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ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.15 10月2日 日本

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第15戦日本GP
■開催日:2011年10月2日(日)決勝結果
■開催地:もてぎ/日本(4.801km)
■周回数:24周(115.224 km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:19度 ■路面温度:31度
■PP:C・スト―ナー(1分45秒267/ホンダ)
■FL:D・ペドロサ(1分46秒090/ホンダ)

REPORT

ロレンソ2位表彰台、スピースは最後尾から挽回して6位ゴール

「ヤマハ・ファクトリー・レーシング」のJ・ロレンソが2位、チームメイトのB・スピースは6位、「モンスター・ヤマハ・テック3チーム」C・エドワーズ8位、C・クラッチローは11位だった。

レースはC・ストーナー(ホンダ)が好スタート。スピースは順調なスタートをきったが、直後の第3コーナーで、転倒したV・ロッシ(ドゥカティ)に追突されてコースアウト。しかしマシンを直ぐ立て直し追撃していった。序盤はストーナー、D・ペドロサ、A・ドビツィオーゾのホンダ勢が上位を走り、ロレンソはその後の4番手。すると4周目にトップを走っていたストーナーが右コーナーで曲がりきれずオーバーランし、7位まで後退。この頃、M・シモンチェリ(ホンダ)とドビツィオーゾに対しジャンピングスタートが宣告され、2人はピットロード通過のペナルティを受け後退。これでトップ争いは首位にペドロサ、2番手ロレンソとなる。この頃の2人の差は約1秒半でその後の攻防が注目された。しかし中盤から後半にかけて、ロレンソはペドロサに差を広げられ、単独2位キープのままゴールした。

スタート直後のアクシデントで最後尾の16番手まで後退していたスピース。1周目は前を走る伊藤真一(ホンダ)に16秒離されていたが、果敢に追い上げを展開。8周目に伊藤をパスすると、見る見るうちに挽回、19周目にはついに6番手争いのエドワーズとN・ヘイデン(ドゥカティ)のバトルに割って入る。3人の米国人ライダー同士のバトルの中、スピースはラスト5周にエドワーズをパス、ラスト2周でヘイデンをパス。果敢な追い上げで6位ゴールを飾った。

様々なアクシデントがあったなかで、エドワーズはほとんど影響を受けることなく順調に走りきった。グリッド14位からスタートしたエドワーズは、目の前で展開される混乱に落ち着いて対処し、18ラップ目までに青山博一(ホンダ)を引き離して7位に浮上。しかしその後、後方から激しい追い上げを見せたスピースに抜かれて8位となった。今回も非ファクトリー・ライダーの最高位。ランキングは9位をキープしている。

一方のクラッチローは様々なハプニングに遭遇。スタートでフライングを喫し、その後の追い上げのなかで2回のコースアウトを経験した。4ラップ目の第3コーナー、9位走行中にT・エリアス(ホンダ)と接触して15位まで後退。さらにペナルティーのピットストップで17秒遅れ、最後尾でレースに復帰することとなった。しかし最後まであきらめずにプッシュし続け、11位まで挽回して貴重な5ポイントを獲得した。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 42'47.481
2 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha +7.299
3 C・スト―ナー Repsol Honda Team Honda +18.380
4 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda +23.550
5 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda +23.691
6 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha +37.604
7 N・ヘイデン Ducati Team Ducati +39.167
8 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha +45.023
9 青山博一 San Carlo Honda Gresini Honda +49.074
10 R・ド・ピュニエ Pramac Racing Team Ducati +59.022
11 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha +1'13.964
12 秋吉耕佑 LCR Honda MotoGP Honda +1'21.709
13 伊藤 真一 Honda Racing Team Honda +1'26.381

LAP CHART

RIDERS RANKING

順位 ライダー マシン ポイント
1 C・スト―ナー Honda 300
2 J・ロレンソ Yamaha 260
3 A・ドビツィオーゾ Honda 196
4 D・ペドロサ Honda 195
5 B・スピース Yamaha 156
6 V・ロッシ Ducati 139
9 C・エドワーズ Yamaha 98
13 C・クラッチロー Yamaha 57

