MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.02 4月9日 アルゼンチン
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第2戦アルゼンチンGP
■開催日:2017年4月7日(金)フリー走行総合結果
■開催地:テルマス・デ・リオ・オンド/アルゼンチン(4.806km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:17度 ■路面温度:19度
■PP:M・マルケス(1分47秒512/ホンダ)
REPORT
Movistar Yamaha MotoGPは予選で2・3列目を獲得
難しいコンディションと路面のグリップ不足が、Movistar Yamaha MotoGPのふたりを苦しめた。M・ビニャーレスは、6番手を獲得、V・ロッシは7番手を獲得した。
ビニャーレスは、ほとんどのライダーがピットから出て行くのを待ってスタートする。リア・グリップ不足をものともせず序盤から少しずつペースを上げていった。
セッションの残り5分、4番手まで上がったところで一旦ピットインに戻り、1分後に復帰後7番手からの挽回を目指し、わずか1周のタイムアタックで1分49秒218を記録しグリッド6番手を獲得した。
一方のロッシは、QP1へ出場することとなった。1度目の走行後、6番手からポジションアップを図ると1分50秒062で3番手へ浮上したが、これがキャンセルされて9番手へ後退。しかし、第1から第3セクションで自己ベストをマーク。さらに第4セクションでも好走して一気にトップに浮上し2番手となった。
QP2も同様に、最後尾からスタートしたあと素早く3番手へ浮上。しかし前のセッションですでに使用済みのタイヤではペースが上がらなかったため、ピットに戻りニュータイヤに交換した。セッションの残り5分、8番手でコースに復帰したロッシは再びアタックを開始し、1分49秒台で走行。最後のトライで1分49秒272を記録し、トップから1.760秒差で7番手を獲得した。
Monster Yamaha Tech3
フォルガーとザルコが雨の予選を果敢に走り、決勝に向けて準備万端
Monster Yamaha Tech3のJ・フォルガーとJ・ザルコは難しいコンディションに立ち向かい、決勝に向けて好位置を確保した。フリープラクティスで総合8番手を獲得したフォルガーは直接QP2へ進出。セッションがスタートするやアタックを開始し、ルーキートップの11番手を獲得した。一方のザルコは、フリープラクティスで総合13番手に留まったためQP1に出場し、終盤で最速タイムを記録して14番手。
明日の決勝は現地時間16:00にスタートする。
RACE RESULT
COMMENT
Movistar Yamaha MotoGP
M・ビニャーレス選手談(予選6番手/1分49秒218)
「それほど悔しくはありません。リアグリップに悩まされましたが、原因はわかりません。ウエットコンディションで、少し変な感じのスライドがあって、ドライのときとはまったく違う感覚なので、これから分析・調査する必要があります。いずれにしても、まだ作業が必要ということです。ウエットコンディションでのM1は初めてなので、セッティングについても課題は多いです。でも、いつもウエットも強いバレンティーノよりも前に出ることができたのだから満足です。2列目は悪くないので、ここから好スタートを切り、優勝を目指します」
V・ロッシ選手談(予選7番手/1分49秒272)
「ウエットコンディションで去年のように速く走ることができず、7番手という結果はあまりうれしくはないです。でも3列目からのスタートはそれほどひどいものでもないので、あとは明日のコンディションがどうなるか様子を見ます。希望としてはフルドライかフルウエットのどちらかになってほしいね。課題はまだいろいろあるけれど、今日の走行のなかでまたマシンへの理解が深まり、セッティングも良くなってきています。ニューマシンはコーナー進入の感覚が異なっていて、それはウエットでも同様でした。ウエットコンディションのなかでこそ、わかることもあるし、マシンバランスやセッティングを向上させる良いチャンスにもなります」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「今日は天候に翻弄されてしまいました。午前中のフリープラクティス第3セッションですでに、その影響が出ており、予定していた作業を十分に進めることができませんでした。セッション後半で雨が強くなり、ソフトコンパウンドを試すチャンスを逸しました。これによってバレンティーノはQP1へ進まなければならなくなり、またマーベリックにとってはYZR-M1で初めて経験する難しい予選となりました。昨日までにウエットセッティングに取り組む機会がなかったため、結果的にリアグリップに悩まされることになってしまったというわけです。しかし、彼はそのような状況のなかでも多才ぶりを発揮し、素早く状況に適応。昨日も素晴らしいハイペースを見せ、今日のフリープラクティスでもまた、ウエットコンディションで好タイムを記録しました。今日の2回のセッションのなかでチームとして多くの仕事をこなし、バレンティーノも順調に前進しているので、明日は天候にかかわらず、ふたり揃って活躍してくれると確信しています」
Monster Yamaha Tech3
J・フォルガー選手談(予選11番手/1分49秒825)
「難しいコンディションでしたが、そのなかでベストを尽くすことができました。今は、明日の決勝が楽しみで仕方がありません。フリープラクティス第4セッションはフルウエットになったが、そのときはサスペンションのセッティングが硬過ぎたので、予選に備えて柔らかめに変更しました。ところがそのあと路面が乾き始め、セッティングを戻す間もなく、そのまま出走することになってしまいました。終盤になって、ニュータイヤに履き替えてフロントの荷重を増やしたけれど、それではまだ足りませんでした。そのような状況でも、決勝ではポイント圏内を狙えるような、まずまずのポジションにつくことができました。ヤマハのマシンがバンピーな路面にしっかり対応してくれるで、昨日と比較しても、また一歩前進できたと思います。明日の午前中のウォームアップセッションで、決勝マシンのペースを確認しなければならないが、今までのところは非常に順調で、明日もきっとうまくいくと信じています」
J・ザルコ選手談(予選14番手/1分49秒916)
「アルゼンチンGPは5列目からのスタートということになったが、自信は失っていないし、明日はきっといいレースができると思っています。フリープラクティス第2セッションでは残念ながら10番手以内に入ることができず、今日の午前中も雨のため、ラップタイムを短縮することができませんでした。それでも仕事自体はとても順調で、マシンに対する信頼度もますます上がっています。いい走りができたと思っているし、YZR-M1をしっかりコントロールすることができたけれど、昨日はトップ10入りを逃してしまいました。タイヤの使い方も含め、良いタイミングで好タイムを記録することができなかったのだと思います。アンラッキーな部分もあってグリッドを上げられなかったことは残念だけれど、今回のことを教訓にします。依然としてヤマハのフィーリングは素晴らしく、気持ちよく乗れているので明日が楽しみです」