ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.13 9月4日 サンマリノ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第13戦サンマリノGP
■開催日:2011年9月2日(金)1日目フリー走行、3日(土)予選、4日(日)決勝
■開催地:イタリア/ミサノサーキット
CIRCUIT DATA
■開設:1972年
■コース長:4.226km
■サーキットレコードラップ:1分34秒746(2009年:V・ロッシ)
■サーキットベストラップ:1分33秒378(2008年:C・ストーナー)
■2010年の優勝者:D・ペドロサ
REPORT
ヤマハ・ファクトリー・レーシングは大西洋を越えてミサノへ
先週のインディアナポリスから休む間もなく、ヤマハ・ファクトリー・レーシングは大西洋を越えてヨーロッパへ。第13戦サンマリノGPは今週末、 イタリアの東海岸にほど近いミサノ・サーキットで開催される。
ディフェンディング・チャンピオンのJ・ロレンソはここで、3年連続で2位表彰台を獲得しており今回も好成績が期待される。シーズも残り6戦となった現時点で、ランキングトップのC・ストーナーとの差は44ポイント。
一方、母国アメリカで3位表彰台の成績を残し絶好調のB・スピースは、昨年のサンマリノGPで10位から見事な追い上げで6位を獲得。また2009年にはワールド・スーパーバイクで優勝を飾っている。
モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・エドワーズとC・クラッチローは、前回のインディアナポリスの好調をそのままにミサノへ。
ホームGPで7位獲得と健闘し、ランキングでも8位浮上を果たしたエドワーズは、ここミサノでは、過去4回の出場中3回でトップ10入り。今回も安定した強さを維持する意気込み。一方、前回は11位を獲得して、このところの不調の流れを断ち切ったクラッチローも、ミサノとの相性は抜群。2009年にはワールド・スーパースポーツで優勝。昨年はスーパーバイクで、トップから1秒差で2位を獲得している。
COMMENT
J・ロレンソ選手
「前回のレースのことはもう過去の思い出にしたい。今回のミサノは好きなコースで、優勝も含めて何度も表彰台に上っている。チームも僕も好調を取り戻して、チャンピオンシップの戦いに挑みたいと思っているよ」
B・スピース選手
「レースのあとすぐに大西洋を越えて越えるのは疲れるけれど、僕はいつもミサノのレースをエンジョイしているんだ。ワールド・スーパーバイク時代には好成績もあったし、昨年は初めてのモトGPで、いいバトルができた。インディアナポリスで表彰台に上って自信がついているので、金曜日からのセッティングを楽しみにし、今回はファクトリーマシンでこのコースを攻めていきたい」
W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー
「何回か厳しいレースが続いていたので、今回こそは上位で戦うための何かをつかみたい。ホルヘはマシンさえ良ければベストを出し切れるライダーだ。だから我々は決してあきらめず、このミサノをケイシーからポイントを取り戻すチャンスにしたい」
M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター
「チームの本拠地はここから数百キロほど。ミサノはホームコースのひとつなので、楽しみにしている。ベンはインディアナポリスで表彰台に上り、マシンの強さを証明してくれた。ホルヘもこのコースで好成績を残しているので、ランキング争いにおいてもいい戦いができるだろう。早めにセッティングを見つけて、ふたりの好成績を期待したい」
C・エドワーズ選手
「ミサノは、1995年に僕が初めてヤマハ・ワールドスーパーバイク・チームの一員として戦ったコースなんだ。それ以来ここは、僕にとって思い出深い、特別な場所になっている。しかも2004年には家族とともにここで暮らし、リッチョーネの町やビーチで多くの時間を過ごしたので、シーズンのなかでも最も楽しみなレースのひとつでもあるんだ。ファンはとても情熱的で、モトGPを心から愛しているから、コースのあちこちで大きな音や歓声が鳴り響いているよ!
先週のインディアナポリスは厳しい戦いだったなかで7位を獲得できたことは良かったと思う。いつだって満足するということはないけれど、モンスター・ヤマハ・テック3チームはマシンの力を最大限引き出すことができた。エンジン性能がわずかに届かなかったことは明らかだが、それでもファクトリーマシンに乗る何人かに勝つことができたのだから、チームとして良い仕事ができたと思っている。今回の目標はいつもと同じ。予選で2列目以内に並び、決勝は6位以内を目指す。インディーズではもうちょっとで達成できそうだったので、これを今回のミッションにしたいと思う」
C・クラッチロー選手
「前回いいレースができたので、今はこのミサノをとても楽しみにしているんだ。インディアナポリスでの最初の目標は、決勝は走りきってマシンを知ること。それを達成することができて自信がついたし、それは僕だけでなくて、僕を支え続けてくれたモンスター・ヤマハ・テック3チームにとっても、とても良いことだったと思う。もちろん、もっと上に行ければもっと良かったけれど、走り自体には満足することができた。ペースでは、2010年に優勝したダニ・ペドロサと同等のタイムが出ていたのだから、今年はそれだけみんなが速くなっているということだね。
今回の目標はもう一度トップ10入りを果たすこと。少なくともコースはわかっているので、それだけでも大きな助けになるだろう。僕のためにずっと頑張ってくれているチームのみんなに恩返しするためにも、なんとしても好成績を獲得したい。前回の好調を維持し、さらに力をつけていい走りができると信じているよ」