CONSTRUCTORS RANKING

順位 コンストラクター ポイント
1 Honda 355
2 Yamaha 294
3 Ducati 162
4 Suzuki 73

COMMENT

J・ロレンソ選手談(2位)

「こんな奇妙なレースになるとは思っていなかったよ。ケイシーがコースアウトして、ドビツィオーゾはペナルティーでポジションを下げた。ダニとはバトルできると思っていたけれど、彼はどんどん調子を上げて、信じられないくらいのハイレベルの走りになった。そして彼は優勝し、僕は彼についていくことができなかった。今日ここで優勝するのはほとんど不可能で、もしもチャンスがあるとしても、ほんのわずかの可能性に過ぎなかったと思う。それでもここまで戦えるだけの素晴らしいマシンを作り上げてくれたチームのみんなに感謝している。そしてもちろん、サーキットへ足を運んで僕らをサポートしてくれた日本のファンにもね」

B・スピース選手談(6位)

「ちょっと残念なレースになってしまった。スタートはとても良かったし、マシンのフィーリングも最高だったんだけどね...。ダニの後ろの絶好のポジションにつけていたのに、第3コーナーの立ち上がりで後ろから追突されてしまった。これで片手がハンドルから外れてしまい、マシンをうまくコントロールできないままグラベルに突っ込んでしまったんだ。何とかスピードを落とそうと必死で頑張ったけれど、結局は持ちこたえられなかった。

コースに戻ったときには遅いライダーが何人かいたので、いくらかでもポイントは獲れるだろうと考えた。あきらめずに身体を伏せてプッシュし、トップ10入りを目指していくと、ラップタイムも上がって前方のグループに近づいていくことができたんだ。もしも好スタートからクリアラップをとれていれば、46秒台で最後まで走りきることができたはず。そうすれば表彰台争いに絡むことができたと思うので、今日のことは本当に悔しいんだ。でもこれがレースというもの。悔しいけれど、仕方がない。誰かを責めるつもりはないよ。ただ残念な気持ちだけ。これからまた前を見て進んでいくよ」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「たくさんのハプニングがあったことを除けば、最もエキサイティングなレースというわけではなかった。もちろん、勝ちたかったけれど、ダニは我々よりも毎ラップ、コンマ数秒速かった。序盤、ホルヘは付いて行くチャンスがあったけれど、中盤以降難しくなり、2番手を確実なものにすべくコンスタントに走りきった。ダニに挑戦するには開きすぎていたし、ケーシーとの差も安全圏だったからね。チャンピオンシップポイントでは4ポイント差を詰めたものの、まだ40ポイント差をつけられている。まだチャンスがなくなった訳ではないし、一戦ずつ戦っていく。残り3戦、チャンスのあるかぎり、ケーシーがチャンピオンを決めるタイミングをとにかく延ばしていくだけだ」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「3コーナーでアクシデントに見舞われたけれど、ベンはいいレースをしてくれた。レース中の色々な出来事を見ていて、表彰台を獲得できるんじゃないかと思っていた。彼のペースは、表彰台に届くには十分だったからね。今回のことはレースではよくあることだけれど、本当に残念だった。ホルヘはベストを尽くした。これ以上ないくらいにね。完璧なレースだったよ。良いスタートを切ってすこしでもギャップを埋めようと常にプッシュしていたからね。次のレースが楽しみだし、我々にできる限りの最善を尽くし続けるよ」

C・エドワーズ選手談(8位)

「何というレースだ!コーナーをひとつ抜けるたびに誰かが転がっているような状況だから、すべての出来事を思い出すことさえ難しい。大変な混乱で、サバイバル・ゲームそのもの。カルがフライングをしたと思ったら、次の瞬間にはバレンティーノとベンがグラベルに突っ込んだ。そのあとケイシーもコースアウト。そんななかで僕はひたすら身体を伏せて、リアタイヤが暖まるのを待ってペースを上げていったんだ。

