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MotoGP

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.02 4月9日 アルゼンチン

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第2戦アルゼンチンGP
■開催日:2017年4月9日(日)決勝結果
■開催地:テルマス・デ・リオ・オンド/アルゼンチン(4.806km)
■周回数:25周(120.15 km) ■観客数:61,223人
■コースコンディション:ドライ
■気温:20度 ■路面温度:25度
■PP:M・マルケス(1分47秒512/ホンダ)
■FL:M・ビニャーレス(1分39秒694/ヤマハ)

REPORT

Movistar Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスとV・ロッシが今季2度目のダブル・ポディウムを獲得!

Movistar Yamaha MotoGPはアルゼンチンGPで見事なパフォーマンスで、開幕戦に引き続き今季2度目となるダブル表彰台を獲得した。M・ビニャーレスはグリッド6番手からトップに立ち、他を圧倒し2連勝。チームメイトのV・ロッシは、激しい追い上げを見せて2位でチェッカーを受け、自己通算350回のグランプリを飾った。

ビニャーレスはグリッド2列目から絶好のスタートを切って3番手に浮上。前を行くC・クラッチロー(ホンダ)にプレッシャーをかけながらチャンスをうかがい、3周目の第7コーナーでパス。すると、ほどなくトップ走行中のM・マルケス(ホンダ)が転倒し、ビニャーレスがレースをリードすることとなった。

トップに立って前方がクリアになったビニャーレスは、ペースを上げ、後続を引き離しにかかる。条件がすべて揃い、ミスもなく走行を続けるなかで次第にアドバンテージを築き、2位に2.915秒差をつけてゴールした。ヤマハにとってシーズン初戦と第2戦の連勝は、1990年のウェイン・レイニー以来の快挙であり、500勝へあと一歩とせまる。

チームメイトのロッシもグリッド7番手から好スタートを切り、第1コーナー進入ではビニャーレスに並んでいった。その立ち上がりで6番手となるも、すぐさまD・ペドロサ(ホンダ)、K・エイブラハム(ドゥカティ)をパスし、懸命にビニャーレスのテールを追ってゆく。4周目にマルケスが転倒して3番手に上がり、2番手浮上のチャンスとなる。

ペースを上げ、ついに1分40秒台の壁を破ったロッシはクラッチローの背後に接近。4番手以下はトップ3のペースについて行くことができず、すでに5秒ほどのアドバンテージを築いていたため、ロッシはこのバトルだけに集中することができた。そして絶好のタイミングと場所を選び、残り7周の第5コーナーで慎重に交わすと、その後も1分40秒台前半のハイペースをキープしながらクラッチローを少しずつ引き離し2位でチェッカー。2016年のル・マン以来のヤマハ1-2フィニッシュを実現した。

この結果、ビニャーレスはランキングトップをキープ。ロッシは合計36ポイントで2位につけている。コンストラクターズ・ランキングにおいても、ヤマハは、合計50ポイントでトップ、Movistar Yamaha MotoGPは、合計86ポイントでチーム・ランキング・トップ。また、2位にはMonster Yamaha Tech3 Teamが59ポイント差で追っている。

次回は2週間後、アメリカはテキサス州オースティンのCircuit Of The Americasで開催される。

Monster Yamaha Tech3 TeamのJ・ザルコが5位獲得! J・フォルガーも6位でゴール

Monster Yamaha Tech3 Teamのルーキーふたりが、YZR-M1で見事なパフォーマンスをみせた。J・ザルコはグリッド14番手からスタートすると素早くペースをつかみ、経験豊富なライバルたちを相手に順調にポジションアップ。最終的にルーキー・トップの5位まで浮上してチェッカーを受けた。

一方、チームメイトのJ・フォルガーもザルコに続く6位獲得と健闘。グリッド4列目から好スタートを切り、オープニングラップで8番手まで浮上した。ここから安定したリズムをキープしながらプッシュを続け、残り2ラップでD・ペトルッチ(ドゥカティ)をパスして6位に上がった。

RACE RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

Movistar Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(優勝)

「とてもいい仕事ができました。午前中にタイヤを決定し、そのフィーリングが最高だったんです。グリップ・レベルは終始、絶好調で自信を持って走ることができました。ミシュランの仕事ぶりも本当に素晴らしかったです。まるで夢のようです。チームのみんなにお礼を言わなければなりません。すべては彼らの素晴らしい仕事のおかげです。これからもこの調子でがんばります」

V・ロッシ選手談(2位)

