本文へ進みます
サイト内検索

MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.01 3月26日 カタール

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第1戦カタールGP
■開催日:2017年3月24日(金)フリー走行総合結果
■開催地:ロサイル/カタール(5.380km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度 ■路面温度:22度

REPORT

ビニャーレスがトップタイム、ヤマハライダー全員がトップ10入り!

ロサイル・インターナショナル・サーキットで、Movistar Yamaha MotoGPが開幕戦のフリープラクティスに臨み、マーベリック・ビニャーレスはYZR-M1のパフォーマンスを引き出して総合トップを獲得。バレンティーノ・ロッシは総合10位となった。

木曜日からスタートしたフリープラクティスでビニャーレスは、走行開始早々から好調をキープして、周回を重ねるごとに確実にペースアップ。セッション残り30分で1分55秒668を記録しトップに躍り出た。その後ビニャーレスは、電子制御システムのセッティングに取り組んでいたが、セッション終盤になってライバルのペースが上がってくると、すぐに1分54秒739へ更新してトップを奪い返し、さらに1分54秒316へ短縮してアドバンテージを拡大して初日をトップで終了した。
2日目も、ビニャーレスは速く安定したペースをキープ。走行開始10分後には小さな転倒があったが、セッション序盤で記録した1分55秒378のタイムによって、ほとんどの時間帯で暫定トップをキープした。セッション終了間近になってライバルがペースを上げてくると、転倒のリスクを避け一旦ピットイン。再度、予定のプラクティスを続けるためコースに出たが、その後は更新することができずにトップから0.293秒差の5番手で終了した。
続いて行われた3回目のセッションでは、転倒などなかったかのように果敢に攻め、セッション終盤でトップに立った。そして最終ラップで1分54秒834を記録。初日の1分54秒316には及ばなかったものの、総合トップでQ2進出を決定した。

一方、チームメイトのロッシは初日、走行開始から10分で1分56秒695を記録して3番手へ浮上。その後は、ライバルたちがペースを上げるなか、黙々とフロントのフィーリング向上を目標にセッティングに専念した。その中でもラップタイムを着実に短縮し、1分55秒799で一時6番手へ。しかし、終盤で先行を許し9番手で初日を終えた。
2日目は、引き続きさまざまなセッティングを試していたこともあり、ペースをつかむまでに少し時間が必要だった。第2セッションの終盤になるとようやくマシンのフィーリングが良くなってきたため、ソフトコンパウンドのタイヤを装着。第3セッションで雨が降ったとしても、トップ10から外れてしまうリスクを避けるためにタイムアタックを行った。そして一時は2番手に浮上したが、他のペースが上がったため6番手へ後退。トップとの差は0.329秒だった。
続いて行われた第3セッションは気温が下がったことで全体のペースが上がっていた。この中でロッシは、終盤でのタイム更新を狙っていたが、センサーにトラブルが発生したため大事なところでピットインを余儀なくされてしまった。修復後コースに戻り、最後の数分を全力でプッシュしたが、トップからは0.956秒差の1分55秒790で13番手。それでも第2セッションで記録していた1分55秒414によって総合10番手とし、Q2出場の権利を獲得することができた。

Monster Yamaha Tech 3のMotoGPルーキー、ヨハン・ザルコとジョナス・フォルガーがすばらしい走りを見せ、ともにQ2へ進出の権利を獲得した。
ザルコはフリープラクティス第2セッションで4番手と健闘し、第3セッションではさらにペースを上げて3番手へ浮上。トップとの差を0.174まで短縮して総合順位では4番手となった。一方のフォルガーは、第2セッションで3番手を獲得するなどしっかりタイムを伸ばし、総合順位では8番手。二人は明日の現地時間19:55から行われるフリープラクティス第4セッションでさらなる熟成を進め、その後のQ2に臨む。

RACE RESULT

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
J・ビニャーレス選手談(フリー走行総合トップ/1分54秒316)

