MotoGP
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.11 8月13日 オーストリア
RACE DATA
■大会名称:第11戦オーストリアGP
■開催日:2017年8月11日(金)フリー走行、12日(土)予選、13日(日)決勝
■開催地:スピールベルグ/オーストリア
CIRCUIT DATA
■開設:1969年
■コース長:4.326km
■サーキットレコードラップ:1分24秒561(2016年:A・イアンノーネ)
■サーキットベストラップ:1分23秒142(2016年:A・イアンノーネ)
■2016年の優勝者:A・イアンノーネ(ドゥカティ)
REPORT
オーストリアGPで勝利を目指す
チェコGPの決勝から2日後の火曜日、Movistar Yamaha MotoGPはIRTA公式テストを終えてブルノ・サーキットをあとにした。数日後には早くも第11戦オーストリアGPが迫っており、チームは次の決戦の地、スピールベルグ・サーキットへと気持ちを集中している。
Movistar Yamaha MotoGPのM・ビニャーレスは昨年の大会では6位に終わっているが、今年は先週のチェコGPの3位で弾みをつけて、さらにステップアップを目指す。連続表彰台を獲得し、チャンピオン候補のひとりに残ることが目標だ。第10戦終了時点でランキングトップに14ポイント差と迫るランキング2位につけており、好成績獲得に向けて、これまで以上にモチベーションを高めている。月曜日にブルノ・サーキットで行われたIRTA公式テストでも調子は上向きで、着実に前進しており、勢いそのままに表彰台を目指して進んでいく。
V・ロッシはIRTA公式テストでトップタイムをマーク。ブルノとスピールベルグは特質が異なるものの、ロッシ自身は好調キープに自信を見せている。
過去3回ここを走行し、1回目の1996年には125㏄クラスで3位を獲得してグランプリ初の表彰台、続く1997年には同じく125㏄クラスで2位を獲得した。そして昨年はMotoGPで、僅差で表彰台を逃して4位となった。そのときの雪辱を果たすべく、今年こそは表彰台に上り、チャンピオンシップにおいてもトップとの22ポイント差を詰めていきたいところだ。
スピールベルグ・サーキットは昨年、19年ぶりにグランプリを開催。1969年に創設されたこのサーキットは、1996年に改修工事が施されて現在のコースレイアウトに生まれ変わった。わずか3つの右コーナーと7つの左コーナー。そして626mのメイン・ストレート。トップスピード、アクセルレーション、ブレーキングに重点が置かれ、ライダーたちは1ラップのうちに何度もフルスロットルを経験する。
COMMENT
M・ビニャーレス選手談
「前回のチェコGPでまた表彰台に復帰することができました。おかげで自信が深まり、今まで以上に強い気持ちで次のレースに臨むことができそうです。月曜日にはブルノ・サーキットでテストがあり、加速性能をはじめとして多くのことを試しました。これがここスピールベルグでもきっと役に立ってくれると思います。テストのなかで様々な項目について改善されて、次に向けて準備を整えることができたので非常に満足しています。タイトル獲得を目指すなら、ここから先の数戦で表彰台に上らなければなりません。そのためには今の良いフィーリングを持ち続けられるように努力し、常に勝利を目指していきたいと思っています」
V・ロッシ選手談
「月曜日にテストを行い、たくさんのことを試しました。こんなときこそ、1日も早くサーキットに戻るべきだと思います。チェコGPではすべてのセッションでハイペースをキープしました。その後のテストによって、さらに多くを理解することができました。次はスピールベルグですが、ここは私たちにとっては、あまり良い場所ではないかもしれません。それでも、もちろん好成績を目指していきます。YZR-M1とはとてもうまくいっていて、今まで以上に仲良く、より乗りやすくなってきているので、このあとも毎回、表彰台を狙っていけると考えています。タイトル争いはまだまったくわからない状況ですから、毎回できるだけ多くのポイントを獲得することが重要です」
M・メレガリ、チーム・ディレクター談
「ブルノでの公式テストのあと、直接オーストリアへやって来ました。チェコでは長い時間をかけて仕事に取り組み、十分に手ごたえを得て、チーム全体が非常にポジティブなムードになっています。ここでの戦いに向けて準備は万端です。昨年はとても良い雰囲気のなかでレースが行われたので、今年も期待しています。コースレイアウトはトップスピードと加速性能に重点が置かれたもので、わたしたちが得意とするところとは少し違っているのですが、このところの好調を生かして今回も良い仕事をしたいと思っています」