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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.08 7月14日 ドイツ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第8戦ドイツGP
■開催日:2013年7月13日(土)予選結果
■開催地:ドイツ/ザクセンリンク(3.671km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:23度 ■路面温度:36度
■PP:M・マルケス(ホンダ/1分21秒311)

REPORT

ロッシとクラッチローがフロントロウ獲得

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのV・ロッシが、見事なパフォーマンスで予選3位を獲得。2年前のル・マン以来、初めてとなるフロントロウ復帰が決定した。予選セッションの前に行われたフリープラクティス第4セッションでは、1分21秒978を記録してトップに立ったロッシ。スピードをそのままに15分間の公式予選に臨むと、3ラップ目には早くも1分22秒44をマークして3番手。その後もさらにタイムを更新して一時はトップに浮上したが、数秒後にはC・クラッチローに抜かれて2位に後退した。残り7分でピットに戻り、タイヤを履き替えて再びコースイン。最後のタイムアタックで1分21秒493まで伸ばし、3位を獲得した。トップとの差は0.182秒。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・クラッチローは、強靭な精神力と忍耐力で15分間を走りきり、予選2位を獲得した。フリープラクティス初日には、高速走行中に2回の転倒を喫したクラッチロー。たくさんの切り傷や擦り傷、摩擦によるやけどを負って、体調は万全から程遠い状態だったが、痛みに耐えながらの走行でフリープラクティスを6位で終了。午後からの予選セッションでは、走行前に再度、気合いを入れ直して臨み、怪我を忘れさせるようなハードなアタックでポールポジションを目指した。1分21秒640でトップに立ったクラッチロー。セッション終盤には1分21秒434まで伸ばし健闘したが、M・マルケスに0.123秒届かず2位。2戦連続のポールポジションは実現しなかった。明日の決勝までに体調が100%に戻ることはないが、今日のペースを見れば、本人は今季4回目となる表彰台獲得を目指して臨む意気込みだ。

チームメイトのB・スミスも好調ぶりを発揮。午前中のフリープラクティスでは1分22秒758だったベストタイムを、予選セッションではコンマ5秒近くも更新する1分22秒297まで伸ばして7位を獲得した。ポールポジションとの差は0.9秒、6位からはわずか0.140秒差だった。タイトでツイスティーなザクセンリンクはオーバーテイクが難しいコース。決勝での第一の目標は絶好のスタートということになるだろう。序盤で前に出て、6戦連続のトップ6入りを目指す。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1'21.311
2 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'21.434
3 V・ロッシ Yamaha FactoryRacing Yamaha 1'21.493
4 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda 1'21.862
5 A・エスパルガロ Power Electronics Aspar ART 1'21.887
6 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 1'22.157
7 B・スミス Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'22.297
8 A・バウティスタ GO&FUN Honda Gresini Honda 1'22.484
9 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 1'22.561
10 C・コルティ NGM Mobile Forward Racing FTR Kawasaki 1'23.059
11 D・ペトルッチ Came IodaRacing Project Ioda-Suter 1'23.361
12 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'22.221
13 R・ド・ピュニエ Power Electronics Aspar ART 1'23.152
14 H・バルベラ Avintia Blusens FTR 1'23.333
15 M・ピロ Ducati Test Team Ducati 1'23.349
16 M・ラバティ Paul Bird Motorsport PBM 1'23.549
17 Y・エルナンデス Paul Bird Motorsport ART 1'23.565
18 C・エドワーズ NGM Mobile Forward Racing FTR Kawasaki 1'23.631
19 K・アブラハム Cardion AB Motoracing ART 1'23.752
20 青山博一 Avintia Blusens FTR 1'23.820
21 L・ペセック Came IodaRacing Project Ioda-Suter 1'24.395
22 B・スターリング GO&FUN Honda Gresini FTR-Honda 1'27.273
23 A・イアンノーネ Energy T.I. Pramac Racing Team Ducati 1'23.008

COMMENT

V・ロッシ選手談(予選3番手/1分21秒493/10 周)