「メカニックのブレントがグリッド上で僕に言ったんです。"350回目だ。いいレースにしよう"ってね。1ラップ目から最終ラップまでずっと、非常に力強く、とてもいい走りができました。すごくうれしいです! 僕自身、ハードなトレーニングを続けてきて体調がとてもいいので、マシンに乗っていてもフィーリングが良く、最初から最後までしっかりプッシュすることができます。集中力も高くキープできていて、その結果としてカル(クラッチロー)とのバトルを制することができたのだと思います。悔しいことにマーベリックのほうがちょっと速かったんですが、ヤマハの1-2フィニッシュは僕にとってもチームにとっても最高の成果です! ラップタイムを見ればマーベリックのほうが常にちょっと速いのだから、もし僕がもっと早くカルをパスしていたとしても結果は変わらなかったと思います。このコースはいつもトリッキー。過去にもいろいろありました。もともとの凸凹やスリッピーさに加えて昨日は雨も降りました。そんなときは慎重に注意をはらわなければ成りませんし、また運も必要です。僕らにはとてもうまく運びました。マシンも好調に走ってくれたので、貴重なポイントを獲得できました」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「アルゼンチンがますます好きになりました! 今日のレースを、チームとしては大いに誇りに思っていいでしょう。まずマーベリックがまたやってくれた! スタートからゴールまで、しっかりレースをコントロールし、非の打ちどころのない素晴らしい走りを見せていました。彼が完璧なレースを展開したことは、ラップタイム・シートを見れば一目瞭然。ライバルたちに一度として近づくチャンスを与えませんでした。バレンティーノも考え得る限りで最高のパフォーマンス。グリッド後方から果敢に追い上げ、今回もまた、決勝で困難を乗り越える能力を証明しました。彼にとっては厳しいウイークでしたが、そのなかでも決してあきらめず、常に解決策を追求し続けたのです。それがこの結果につながりました。マーベリックの強さを証明し、バレンティーノの350回目のグランプリを成功させ、ヤマハに1-2フィニッシュと499回目の勝利をもたらすことができました」

Monster Yamaha Tech3 Team
J・ザルコ選手談(5位)

「いい仕事ができたと納得して、ここアルゼンチンを離れることができるのはとても幸せです。14番手からのスタートでしたが、マシンに乗っているときのフィーリングがとても良かったので、そのこと自体は僕にとっては大きな問題ではありませんでした。決勝が始まったらすべての条件がぴったり合った感じで、思い通りに戦い、順調にライバルをパスしていきました。集団のなかではいろいろなアクシデントもあって難しい場面も何度かありましたが、冷静さを失わずにリズムとポジションをキープしながら、行けるところではプッシュするように心掛けました。レース中盤には4番手争いに加わっていたのですが、最終的にはバウティスタのペースについていけませんでした。前回のカタールでは転倒してしまったので、今回こうしてチェッカーを受け、ポイントを獲得できたことはとても重要です。しかも5位という結果は何より素晴らしく、非常に満足しています」

J・フォルガー選手談(6位)

「フィーリングは上々です。MotoGP2戦目で6位を獲得できたことは大きな成果だと思います。実は昨晩、ちょっと気分が悪くて薬を飲んだりしたので、最初は少し不安もありました。でも始まってみれば、いいスタートが切れ、これでカタールでの失敗を克服したことで自信がついたんです。そして最初の2ラップを順調に走行。ところがミスをしてしまい、いくつかポジションを下げることに......。それでもまだ10番手くらいに留まっていたので、まずは懸命に自分のリズムをつかむことに集中。この間、ペトルッチがタイヤを使い過ぎて苦しんでいるのを見て、僕はタイヤが最後までもつように温存を心掛けていたんです。そして彼にいよいよ近づいたときは、自信を持ってしっかりとパスすることができました。今日はヨハンのほうが僕よりちょっと速かったので、彼が僕の目標でした。彼は決勝でいつも速くてペースもいいので、彼に勝つために何が必要なのか、自分自身の分析を続けなければならないと思っています。いずれにしても、僕らは今日のパフォーマンスを喜んでいいと思います。次のテキサスが楽しみです」

H・ポンシャラル、チーム・マネジャー談

「我らが、ふたりのルーキーが素晴らしいレースを見せてくれました。これで気持ちよく、ここアルゼンチンを離れることができます。昨日までずっと天候に翻弄されてきたので、今日のスターティング・グリッドでもまだ、ちょっとナーバスな気持ちが続いていました。カタールでの不運を思い出せば、どんなことも起こり得ると感じていたからです。しかし、そんなことを吹き飛ばすように、ふたりは絶好のスタートを切り、身体を伏せ、いいリズムをつかみました。ヨハン(ザルコ)は非常にアグレッシブに攻めながら、クリーンなパスで、カタールGPの序盤と同じように素早くポジションアップ。YZR-M1にうまく適応しているところを証明し、5位獲得とトップ・ルーキーの座を目指しました。
一方のジョナス(フォルガー)もまた、素晴らしい戦いを見せてくれました。彼は昨晩、腹痛をうったえていたため心配していましたが、力強い走りで6位まで挽回。おかげでチーム・ランキングにおいては、われわれがファクトリー・ヤマハに続く2位につけているのです。
マーベリックとバレンティーノの1-2フィニッシュを心より祝福します。そして我がチームのルーキーたちに、素晴らしいマシンを学び、ともに戦うチャンスを与えてくれた、辻氏、津谷氏率いるヤマハ発動機のエンジニアたちにお礼を言いたいです。われわれは今日の結果に満足し、ふたりのライダーを祝福し、懸命に働いてくれたチームクルー全員に感謝します。このあと1週間休んでから、次のテキサス州オースティンに向けて準備を始めます」

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