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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.02 4月8日 アルゼンチン

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第2戦アルゼンチンGP
■開催日:2018年4月8日(日)決勝結果
■開催地:テルマス・デ・リオ・オンド/アルゼンチン(4.806km)
■周回数:24周(115.344 km)
■観客数:63,305人
■コースコンディション:ウエット
■気温:22度 ■路面温度:23度
■PP:J・ミラー(1'47.153/Ducati)
■FL:M・マルケス(1'39.902/Honda)

REPORT

M・ビニャーレスが5位、V・ロッシは転倒するも復帰し19位でチェッカー

Movistar Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスがハイペースの走りを見せて5位を獲得。チームメイトのV・ロッシは大半をビニャーレスの後ろの6番手を走行していたが、終盤、M・マルケス(ホンダ)が接触して転倒。再スタートしたものの19位に留まり、貴重なポイントを失う結果となった。

スタート15分前に雨が降り出し、コース上に雨粒が落ち始めたことでグリッドは混乱状態。スタート時間を遅らせてウエット・レースが宣言されたものの、その後、急速にドライ・ラインが現れる難しい状況となると、ポール・シッターのJ・ミラー(ドゥカティ)を除く全員がスリック・タイヤに履き替えるためにピットに戻った。
現地時間15:15、Movistar Yamaha MotoGPのふたりは再びグリッドへ。始めからスリックを履いていたミラーを除き、その他のライダーたちは、予選順位を保ったまま4列分後方へ下げられて決勝がスタート。周回数は25ラップから24ラップへ短縮された。

スタートするや、ビニャーレスは12番手で第1コーナーに進入。そのあといったんひとつ順位を下げたが、フィーリングをつかむとロッシとともにペースを上げてポジションアップを開始した。残り10ラップでA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)をとらえて5番手に上がり、トップグループとの13秒差を詰めにかかる。1分40秒代後半で走行を続けるも、前方との差はなかなか縮まらなかった。
最終ラップの最終セクションでマルケスに先行を許し、トップから14.941秒差の6番手でチェッカー。しかし、レースディレクションがマルケスに30秒のペナルティを課し、ビニャーレスは5位となった。

ロッシは8番手までポジションアップしたあと、さらに前方のグループを追っていきたいところだったが、A・イアンノーネ(スズキ)のパスに手間取りなかなか前へ出ることができない。この間にビニャーレスが追い上げてきたため、ふたりそろって第2グループの先頭を目指す。
ロッシはビニャーレスの後ろの6番手につけていたが、20ラップ目の13コーナーでマルケスに接触されて転倒。何とかレースに復帰したものの、トップから59.082秒離されて19位に留まった。

この結果、ビニャーレスは合計21ポイントでランキング4位へ浮上。ノーポイントに終わったロッシはランキング8位へ。ヤマハはコンストラクター・ランキングで36ポイントの3位をキープ。チーム・ランキングではMovistar Yamaha MotoGPとMonster Yamaha Tech3が、37ポイントで2位タイにつけている。

次回は2週間後、アメリカはテキサス州のオースティンで開催される。

Monster Yamaha Tech3のザルコが今季初表彰台! シャーリンも9位と大健闘

Monster Yamaha Tech3のJ・ザルコとH・シャーリンが、テルマス・デ・リオ・オンドサーキットで揃って見事な走りを見せた。
ザルコは序盤からトップグループに加わり好バトルを展開。2位でチェッカーを受け、2018シーズン初めての表彰台に上った。

シャーリンも素晴らしいパフォーマンス。オープニングラップで8つポジションを上げ、最終的にはルーキー・トップとなる9位でゴールした。

RACE RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(5位)

「今日のレースは、いろいろなことを理解するのにとても役に立ったと思います。今はとにかく、私たちは長い道のりを進まなければならないということです。レイン・コンディションでもドライ・コンディションでも、まだまだたくさんの課題があることがわかっていますが、それがわかったことはとても良かったと考えています。結果には満足していません。もちろん優勝を狙いたかった。でも終盤はトップと同等のペースが出ていましたし、これから改善する余地が見えているということです。とくに雨では、別の方向性を探していかなければならないでしょう」

V・ロッシ選手談(19位)