「とてもうれしいよ!ポールポジションも、あとほんの少しだったんだけど、目標にしていたフロントロウ獲得が達成できたのだから喜んでいいよね!しかも、とてもいい走りができて、とても順調にここまで来ることができた。それにトップとの差もわずかだったしね!マシンのフィーリングは上々。セッティングもいいしペースも十分だから、あとは明日の決勝ですべてを出し切ること。そしてリアのスライドをもう少し抑えること。レースの後半戦については少し心配していて、おそらく他のみんなにとっても厳しい状況になるだろう。マルクについて行きたければ、もう少し改善する必要があるかもしれないね。いずれにしても、今はとてもハッピー。最後のフロントロウは2010年のル・マンだったから、本当に長い時間が経ってしまった。明日は、自分の前に誰もいないので不思議な感じがするだろうね!」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング、チームマネジャー談

「ホルヘにとっては非常に残念なことになった。ほんの小さなミスをおかしただけだったのに、運悪く、手術をしたばかりの肩から地面に落ちてしまった。アッセンでは、怪我をしながら大健闘してスーパーヒーローになっていたというのに、今回の欠場で、またしてもタイトル争いが厳しい状態になってしまうのだ。しかし、彼の決断は正しかったと思う。チャンピオンシップは非常に苦しくなるだろうが、決して不可能ではないのだから」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「バレンティーノにとって、大きな意味のあるフロントロウ獲得。彼にその能力があることは初めからわかっていたことなので、我々も心から喜んでいる。スピードもペースも非常に順調で、このままいけば、明日の決勝でも素晴らしいレースを見せてくれるに違いない。もちろん楽な戦いではないだろう。長く、厳しい戦いになるだろうが、我々も覚悟はできている。ホルヘのほうは、幸い手術が成功したと聞いて安心した。彼がここにいないことは非常に残念だが、できる限り良い状態で戦いに復帰するための正しい判断だったと思う。回復を願い、今よりももっと強くなって戻って来てくれるのを待っている」

C・クラッチロー選手談(予選2番手/1分21秒434/10 周)

「昨日はたくさんのドラマがあった。そのあとでこうしてフロントロウに戻ってくることができたので、本当にうれしいよ。フリープラクティス中の2回の転倒は、どちらも大変なビッグ・クラッシュで、正直、身体はかなりきつかったんだ。最初の転倒はブレーキングのミスで完全に僕が悪かったんだけど、2回目はフロント・タイヤがしっかり暖まっていなかった。いずれにしてもシーズン開幕以来の最悪の1日だったので、それを克服して、体調も万全でないなかでフロントロウを獲得できたことは大きな収穫だったと思う。今朝、起きた時には身体のあちこちに痛みがあったので、あまり良い気分になれなかった。走れるかどうかさえ定かではなくて、走れるだけでも素晴らしいことだと思っていたくらいだったんだ。当然、決勝は厳しい展開になるだろうが、すべてを出し切って、今回もまた表彰台を狙っていくよ。今日の好調はモンスター・ヤマハ・テック3チームのおかげ。昨日はたくさんの宿題を出してしまったけれど、彼らはそれをきちんとやり終えてくれたんだ。彼らの努力に感謝している」

B・スミス選手談(予選7番手/1分22秒297/10 周)

「7位獲得はうれしいし、1分22秒2というタイムには自分でもちょっと驚いた。でも課題はまだあって、ブリヂストン・タイヤをもう少しよく理解し、信頼できるようにならなければいけないと思っている。このコースではとても調子よく走ってくれているが、それはどこまでプッシュしていけるかが少しずつわかってきたからなのだろう。明日の決勝ではスタートがとても重要。このコースはとてもタイトでツイスティーなので、最初の3ラップが鍵になるんだ。セッティングには満足しているし、最後まで良いポジションをキープすることができると信じているけれど、明日までの時間でさらに改良できるよう努力を続ける。長いレースになるので、コンスタントなペースをキープできるようにしたいんだ」

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