションに恵まれた第1セッションでは中盤で2分00秒453を記録してトップに立った。午後からの雨の可能性を考慮し、残り5分になるとリアにソフト・コンパウンドを装着してさらにアタック。一旦は5番手に後退したものの、1分59秒928へタイムを縮めトップと0.231秒差の3番手を獲得した。

予想に反し、この日はセパン恒例のトロピカル・シャワーが降らなかったため、午後からもドライ・コンディションで作業を継続。さまざまなセッティングとタイヤ・オプションを試したあと、残り8分になってタイムアタックを行い、ベストラップを1分59秒802に更新して4番手を獲得した。トップとの差は0.194秒。総合では6番手で初日を終了した。

マレーシアの初日、Monster Yamaha Tech3は好調をアピール

Monster Yamaha Tech3のJ・ザルコがフリープラクティス第1セッションから好調ぶりを発揮。第2セッションの最終ラップでベストラップを記録し、第1セッションから0.567秒短縮して8番手を獲得した。

一方のH・シャーリンは、MotoGPのレギュラー選手としては唯一、ここセパン・インターナショナル・サーキットで事前テストを行っていない。これを埋め合わせるために、ウイーク初日の今日は多くの難しいミッションを強いられた。その結果、ふたつのセッションを走り終えて総合18番手。トップ10まであと0.867秒となっている。

PRACTICE RESULT

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
V・ロッシ選手談(フリー走行総合4番手/1分59秒767)

「初日はとても順調。午前も午後も速く走ることができました。フィリップアイランドでのデータをチェックしたあと、マシン・セッティングについて多くの作業を行いましたが、なかでも重視したのがリアタイヤのグリップ向上です。最初の印象はとても良くて、ラップタイムもペースも上々でした。まだ初日なので慎重に状況を見ていかなければなりませんが、現時点でとても好調と言っていいと思います。タイヤ・チョイスについては前後ともまだ、まったく決まっていないので、これから集中していきます。また明日以降の天気も気なるところですが、とくに決勝日は晴れてほしいですね」

M・ビニャーレス選手談(フリー走行総合6番手/1分59秒802)

「正直に言うと、このコースにはあまり期待していませんでした。昨年は非常に苦戦しましたし、ここは私にとって最も難しいコースのひとつだと考えていたのです。ところが今日は、コースに出るや否やフィーリングがつかめ、思いのほか良い走りができました。フリープラクティス第1セッションからリズム良く走れたので、この方向性をキープして、さらに前進を目指します。そして予選で好タイムを記録して決勝に備えたいと思います。ドライ・コンディションで良いフィーリングがつかめているので、明日以降も晴れを期待しますが、日本では、ウエット・タイヤでも強さを発揮することができました。いずれにしても、今現在のセッティングに集中しながら今後の展開を見守ります。もしも決勝がウエットになるなら、その前にウエット・コンディションで作業するチャンスがほしいところですが......。今シーズンは全体のレベルが非常に高くなっていて、第1セッションからどんどんプッシュしてタイムアタックを行っているため、ラップタイムが上がっているようです」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「マレーシアGPを好調にスタートすることができました。望んでいた通りの展開です。マーベリックとバレンティーノは第1セッションの始めからハイペース。マシンのフィーリングもかなり良かったらしく、気温が上昇するなかでも好タイムを記録することができました。午後のセッションでは、さらに一歩、前進。以前なら暑さに苦しめられていたところですが、今日はふたりとも終始、好調を維持しました。マーベリックは第1セッションのほとんどの時間帯でトップをキープ、バレンティーノも第2セッション後半でトップに立つなど、正しい方向へと進んでいることがわかります。明日までにさらに改良を施すと同時に、明日も今日のようなコンディションを期待します。そうすればタイヤ・チョイスに専念することができますから」

Monster Yamaha Tech3
J・ザルコ選手談(フリー走行総合8番手/2分00秒159)

「マレーシアGPの初日は、私にとって難しい展開になってしまいました。オフシーズンにテストを行いましたが、そのときに仕上げたベース・セッティングが今回は機能してくれず、思うようにペースが上がりませんでした。それでも第1セッションの終盤までにトップ10入り。第2セッションでも10番手以内に入ることができたのは幸いでした。依然としてリアグリップのトラクションに苦戦しているので、明日以降についてもまだ少し不安がありますが、初めからやり直すつもりでプッシュしていきます。明日までに何らかの解決策を見つけ出し、明後日の決勝に備えたいと思います。好きなコースなので、絶好のフィーリングをつかんで走れるよう期待しています」

H・シャーリン選手談(フリー走行総合18番手/2分01秒419)

「簡単な状況ではありません。午前中は気持ちよく乗れていて、上位からもそれほど離されていなかったのですが、午後のセッションでサスペンションのセッティングを変更したら、それが裏目に出てしまったようです。不思議なことに、リズムはいいしグリップも問題ないのに、マシンがなかなか曲がってくれません。そのため思うような走りができず、難しい状態なのです。このあと一から見直して、明日までに改善を目指します。必ずできると信じていますが、良い解決策を見つけなければなりません」

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