MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.02 4月8日 アルゼンチン
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第2戦アルゼンチンGP
■開催日:2018年4月7日(土)予選結果
■開催地:テルマス・デ・リオ・オンド/アルゼンチン(4.806km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:20度 ■路面温度:22度
■PP:J・ミラー(1'47.153/Ducati)
REPORT
難しいコンディションに、ビニャーレス、ロッシそれぞれ予選 9番手と11番手
Movistar Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスとV・ロッシは、ウエット・コンディションとなったアルゼンチンGPで奮闘。それぞれ予選9番手と11番手につけ、明日の決勝をスタートする。
15分間の予選セッションでビニャーレスは、時間を無駄にしまいと早々にピットアウト。グリッド好位置を目指してチャレンジしていったが、濡れた路面の難しいコンディションでグリップに苦しめられた。
Q2セッションの最後までレイン・タイヤで走り切ることを選択したビニャーレスは全8ラップ中の最終ラップでベストラップとなる1分49秒044を記録して9番手で終えた。トップとの差は1.891秒。
ロッシもクリアスペースを求めて早めにピットを離れ、ビニャーレスと同様にノンストップで走り切る作戦。しかしウエット・コンディションに好ィーリングを得られないまま、タイムアタックのラップではらむなど一時は12番手まで後退した。最後のチャンスでひとつ取り返して11番手。1分49秒326のベストラップはトップから2.173秒差。
この結果、ビニャーレスとロッシはそれぞれ3列目と4列目から決勝をスタートする。
ザルコが3番手フロントロー獲得。シャーリンも準備万端
Monster Yamaha Tech3のJ・ザルコが予選セッションで絶好の走り。Q2の終盤、レイン・タイヤで攻め切りヤマハ勢トップとなる3番手を獲得した。これでフロントローからのスタートは6戦連続となる。一方、H・シャーリンはフリープラクティス第3セッションで好調ぶりを見せていたが、Q1ではハーフ・ウエットのグリップ・レベルをつかみきれずに苦戦。その結果、予選23番手に留まりグリッド8列目からの挽回を強いられることとなった。
第2戦アルゼンチンGP決勝は現地時間15:00にスタートする。
RACE RESULT
COMMENT
Movistar Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(予選9番手/1分49秒044)
「難しい一日でした。ウエットでは苦戦しています。今は何よりも、このようなコンディションでのマシン・セッティングの改善に全力で務めるだけです。強くなるためにはその作業を続けていくことしかありませんが、必ず良くなってくると信じています。グリップ・レベルを上げ、力をつけて明日を迎えたいと思います。もちろん、私たちのマシンにより適したドライ・コンディションを期待しています」
V・ロッシ選手談(予選11番手/1分49秒326)
「ウエット・タイヤでコースインしたあと、少しずつ路面が乾いていく状況。このようなコンディションはとても難しく、今日も苦戦してしまいました。プッシュしようとするとフロントがきつくなるのでなかなか攻めきれませんでした。終盤、最後のアタックを試み何とかタイムを更新できたのですが、依然として上位に及びません。これからたくさんの作業が必要ですが、それと同時に、明日はフルドライかフルウエットか、はっきりどちらかになってほしいと願っています。今日のような半々の状況が最も難しいからです。もちろん、フルドライを期待します。そうなればきっといいレースができると思います」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「雨が降ることを予想していなかったわけではありませんが、今日は本当に難しいコンディションになってしまいました。チームとしてはフリープラクティスの第3セッションと第4セッションを十分に活用して、ウエットでのマシン・セッティングを向上させることが重要でした。しかし残念ながら、路面コンディションは安定せず、あるところはドライ、あるところはウエット、またあるところは水たまり、という難しい状況。そのため、タイヤチョイスでは賭けに出ざるを得ませんでした。結果、ふたりはマシンに良いフィーリングを見つけ出すことができませんでした。マーベリックとバレンティーノは決勝を3列目と4列目からスタートします。当然ながらドライ・コンディションになることを期待していますが、天候にかかわらず、厳しいレースになるに違いありません。午前中のウォームアップ・セッションでもう一歩、前進を目指したいと思っています」
Monster Yamaha Tech3
J・ザルコ選手談(予選3番手/1分47秒365)
「タイムアタックのために2台のマシンを用意しました。1台はスリック・タイヤ、もう1台はレイン・タイヤを履いたものです。他のライダーたちはスリックで出て行きましたが、第7コーナーと第8コーナーでは路面がかなり濡れていたため混乱。そこで私は、ジャック(ミラー)の様子を観察することにして、そして手遅れにならないうちに素早く判断しなければなりませんでした。その結果、コースが乾き始めたとしてもフィーリングの良いレイン・タイヤを選択。懸命に攻め、良い結果を得ることができました。もしもスリックを履いていたら、私はジャックと同じような走りはできなかったと思います。今回もまたフロントローからスタートできるのでハッピーです。予選セッションとはコンディションが変わるでしょうが、ウォームアップで感触をつかみ、決勝に備えたいと思います」
H・シャーリン選手談(予選23番手/1分51秒142)
「今日のようなコンディションのなかで、MotoGPのビッグマシンに自分を適応させるのはとても難しい作業でした。午前中のセッションではいいペースが出ていて、マシンのフィーリングもとても良かったのですが......。状況に合わせていくつか調整を加えてみましたが、結局、グリップに関してはそれまでのような好感触が得られませんでした。
そのなかでもラップタイム更新を目指して懸命にプッシュしました。でも最後までフィーリングがつかめずに終わってしまいました。明日の決勝は厳しい戦いになるでしょうが、どんなときでもベストを尽くし、ルーキー勢トップを狙っいきたいと思っています」