でも青山をパスするのに時間をかけ過ぎてしまった。同時に、抜くことができないまま、ずっと誰かの後ろについているのは本当につらいことだったよ。彼のライディング・スタイルは、コーナー途中でブレーキングし、そこからホンダのパワーを使って一気に加速していくもの。そして加速性のアドバンテージで数メートルも前へ行ってしまうんだ。正直に言うと、ウイークを通して僕のペースはあまり上がっていなかった。だから8位を獲得できたのは上出来なんだ。次のフィリップ・アイランドではもっと速く走れるように努力を続けていくよ」

C・クラッチロー選手談(11位)

「こんなレースのあとで、何から話せばいい?ジャンプスタートをしてしまったことはわかっていたよ。目の前にシモンチェリがいて、彼が動いたのを見て僕もクラッチを離したんだからね。そのあとは懸命にプッシュして、ピットストップを課せられる前に少しでも順位をあげておきたかった。それでエリアスをパスしようとしたとき、彼が絶妙のブレーキングをしたので、僕はあやうく突っ込みそうになってグラベルに出てしまった。このアクシデントと、ペナルティーの時間を差し引いたとすれば、間違いなく7位以内に入れていたよ...。

こうしたいろいろなドラマが終わったあとは、とにかく完走してヤマハやテック3のために少しでもポイントを獲得したいと思うようになった。これで4回連続の完走。今回もまたたくさんの経験を積むことができたよ。体調はベストの状態ではなかったし、初めてのコースだったのだから、こうしてポイントを持ち帰ることができたことは良かったと思う。残りの3戦はフィリップ・アイランド、セパン、バレンシアともに走ったことがあるからとても楽しみ。好成績を目指すよ」

H・ポンシャラル、モンスター・ヤマハ・テック3チーム・チームマネジャー談

「様々な出来事が起きた大変なレースだったが、最終的にコーリンとカルがともにポイントを獲得してくれたのでうれしく思っている。コーリンはほとんどトラブルがなく、順調にトップ10入りを果たした。運を味方につけた格好だが、彼はそれを十分に生かして今回もまたノンファクトリーのトップに立ったのだ。ヤマハのホームレースでこのような活躍ができたことを、彼自身も喜んでいい。

カルのほうは、おそらくこれまでに、今日ほど厳しいレースは経験がないだろう。しかしいくつもの困難を乗り越えて、最後まであきらめずに走りきった。スタートでは、ドビジオーゾとシモンセリが動くのを見てクラッチを離したのだと思うが、それによって動揺することはなかった。また序盤でコースアウトしてしまったのは不運だった。あれさえなければ、ペナルティーがあったとしてもトップ10には楽に入れていたはずだからだ。コーリンもカルも素晴らしいファイティング・スピリットを見せてくれた。ヤマハ・ファンは彼らの努力を称賛してくれるだろう。次のフィリップ・アイランドでも、ふたり揃ってトップ10入りを果たせるよう期待している」

辻 幸一、MS開発部 モトGPグループリーダー談

「日本GPは4月に予定されておりましたが、震災の影響で10月の開催となりました。サーキット路面も大きく改修されており、新たな路面でマシンのセッティングを大幅に見直さなければなければならなくなりしたが、決勝レースにはセッティングもまとまりロレンソ選手が2位表彰台を獲得。相棒のベン選手はスタート直後にコースアウトし最後尾まで順位を落としたものの、最終的には6位でチェッカーを受けることができました。チャンピオンシップポイントは4ポイント縮まったものの40ポイント差があります。残り3戦ですが最後まで諦めずに戦っていきます。

改めて、日本GP開催に多大な努力をされた関係者の方々に多大なる感謝をするとともに、モトGPを通じ日本の強さを全世界のレースファンに見せることができたと思います。ヤマハ世界GP参戦50周年を表彰台の真中で飾れなかった事は非常に残念でしたが、これからも引続きご声援の程、よろしくお願いします」

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