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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.16 10月21日 日本

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第16戦日本GP
■開催日:2018年10月21日(日)決勝結果
■開催地:ツインリンクもてぎ/日本(4.801km)
■周回数:24周(115.224 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:23度 ■路面温度:35度
■PP:A・ドビツィオーゾ(1分44秒590/ドゥカティ)
■FL:M・マルケス(1分45秒646/ホンダ)

REPORT

Movistar Yamaha、貴重なチャンピオンシップ・ポイントを獲得

Movistar Yamaha MotoGPのV・ロッシはツインリンクもてぎでファイティング・スピリットを発揮。4位でチェッカーを受けて貴重なチャンピオンシップ・ポイントを獲得し、シリーズポイントでランキング2位に近づいている。一方のM・ビニャーレスは序盤で出遅れたが、7位まで挽回してランキング4位をキープ。シーズンのあと3戦で、ランキング2位浮上の可能性も残している。

ロッシはグリッド9番手から絶好のスタートを切り、オープニングラップで5番手に浮上。A・リンス(スズキ)とバトルしたあと前の4台を逃すまいと、2ラップ目でパスに成功した。1分46秒052のファステストラップを記録し、1秒以上あった差を半分まで詰めると次のラップではトップグループに接近。すぐさま第11コーナーでJ・ミラー(ドゥカティ)をパスして4番手に浮上した。この時点で表彰台争いまではあと0.6秒。しかしここからがなかなか縮まらなかった。

ラップタイム1分46秒台を切ることができないまま、10ラップ目と11ラップ目でスズキ勢に先行を許す。15ラップ目にはA・イアンノーネ(スズキ)が転倒したため再び5番手に上がったが、リンスとの差はすでに2秒以上に広がっていたため、これを追うことより後方集団に気持ちを集中した。最後の5ラップではJ・ザルコとA・バウティスタ(ドゥカティ)が迫ってきたが、ふたりのバトルがロッシに時間を与える間に完璧な方法で対処。最後の2ラップでA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)が転倒したため、ロッシは4番手に上がってチェッカーを受けた。

一方のビニャーレスはスタートで出遅れてグリッド7番手から10番手へ後退。1分46秒台中盤のペースではバウティスタの追撃を抑えることはできなかったが、11ラップ目のミラーの転倒によってひとつ順位を上げ、さらに4ラップ後にはイアンノーネの転倒でもうひとつ挽回して9番手につけた。

このあと徐々に調子を取り戻して1分46秒台前半へペースアップ。19ラップ目からはD・ペドロサ(ホンダ)と何度か順位を入れ替え、20ラップ目で抜き去り8番手に浮上した。その次のバウティスタとザルコは2秒以上離れており追いつくのは難しかったため、着実なポイント・ゲットに目標を切り替えてゴールを目指す。その後のドビツィオーゾの離脱により7位となり、トップから13.330秒差でチェッカーを受けた。

ロッシはランキング3位をキープして、2位との差は9ポイント。ビニャーレスはロッシから30ポイント差のランキング4位につけている。ヤマハはコンストラクターズ・ランキングでトップから100ポイント差のランキング3位。Movistar Yamaha MotoGPはチーム・ランキングトップから51ポイント差のランキング2位。

ヤマハは、2018MotoGP World Championshipのタイトルを決定したマルク・マルケス選手とRepsol Honda Teamに祝福を贈る。

Movistar Yamaha MotoGPは1週間後の10月26日~28日、フィリップアイランド・サーキットで行われる第17戦オーストラリアGPに照準を定めている。

ザルコが6位獲得と健闘。シャーリンもトップ10入りを果たす

Motul Grand Prix of JapanをフロントローからスタートしたMonster Yamaha Tech3のJ・ザルコは、1周目を7番手まで下げてしまうが、ここからハイペースで追い上げを見せ、最終的には6位でチェッカーを受けた。