「私は大丈夫です。でもかなりひどい状況と言わなければなりません。このような事故は誰にでも起こり得るのです。ブレーキングでミスをして、他のライダーにぶつかってしまう。これは起こりうること。それがレースなのです。しかし金曜日の朝から、マルケスはビニャーレス、ドビツィオーゾ、私に同じことをしています。土曜日の朝も、今日も、何度もです。このようなやり方でレースをするなら、非常に危険な状態になっていまいます。もしも全員がこのようなことをするようになれば、ただの危険なスポーツとなり、いつか最悪の形を迎えるでしょう。そのような最悪の状況なのです。レース・ダイレクターのマイク・ウェブに話をしたのですが、彼らにもっと責任を持ってもらいたい。何か対処をしてほしいのです。私は、マルケスとともにコース上にいることが怖い。今日も、ボードに彼の名前を見たときに恐怖を感じたのです。時速300kmで戦っている私たちは、ライバルをリスペクトしなければなりません」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「ドラマに満ちた一日でした。チームやふたりのライダーたちの力の及ばないところで、とてもたくさんのことが起こりました。しかし彼らはそのなかで、しっかりと仕事をこなしてくれました。スターティング・グリッドは、グランプリで今までに見たことのないようなものになりました。再スタートは混乱していましたが、マーベリックもバレンティーノも集中力を保ちました。レース主催者が、マルケスに30秒のペナルティを与えたことを支持しますが、彼の危険なライディング・スタイルは、安全性と、モーターサイクル・スポーツそのものを損ないかねないと思うのです。マーベリックは5位を獲得することができましたが、バレンティーノがノーポイントに終わったことで、大きなダメージを負いました。このような結果になったことは非常に残念です。しかし私たちはチーム一丸となって、今日のことを取り返すべく次のオースティンに臨みます。ただただ、フェアな戦いを望んでいます」

Monster Yamaha Tech3
J・ザルコ選手談(2位)

「難しいレースでした。タイヤを選択したあとスタート時間を遅らせたのは良いことだったと思います。ジャック(ミラー)だけが始めからスリックを選んでいたのです。スタート直後はレースラインが限られていましたが、ダニ(ペドロサ)の後ろからなかなか抜け出せないと感じたので、思い切ってパスを試みました。コンディションが良くなかったので少しはらんでしまいましたが、それしか前へ出る方法はありませんでした。彼が転倒してしまったことは申し訳なく思っています。すべてにおいて難しいレースだったので、私も何度も転びそうになりました。スタートからゴールまで全力を尽くしました。カル(クラッチロー)とのバトルのなかではミスをしないことを第一に考え、最終的に彼が優勝したのです。今日の結果にはとても満足しています」

H・シャーリン選手談(9位)

「とてもうれしいです! ウイークを通してずっと、懸命にがんばってきました。チームも本当に素晴らしい仕事をしてくれました。自分自身、今回は強さを感じることができたのですが、唯一、予選セッションでは思うようにマシンを制御することができませんでした。決勝は最高のモチベーションで臨み、プッシュし、1ラップを終えたところでP15のサイン(ポジション15番手)を見ることができました。自分でも驚いたほどですが、ペースがとても良く、ファクトリー・ヤマハにしっかりついていくことができたのです。でもドゥカティはストレートが速かったので、彼らを抜くのは難しいと思いました。何度もトライしましたが、結局、成功しませんでした。9位という最終リザルトは、私にとっては最高のものだと思います。チームのみんなにとても良くしてもらっているし、今日はヨハンの表彰台を心から嬉しく思い、祝福を贈ります。幸せな気持ちと素晴らしい成績を抱えて、アルゼンチンを離れることができます。次のオースティンでも良い仕事ができるようがんばります」

H・ポンシャラル、チーム・マネジャー談

「何という素晴らしい結果でしょうか! ここの天候に大いに翻弄され、非常に厳しく、難しいレースになりました。誰もが不安に感じていたことだと思いますが、スタートを遅らせることで、また雨になるのかどうなのか、これは難しい判断でした。そのなかでこのような好結果を導き出すことができたのですから、本当にうれしいことです。ヨハンは今日も見事な走り。最高のスピードと、そして同時に最高のスマートさを見せてくれました。レースのたびに、彼は感情のコントロールがうまくなってきています。これはライバルたちから学んだことだと思いますが、おかげでほとんどパーフェクト、つまり優勝によってパーフェクトになるわけですが、そのような素晴らしいレースができるようになりました。ヨハンとそのクルーたちを誇りに思い、また素晴らしいマシンを提供してくれるヤマハに感謝しています。ヨハンは懸命に追いかけ、優勝まであと少しと迫っていました。しかも素晴らしいフェアプレーでもありました。ただ今日はカルがわずかに上回っていたのです。カルに心からの祝福を贈りたいと思います。

また、ハフィス・シャーリンに対してもおめでとうの気持ちを伝えずにはいられません。ウイークを通してひとつもミスをすることなく良い仕事をしてくれました。ただ予選では少しナーバスになっていて、本来の力を出し切ることができませんでしたが......。でも決勝では、ほとんど最後尾から9位まで追い上げたのです。大勢のファクトリー・ライダーと戦ったことが彼の自信につながることでしょう。彼を誇りに思い、彼を選んで本当に良かったと思っています。Moto2クラスからこのようなチャンスがつかめるなら、大勢に夢を与えることができます」

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