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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.11 8月13日 オーストリア

RACE DATA

■大会名称:第11戦オーストリアGP
■開催日:2017年8月13日(土)決勝結果
■開催地:スピールベルグ/オーストリア(4.326km)
■周回数:28周(120.904 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:23度 ■路面温度:30度
■PP:M・マルケス(ホンダ/1分23秒235)
■FL:J・ザルコ(ヤマハ/1分24秒312)

REPORT

Movistar Yamaha MotoGP、オーストリアGPで6位と7位

Movistar Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスとV・ロッシは、28ラップで行われたオーストリアGP(スピールベルグ・サーキット)でリア・グリップ不足に苦しめられ、それぞれ6位と7位となった。

好スタートを切った ビニャーレスは、グリッド・ポジションの4番手を維持して第1コーナーへ進入する。3ラップ目にはロッシをとらえて前に出たがすぐに抜き返され、次のラップの第1コーナーで再び仕掛けるも、ここで大きくはらんでしまい7番手まで後退した。

このミスに慌てることなく、冷静に走行を続けたビニャーレスは、残り15ラップでもう一度ロッシに追いついて7台の大集団に加わることとなる。第1コーナーでロッシがはらんで遅れる間に6番手へ浮上し、5番手のJ・ザルコを追う展開となった。そして後方から懸命にプレッシャーをかけ続けたが、6番手でチェッカーを受けた。トップとの差は7.447秒だった。

一方、グリッド7番手からロッシはスタートする。5番手で第1コーナーに進入し、さらにビニャーレスをパスして4位に上がった。その後の数ラップはトップ3を追いかけながら、後ろからくるビニャーレスの追撃に耐える時間帯となる。

8ラップ目になってM・マルケスに追いついて仕掛けていったが、背後に続いていたJ・ザルコとラインが交錯する間にD・ペドロサにも抜かれて6番手へ後退する。さらに残り15ラップでは第1コーナーで大きくはらんでしまい、ビニャーレスに先行を許して7番手となった。そのあとはビニャーレスについて行こうと懸命にプッシュを続けたが、コンスタントにハイペースをキープすることが難しくなったため、終盤は7番手キープに切り替えてそのままゴールした。トップとの差は8.995秒となっている。

この結果、ビニャーレスはランキング3位となり、トップとの差は24ポイント。ロッシがこれを9ポイント差で追いかけている。チーム・ランキングではMovistar Yamaha MotoGPが、トップから22ポイント差で2位をキープした。またコンストラクターズ・ランキングでは、ヤマハとホンダがともに211ポイントでトップタイとなる。優勝回数もともに4回で並んでいるが、2位獲得回数ではヤマハがひとつリードしている。

チームは来週日曜日、8月20日にミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリでプライベート・テストを行う予定である。その2週間後にはイギリスはシルバーストーンで第12戦に臨む。

Monster Yamaha Tech3のザルコがヤマハ勢トップ

Monster Yamaha Tech3のJ・ザルコが目覚ましい活躍をみせ、ヤマハ勢トップの総合5位を獲得し、サテライト勢ではトップに立った。

ザルコは予選6番手、グリッド2列目からスタートする。すぐさまトップグループに加わり、6ラップ目にはラップレコードを更新する勢いを見せ、終盤ではビニャーレスの追撃を抑えきって今季6度目となる5位を獲得した。

一方、今日、24回目の誕生日を迎えたJ・フォルガーは、6位入賞を目指して決勝に臨んでいたが、3ラップ目にテクニカル・トラブルが発生してリタイアする。グリッド13番手からロケット・スタートを決めて順調にペースを上げていたが残念な結果に終わる。

RESULT

LAP CHART

RIDERS RANKING

CONSTRUCTORS RANKING

COMMENT

M・ビニャーレス選手談(6位)

「レース中リアタイヤのグリップ不足に悩まされ、バレンティーノとの競り合いのなかで大きくはらんでしまいました。何とか気持ちを落ち着けて、タイヤを最後まで持たせることだけを考えるようにしましたが、難しかったです。他メーカーのライバルたちだけではなく、ザルコにもついて行くことができませんでした。タイトル争いを続けるためには、ハードワークが必要になると思います。次のシルバーストーンは大好きなコースのひとつで、毎年楽しみにしています。コースレイアウトもとても気に入っているので、トップを狙っていきます」

V・ロッシ選手談(7位)

「10ラップ目か12ラップ目くらいから問題が出始めました。リアタイヤに負担をかけ過ぎたせいでグリップが大幅に低下してしまい、マシンのパフォーマンスもスピードも上がらなくなってしまいました。そこからはマシン・コントロールが難しくなり、私自身もブレーキングでミスをしてしまいました。レース後半はこのようにグリップ不足に苦しむことになり、ハイペースをキープすることができなくなりました。ここまで懸命に仕事に取り組んできただけに残念ですが、ヘレスやバルセロナで経験したことと同じ問題です。リアタイヤを使い過ぎるとスピードが上がらなくなり、レース後半がもっと苦しくなってしまうのです。機械的にも、電子制御についても、より一層、努力が必要であることは間違いありません」

