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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.04 5月19日 フランス

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第4戦フランスGP
■開催日:2013年5月17日(金)初日総合結果
■開催地:フランス/ルマン(4.180km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:19度 ■路面温度:35度

REPORT

初日、V・ロッシがヤマハ勢トップの総合3位

モンスター・エナジー・グランプリ・ド・フランスのフリープラクティス初日。ヤマハ・ファクトリー・レーシングのV・ロッシが、ヤマハ勢トップの総合3位を獲得した。ロッシはこの日の両セッションをYZR-M1のセッティングに費やし、おもにフロントにソフト・コンパウンド、リアにハード・コンパウンドというタイヤ・コンビネーションをテスト。さらには新旧シャシーの違いを比較しながら2012年型を選択した。ロッシは第2セッションで7位から2位へ浮上。その後ひとつ下げて3位となった。トップとの差は0.138秒。

ロッシのチームメイトのJ・ロレンソも好調。いつものようにスタート早々から速さを見せて第1セッションで2位を獲得。第2セッションも速さと安定性を併せ持つ見事な走りで1分34秒2を記録し、残り17分の時点でトップに立った。しかしセッション終盤で徐々に順位を下げて4位で終了。トップとの差は0.166秒だった。

モンスター・ヤマハ・テック3チームにとってはシーズン最大のイベントとなるフランスGP。フランスを拠点とするテック3のホーム・グランプリというだけでなく、この大会をアメリカの健康飲料企業で同チームのメイン・スポンサーとなっているモンスター・エナジーがサポートする。

C・クラッチローは初日を好調にスタートして第1セッションで6位。気温の上がった第2セッションはベストタイムをコンマ5秒以上更新して1分34秒512としたが、順位は6位に留まった。上位9位までがコンマ7秒以内の差という接近戦で、6位のクラッチローはトップからわずか0.477秒。

チームメイトのB・スミスは第1セッション15位。YZR-M1の最新型シャシーのセッティングに取り組みながら、ル・マンのコースの特徴を少しずつつかみ、第2セッションでは1.5秒近く短縮する1分35秒362を記録。順位も11位までジャンプアップし、決勝に向けて自信を深めている。両セッションでトップに立ったD・ペドロサと比較しても、第1セッションでは2秒以上離されていたが、第2セッションは1.327秒差まで近づいた。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'34.035
2 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1'34.169
3 V・ロッシ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'34.173
4 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'34.201
5 S・ブラドル LCR Honda MotoGP Honda 1'34.229
6 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'34.512
7 A・ドビツィオーゾ Ducati Team Ducati 1'34.578
8 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 1'34.590
9 A・バウティスタ GO&FUN Honda Gresini Honda 1'34.739
10 A・エスパルガロ Power Electronics Aspar ART 1'35.045
11 B・スミス Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'35.362
12 A・イアンノーネ Energy T.I. Pramac Racing Team Ducati 1'35.433
13 R・ド・ピュニエ Power Electronics Aspar ART 1'35.447
14 M・ピロ Ducati Test Team Ducati 1'35.864
15 H・バルベラ Avintia Blusens FTR 1'35.940
16 C・エドワーズ NGM Mobile Forward Racing FTR Kawasaki 1'36.449
17 C・コルティ NGM Mobile Forward Racing FTR Kawasaki 1'36.643
18 K・アブラハム Cardion AB Motoracing ART 1'36.759
19 D・ペトルッチ Came IodaRacing Project Ioda-Suter 1'36.764
20 青山博一 Avintia Blusens FTR 1'36.821
21 Y・エルナンデス Paul Bird Motorsport ART 1'37.104
22 B・スターリング GO&FUN Honda Gresini FTR-Honda 1'37.878
23 M・ラバティ Paul Bird Motorsport PBM 1'38.023
24 L・ペセック Came IodaRacing Project Ioda-Suter 1'38.818

COMMENT

V・ロッシ選手談(初日フリー走行総合3番手/1分34秒173/21周)

「セッティングを調整、変更しながら2種類のセッティングを試した結果、ブレーキング性能が向上。ここが一番の悩みだったので、解決できて良かったよ。午前中のセッションはまぁまぁ。午後はさらに比較を行って、ちょっとしたモディファイを施したほうを選んだら終盤にはとてもいい走りができた。オースティンとヘレスで問題になったブレーキングが改善され、かなりハードにかけられるようになったことが今日の収穫だね。その他には、リアタイヤにあまり負荷がかからないようにするためリアまわりを調整。終盤の好タイムは、30ラップ以上も使ったタイヤで出したものなんだ。

そういうわけで午後のセッションはとても順調だったので満足している。マシン・セッティングはすでにほぼ出来上がっているので、あとは明日以降の天候を気にするだけ。でももしも雨になったとしても準備はできているし、晴れならまた他のことを試してみることもできる。トップとの差も大きくないので大丈夫!」

J・ロレンソ選手談(初日フリー走行総合4番手/1分34秒201/16周)

「マシンのフィーリング向上を目指して、いろいろ変更を加えてみた。その結果、決勝用セッティングでのペースがまた一歩、大きく前進したようだ。でも、明日もし雨が降ってしまったら状況はまったく変わってしまうだろう。ウエット・コンディションでは、いつも以上に慎重に、集中力を持って臨まないとね」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「ル・マン初日。ドライ! すべてが非常に接近していた。第2セッションは4位に留まったが、その差はわずかコンマ2秒。ダニにここまで近づくことができたのだ。とは言え、まだいくつかの小さな問題が残っているので満足はしていない。決勝の準備が整うまでにはもう少し時間が必要だが、どうやら明日も晴れそうなので、もう一段階のステップアップを目指す」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「1日目としては非常に順調。ヘレスで行ったテストが大いに役立っているようだ。ペースもいいし、タイヤの耐久性についても解決できた。もちろん気温のせいもあるだろうけれど、テストの成果も大きいと思う。あとは明日の天気が気になるところ。様子を見守る」

C・クラッチロー選手談(初日フリー走行総合6番手/1分34秒512/20周)

「最高の出来というわけにはいかなかったんだ。だから今日の結果には満足していないよ。マシンのセッティングに関しては、かなりいろいろなものを試したし、短くしたり長くしたりと頑張ってみたけれど、結局、最後まで理想的なものとは出会えなかった。チャターがひどくてグリップ感が得られない。他のライダーたちがどんどん良くなっていくのに、僕は最初の1周目とまったく同じ状態のままなんだ。だから今夜も続けて作業に取り組み、いくつかの個所を改善していかなければならない。でも明日はきっとうまくいく。テック3とモンスター・エナジーにとってのビッグイベントで、いい走りができるよう頑張るよ。自信はあるよ!」

B・スミス選手談(初日フリー走行総合16番手/1分35秒362/19周)

「ル・マン初日は好調。午後には気温が上がって路面温度も高くなったせいもあるけれど、午前中の第1セッション以上にフィーリングが良くなって、自信を持って走れるようになったんだ。タイムもほぼ1.5秒も短縮できたのだから、かなり順調だよ。このコースは大好き。モトGPマシンとその他の小排気量マシンとの違いが、ほかのコースほど大きくないような感じがするんだ。だからあとはブレーキング・ポイントの違いを理解するだけ。今日は第1コーナーで3回もミスをしてしまったんだけれど、今はもう限界の場所がわかってきたよ。ウイーク初日としては、今までよりも上位に近づいているので良かったと思う。新型シャシーはとても気に入っているよ。とくに新品タイヤを履いたときは絶好調。今夜も引き続き頑張って、明日は直接、第2予選に進みたい」

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