「転倒は僕のミスでした。プッシュしていてはらんでしまい、アウトに回るかしっかりとコーナーへ入るか選択しなければならないところで、入ろうと決断したところで転倒してしまいましたが、総合的には満足しています。路面状態は初日ほど良くなかったのにハイペースをキープすることができたし、滑りやすい路面でもタイヤがしっかり働いてくれて、コンスタントに1分55秒台で走ることができました。ソフトタイヤを履いたときのフィーリングがあまり良くなかったので限界までプッシュしたりせず、とにかくハイペースをキープすることに集中したのです。マシンは絶好調で、あとはグリップ感の向上だけが課題。今日の雨でまた路面が汚れたと思うので、明日はしっかりチェックしてから走ります。悔しいミスを除いて、全体的に満足です」

V・ロッシ選手談(フリー走行総合10番手/1分55秒414)

「第2セッションで、まずまずの走りができ、ベストラップを記録できていたので良かったと思います。でも第3セッションはグリップ不足があり苦しかったので、これからもっと改善していかなければなりません。しかも最後にセンサーの問題が出て、リアサスペンションを交換しなければならなかったのでセッティングも変わってしまったのが残念。そのあとは、ほとんど時間がなくタイムを更新することができませんでしたが、第2セッションのタイムによってトップ10に入り、Q2進出が決定しました。課題はまだ残っています。コーナー進入のスピードが不十分で、それがタイムにも影響しているので、明日までに改善したいと考えています。僕としてはソフトタイヤでレースを走り切るのは難しいと思っていて、ミディアムタイヤというオプションも考慮に入れています」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「2日目は本当にいろいろなことがありました。まず、セッション前に雨が降り、ライダーにとってはタイム更新が難しい状況になったのです。その中でマーベリックは、レースラインを外して砂に乗り、軽く転倒するミスがありましたが、幸い怪我もなく、マシンのダメージも最小限で済んだので、第3セッションまでに準備を整えることができました。第1セッションのタイムを上回ることはできませんでしたが、第3セッションでもまたトップタイムを記録。これで決勝用セッティングに専念できるようになり、充実したプラクティスになりました。一方のバレンティーノは、昨晩のセッティング変更によってマシンのフィーリングが向上。それでもまだ彼の理想には届いていないので、さらなる改良が必要です。また、タイムアタックのタイミングでセンサーにトラブルが発生してしまったのは残念です。バレンティーノはピットインを余儀なくされ、アタックのチャンスを失ってしまいました。明日はフリープラクティス第4セッションで、予選に向けての準備を完了します」

Monster Yamaha Tech 3
J・ザルコ選手談(フリー走行総合4番手/1分55秒008)

「今日のパフォーマンスには大満足です。チームと僕とで協力してとてもいい仕事ができました。そして直接Q2へ進むことができたので、タイヤの節約の面でもとても良かったと思います。正直に言うと、プラクティス初日は順位こそ悪くありませんでしたが、路面状態が悪くてかなり苦労し、自信も持てませんでした。でも今日は少し自信がついてラップタイムも上がり、その上、第3セッションでソフトタイヤを履いたときには、幸運にもマーベリックについて行き、いろいろ学ぶことができたのです。今日の仕事はうまくいったので、今は明日の予選に気持ちを集中しています。加えて、その次の決勝に向け最大限、準備をします。22ラップをしっかり走り切れば、きっと笑顔でゴールできると信じています」

J・フォルガー選手談(フリー走行総合8番手/1分55秒208)

「昨日よりもラップタイムを短縮することができて、とても順調です。でも第3セッションでは、ユーズドタイヤで限界まで攻めようとしたら転倒してしまいました。残念ではありましたが、トップとの差は大きくないし、マシンの状態もとてもいいので明日はいい仕事ができると確信しています。テストの時に記録したラップタイムをここでも再現することが最大の目標ですが、それに加えて予選でトップ10以内に入ることができたら、とてもうれしいですね。あとコンマ4秒短縮しなければなりませんが、雨も予想されていますので天候次第のところもあります。それでも、準備は整っているから頑張ります」

ページ
先頭へ