ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.11 8月14日 チェコ
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第11戦チェコGP
■開催日:2011年8月12日(金)1日目フリー走行、13日(土)予選、14日(日)決勝
■開催地:チェコ共和国/ブルノ
CIRCUIT DATA
■開設:1987年
■コース長:5.403km
■サーキットレコードラップ:1分56秒670(2009年:J・ロレンソ)
■サーキットベストラップ:1分56秒145(2009年:V・ロッシ)
■2010年の優勝者:J・ロレンソ
REPORT
気分一新したヤマハ・ファクトリー・レーシング、チェコGPに向けて
シーズンの前半戦が終了し、2週間のインターバルをおいて今週末、チェコのブルノ・サーキットで2011シーズン後半戦がスタートする。
ディフェンディング・チャンピオンのJ・ロレンソは、この夏季休暇をドミニカ共和国で過ごしながら、C・ストーナーとのタイトル争いの再開に向けて準備を整えてきた。過去にはここブルノで、125ccクラス1回、250ccクラス2回、そして昨年はモトGPでも初優勝を果たして合計4つの勝利を獲得。残り8戦のなかでポイントリーダー、ストーナーとの20ポイント差を挽回したいロレンソは、今回も万全の態勢で臨む。
チームメイトのB・スピースは、故郷のテキサス州で休暇を過ごしたあとブルノに到着。ここではスーパーバイク時代に一度、優勝を経験。昨年はモトGP初出場でポールポジションのDペドロサに0.338秒差と迫る速さを見せ、決勝も4位獲得と大健闘した。今年は昨年以上の活躍を目指している。
ブルノが公道サーキットとして初めて世界選手権を開催したのは1965年。今年は42回目の開催となる。現在では完全なクローズド・サーキットとなっており、激しい高低差を持つコースレイアウトや、そこから繰り出される高速バトルが多くのライダーから好まれている。
ヤマハ・ファクトリー・レーシングは決勝翌日、2012シーズンに備えて1000ccマシンのテストを行う予定。
COMMENT
J・ロレンソ選手談
「長い休暇のあとなので、バッテリーをフル・チャージしてブルノに向かうことができる。ケイシーとの差を縮めるべく、すでに万全の準備が整っているんだ。ここは好きなコースのひとつで、昨年は優勝することができた。だからこれからのシーズン後半戦を、表彰台獲得でスタートできると信じているよ。そしてレースのあとは1000ccマシンのテストをすることになっている。新しいヤマハに触れるのをとても楽しみにしているよ!」
B・スピース選手談
「テキサスの自宅で、家族や友人と過ごすのはとても楽しい時間だったよ。束の間、レースから離れて心からリラックスすることができた。でも今は、サーキットに戻るのを楽しみにしているんだ。とくにブルノは大好きなコースだからね。スーパーバイクでもいいレースができたし、昨年はモトGPで、ポールポジション獲得まであとわずかと迫ることができた。決勝は序盤でフロントエンドのグリップに不具合が出てしまったけれど、それさえなければ表彰台を目指すことができたはずなんだ」
W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談
「前半戦の10戦を終えたあと短い休暇を過ごすことができた。ふたりのライダーにとってもチームにとっても、必要なブレイクだったと考えている。休暇前の3戦は非常に好調で、ホルヘは序盤戦に比べて格段に走りが良くなっていたし、マシン性能も向上していた。ブルノはスムースなレイアウトで、ホルヘもお気に入り。20ポイントの差を縮めるために全力で戦いたい。シーズンはあと8戦残っているので、不可能なことは何もない」
M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談
「しばらくレースを離れてリラックスすることができたので、万全な状態でこのブルノを迎えている。チームはリフレッシュして、意欲も十分だ。ホルヘもベンも、過去にはここで好成績を残しており、ヤマハYZR-M1との相性も抜群。マシンもライダーのパフォーマンスも開幕以来、順調に調子を上げてきているので、これからの8戦でも最高のパフォーマンスを発揮していきたい。楽しみにしている」