ザルコのチームメイトのH・シャーリンも見事なレース展開。グリッド6列目からスタート後、1ラップ目を終えた時点で18番手に浮上する。ここからひとつずつ着実に順位を上げて10位を獲得した。これでルーキー・オブ・ザ・イヤーのライバルにあと4ポイント差と近づいた。

中須賀が14位でフィニッシュしポイント獲得

決勝レースが行われる日曜日は、午前に20分間のウォームアップ走行が行われ、ここでマシンを確かめた中須賀克行は、午後2時から始まる24周のレースに向けて気持ちを集中させていく。まずはスタートを決めること。そしてそのスタートでどれだけ前に行けるかが、結果を導き出すための重要なファクターだった。

そしてそのスタートは「すごく良かったというほどではないけれど、悲観的になるほどでもなかった」と語る通り、オープニングラップは予選グリッドと同じ20番手だった。その後、A・エスパルガロ(アプリリア)の後退で中須賀は19番手に、さらにJ・ミラーやK・アブラハム(ともにドゥカティ)、そしてA・イアンノーネ(スズキ)の脱落で15周目には15番手に浮上。23周目にはA・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)の転倒で14番手に。

中須賀の後方にはレース序盤から中上貴晶(ホンダ)が付けていたが、しっかりと抑えて14位でチェッカー受け、シリーズポイント2点を獲得した。

RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
V・ロッシ選手談(4位)

「4位は悪くない結果です。午前中のウォームアップ・セッションで一歩、前進することができマシンに良いフィーリングを持って臨むことができたことは大きな成果です。決勝でも好調を確信して表彰台を目標にスタート。しかし、ライバルたちのほうが少し速かったようです。最後まであきらめずに戦い続け、ミスをしないように気持ちを集中しながら、いいペースでレースを終えることができました」

M・ビニャーレス選手談(7位)

「さまざまなセッティングを試してみましたが、スピードを得られないまま終わってしまいました。決勝前にもセッティング変更を行ったのですが、うまく機能しませんでした。前回のブリラムで使用した方向性を維持し、それがここでも機能してくれるかどうかを確かめたかったのですが、結果的にそのようにはなりませんでした。次のフィリップアイランドでは、しっかりとレースウイークを組み立てていけるように努力したいと思います。集中力を持って作業に取り組み、ベストを尽くします」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「まず始めに、マルク・マルケスとRepsol Honda Teamのチャンピオン獲得を祝福したいと思います。一方、わたしたちのほうは非常に厳しい状況でした。バレンティーノはウォームアップ・セッションで前進が見られ、決勝も完璧なスタートを切って序盤から上位につけることができました。しかし残念ながら、トップ争いに加わるにはわずかに力が足りませんでした。マーベリックのほうは、マシン・セッティングでリスクを賭けて臨んだのですが、期待とは異なる結果になりました。しかしバレンティーノとマーベリックは依然としてランキング2位と3位の候補なので、次のオーストラリアでまた課題に取り組み、好成績を目指していきます」

Monster Yamaha Tech3
J・ザルコ選手談(6位)

「いいレースだったと言いたいですね。私自身の体力とポテンシャル、そしてマシンのパフォーマンスをすべて出し切ることができました。ただ、好スタートを切ったあと最初の4つのコーナーで大きく順位を下げてしまったことは残念でなりません。行き場所がなくなってしまって良い位置がとれず、最初の10ラップが最も難しい状況でした。後半はペースが上がり、マシンのフィーリングも良くなってきて、トップグループにはかなわなかったものの十分な速さを発揮できました。イアンノーネ(スズキ)とドビツィオーゾ(ドゥカティ)が転倒し、その後方ではロッシのペースが上がらないようだったので、最終ラップで彼を抜こうと準備を整えていたのですが、バウティスタ(ドゥカティ)が上がってきて、終盤で抜かれてしまいました。そしてその間にバレンティーノとの差が広がってしまい、4位浮上のチャンスを失いました。それでも今日の結果には満足するべきでしょう。チャンピオンシップは常に変動していて、カル(ドゥカティ)が2位と健闘したことでトップ・サテライトの争いにも大きく影響してきそうです」