M・メレガリ、チーム・ディレクター談

「難しいレースになることは予期していました。とくにタイヤに厳しい展開でした。午前中のフリープラクティスを終えた時点で、リアにハード・コンパウンドを選択しましたが、これが期待通りに働いてくれなかったのです。序盤は順調で、マーベリックもバレンティーノもトップ争いに絡んでいくことができました。しかし10ラップ目くらいからリアタイヤのグリップが低下し、このことが最終的に、ポイントにも響くことになってしまいました。このように難しい状況のなかでも、ライダーたちは本当によく頑張って、それぞれ6位、7位と、出来得るなかでの最高の順位を獲得してくれました。われわれチームとしては、より一層ハードワークに取り組み、次のシルバーストーンまでに問題解決を目指します。来週末にはミサノでプライベート・テストを予定しています」

J・ザルコ選手談(5位)

「最高にうれしい日曜日になりました。5位という結果に満足しています。午前中のウォームアップ・セッションがあまりうまくいかなかったので、決勝についても少し心配があったのですが、午後になって気温が上がったことが良かったようです。今までで最高に暖かくなったので、ソフト・コンパウンドがベスト・チョイスになりました。フィーリングがとても良く好調に走れていましたが、そのなかでも、グランプリには何が起きるかわからないという考えも最後まで残っていました。いずれにしても、好スタートを切って1ラップ目から攻めていくことができました。そして5ラップ目くらいからはどんどん調子が上がっていきましたが、オーバーテイクはなかなかできませんでした。ようやく5番手に上がったころにはタイヤのグリップがちょっと落ちてきたので、それに対応することに集中することになりました。ロレンソを抜いて4番手に上がりたかったのと同時に、後ろからビニャーレスがプレッシャーをかけてきていたので、何とか抑えきって5位を獲得したいという気持ちもありました。最終的には納得のいく順位でゴールし、ランキングでもまた5位に上がることができました。貴重なチャンピオンシップ・ポイントにつなげることができて自信にもなりました。トップライダーたちとのバトルはとてもエキサイティングです」

J・フォルガー選手談(リタイア)

「非常に難しいレースウイークであったことを認めなければなりません。今回、ニューシャシーを試したのですが、それがこのコースに合っているかどうか確信が持てないまま、最終的にはとうとうコース自体に対して自信がなくなっていったのです。それでも午前中のウォームアップ・セッションでは、ユーズド・タイヤを履いていたので順位はあまり上がらなかったものの、とてもいいフィーリングを得ることができたのです。そしてそのあとの予選でも、タイムを見る限り決して悪くありませんでした。そういうわけでかなり自信を取り戻して決勝に臨みましたが、マシンに問題が出てリタイアすることになってしまいました。きっといい仕事ができる、ポイントも獲得できると感じた矢先だったので残念です。起こったことを分析し、二度と同じことにならないようにしたいと思います」

H・ポンシャラル、チーム・マネジャー談

「非常に熾烈なトップ争いが展開され、Monster Yamaha Tech3がレース中盤まで、その一員として戦えたことを誇りに感じています。ヨハンの走りは本当に素晴らしく、厳しい状況のなかでふたりのヤマハ・ライダーをパスし、またラップレコードを更新しました。マーベリックとバレンティーノはハード・コンパウンドのタイヤを使用しました。私たちはソフト・コンパウンドを選択していたので後半は苦しくなるだろうと考えていましたが、ヨハンは見事にタイヤを温存し、ヤマハ・ファクトリーのふたりを抑え込んだのです。ヨハンの成績はここまで、サテライト勢トップとルーキー勢トップをキープしています。そして今日はヤマハ勢トップの5位を獲得し、貴重な11ポイントを加算してヤマハのコンストラクターズ・ポイントに貢献することができました。厳しい状況のなかでマーベリックとバレンティーノのプレッシャーに耐えたヨハンを誇りに思います。

ジョナスに対してはとても申し訳なく思っています。前回のチェコGPが残念な結果に終わったあと、今週はそれ以上に厳しい状況になっていました。決勝では好スタートを切って順位を上げていったので、トップ8を狙っていけるのではないかと考えていました。ところが不運にもブレーキに問題が出てしまいました。このようなことは今までに一度も経験したことがなく原因がまだわかっていません。これからブレンボのスタッフと協力して究明していかなければなりません。今日はジョナスの誕生日なので、好成績で祝いたいと思っていましたが、このような結果になりとても残念です。彼自身は十分に調子が上がってきているので、辛かったことは早く忘れ、誕生日を楽しく過ごしてもらいたい。次のシルバーストーンではふたり揃って上位を競えるよう期待しています。夏休みが終わってチャンピオンシップが再開してから大変な状況が続いており、チームの全員に感謝します。次まで少しリラックスして、より一層、強くなって戻って来たいと思います」

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