ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.17 10月27日 日本
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第17戦日本GP
■開催日:2013年10月25日(金)初日
■開催地:もてぎ/日本(4.801km)
REPORT
フリープラクティスは、濃霧のためキャンセル
本日予定されていたツインリンクもてぎでのフリープラクティスは、天候不順によりすべてのセッションがキャンセルされた。サーキット周辺に立ち込め濃霧で救急ヘリの離着陸が不可能となり、安全を確保できなくなったためだ。
大会を主催するドルナ、IRTAおよびレース・ディレクションは、このあとも引き続き話し合いを重ね、明日以降のスケジュールを最終決定する。
COMMENT
J・ロレンソ選手談
「退屈な一日になってしまったけれど、そもそもレースとはこういうもの。こんな時は大騒ぎせず、静かに状況を受け入れるしかない。レーシング・スポーツにおいては安全性が最も大切。救急用のヘリコプターが通常通りに準備できないというなら安全の確保は不可能だからね。予報によれば、明日も天気はあまり良くないみたい。またキャンセルということもあり得るので、今後のスケジュールについてはドルナ、IRTA、レース・ディレクションの決定を待たなければならない。僕としては、決勝だけでもやってほしい。残りが1レースだけになってしまうより、2レースあったほうがいいに決まっているから。今日は一日中、ストレッチをしたり、のんびりリラックスしたり、運動しながらチーム・スタッフとおしゃべりして過ごした。明日には気象条件が改善され、走れるようになることを望むばかり」
V・ロッシ選手談
「コース上は好コンディションだっただけに、とっても残念。路面は少し濡れていたけど、風がなくて良かったんだ。それなのにヘリコプターのことで走行が中止になってしまったなんてね…。それに明日はもっと天気が悪くなりそうだから、今日のセッションはとても重要だったんだ。でも安全性のためには、これが正しい判断。だから僕も全面的に賛同しているよ。ただ、コースに入れなかったのはやっぱり残念…」
M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談
「走行中止は残念だが、その判断は正しかったと思う。ライダーの安全確保は非常に重要で、ヘリコプターの設置は規定によって義務付けられている。我々はレース・コミッションの決定に敬意を表する。明日は状況が変わり、通常の土曜日をスタートできるよう期待するばかり。もしも午前中の走行が不可能となった場合、コミッションがすでに対応策を準備しているようなので、我々としてはそれに従うだけ。明日とあさって、我々にできることはすべてトライするつもりだ」
C・クラッチロー選手談
「日本のファンの皆さんは、僕らの走りを見ることができなくてがっかりしているだろうね。でもサーキットでは安全第一。何よりも安全性の確保を優先しないといけないんだ。救急用ヘリがサーキットに降りられない状況など想像できない。今日はすべてのセッションをキャンセルするという判断が正しく、レース・ディレクションは今回も、安全面で最良の決定を下したと思っているよ。これから天気が回復し、日曜日に決勝を走れるよう願っている」
B・スミス選手談
「大勢のファンがサーキットに来てくれているのに、ピットのなかでただ待っているなんて、誰もこんな状況を望んではいないよ。でもプラクティス中止の判断はとても正しい。安全性は最優先で、サーキット内のすべての人の安全を第一に考えたレース・ディレクションの判断は称賛されるべきなんだ。明日の状況を見守るしかないが、もちろん走りたい気持ちでいっぱい。日曜日は天気が回復してベスト・コンディションになりそうだけど、その前にどのくらい準備の時間を与えられるかは明日の天気次第」
中須賀克行選手談
「日本GPは、昨年に続いて2回目の出場なので、全体の雰囲気には馴れています。初日は天気が悪くて走行が中止になり残念でしたが、マシン開発のテストに関しては、やるべきことは決まっているので問題ありません。テストを兼ねての出場ですが、決勝に向けてしっかりとマシンを作り、自分の力をすべて出し切りたいし、最後まであきらめない走りをしたいです。昨年の日本GPの予選では、1分46秒780を記録しているので、明日の走行ではこの記録を上回りたいですね」