H・シャーリン選手談(10位)

「トップ10に入ることができてとてもうれしいです。これは自分に課した目標で、今回で2度目の達成となりました。チームとともにハードワークを続けてきて、このような成績を獲得することができたので、素晴らしい仕事をしてくれたチームのみんなに心から感謝しています。またここに来ている家族をはじめ、いつも私をサポートしてくれるすべての人にもお礼を言いたいです。次のフィリップアイランドでもベストを尽くします。簡単なことではありませんが、好調をキープして臨み、さらにその次の私のホームレースにつなげたいと思います」

H・ポンシャラル、チーム・マネジャー談

「もてぎではいつも決勝でさまざまなハプニングが起こります。はっきり言えば、私たちはザルコ選手のスタートを予測していませんでした。ライバルと軽い接触があり、フロントローの優位性を十分に生かすことができなかったのです。大きく順位を下げたあとは、前のライダーをパスすることがミッションとなりました。ところが、ザルコ選手は後半でリズムを取り戻してロッシ選手に近づいていったのです。残り4ラップで0.4秒差まで追い上げましたが、残念ながらバウティスタ選手に抜かれてしまいました。非常に厳しいレースでしたが、ザルコ選手はベストを尽くし、シーズン序盤と同じようなすばらしい走りを見せてくれました。私たちも今日は本当にうれしいです。

一方、ルーキートップを獲得したシャーリン選手の走りにも満足しています。スタートはあまりよくなかったため、序盤にポジションを下げてしまいました。パスは簡単ではないので、慎重に自分のペースを守るよう事前に話してあったのですが、彼はその言葉通りに走ってくれました。そして上位との差を詰め、前のライダーをパスしていきました。ラップタイムも非常に速く、ザルコ選手、ロッシ選手と同等、あるいはそれ以上のペースで走って最終的にトップ10を獲得。チームとしてこの活躍を誇りに思います。ミスはなく、すべてのラップで多くのことを学びました。モルビデリ選手が最終ラップの最終セクションでスミス選手をパスしたため、1ポイントだけ詰めたことになりますが、あと3戦を残して4ポイント差まで近づいているので、今後の展開が楽しみです」

YAMALUBE YAMAHA FACTORY RACING
中須賀克行選手談(14位)

「全日本でもですが、ピットサインは周回数など必要最低限の提示をお願いしていて、それは今回も同じでしたが、なぜかラスト10周となったところで後ろにいるのが中上選手だと知らせてきました。気を抜くなとか、そういった意味があったのだと思いますが、余計に力が入ってしまいました(笑)。でも、中上選手を抑えることができたし、14位でポイントも獲得できたので、レースはよかったと思います。いや、スタートからレース序盤でアブラハム選手を攻略できていたら、もう少し違う展開だったかもしれません。ちょっと悔やまれるところです。しかし、開発ライダーとしてはロッシ選手やビニャーレス選手がマシンに対して指摘していることがリアルにわかったので、残り3戦、彼らの望むパーツを届けたいですね。そして、今大会でライバルメーカーがチャンピオンを決めましたが、2週間後の全日本JSB1000では自分がYAMAHAをチャンピオンに導きます」

船沿広道監督談、技術本部MS開発部 モトGPグループ主査

「中須賀選手が怪我することなく3日間を走り終えたことに安堵しています。そして完走して、14位に入れたことでポイントを獲得できたこともうれしく思います。今大会では、これまでテストしてきたものを再確認するというのがメインでしたが、新たな課題も見つかっているので、今後はその部分の改善はもちろん、今大会で得られたデータを見つめ直して今後のマシン作りに反映していきます。ファクトリーチームのライダーたちと一緒のレースを走れるというのは、彼らが何を要求しているのかがリアルに把握することができるので、とても有意義な3日間となりました。中須賀選手はこれからも開発を継続してもらいますが、全日本のJSB1000では、ぜひチャンピオンを獲ってもらいたいと思っています」

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