本文へ進みます

Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.10 7月24日 アメリカ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第10戦USGP
■開催日:2011年7月22日(金)初日総合結果
■開催地:カリフォルニア州/ラグナセカスピードウエイ(3.610km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:22度 ■路面温度:43度

REPORT

J・ロレンソ、初日トップ

モントレーの丘を覆っていた霧が晴れて明るくなったラグナセカで、集まった観客たちは、ヤマハ・ファクトリー・レーシングの50周年記念スペシャル・カラーのマシンを目にすることとなった。J・ロレンソはフリープラクティスの第1セッション序盤からペースを上げ、中盤で2位に浮上。そのまま終盤までポジションをキープした後、3位に後退した。トップとの差はわずか0.120秒。午後からの第2セッションでは早々にトップに立ち、1分22秒056のファステストタイムを記録してそのまま抑えきった。

チームメイトのB・スピースもホームコースで好調をアピール。第1セッションは少しずつ順位を上げてロレンソの後ろの4位。トップとの差は0.506秒だった。午後になるとさらに安定した走りになり、ラップタイムは1分22秒615を記録。トップのロレンソから0.559秒差で5位につけた。

またこの日は、ヤマハのレース参戦50周年を記念するイベントの一環としてケニー・ロバーツとエディー・ローソンが登場。赤と白のスペシャル・カラーに塗り分けられたヤマハYZF-R1で数ラップのパレードを行った。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・エドワーズは、ホームGPのフリープラクティス初日を9位で終了。午前中の第1セッションは曇って気温も低め。エドワーズはここで8位につけ、6位までコンマ2秒差に迫っていた。午後になると天気は一変し、青空が広がって気温は22度まで上昇。路面温度は15度も高くなった。そのなかでエドワーズは午前中のタイムをコンマ3秒更新して1分23秒183を記録。これで総合9位を獲得した。

チームメイトのC・クラッチローは、“コークスクリュー”を始めとした、テクニカルで体力的にも厳しいラグナセカのコーナーを覚えながら少しずつペースを上げ、午前中のセッションで1分24秒018を記録。またフロントエンドのフィーリングを向上させるために加重配分のセッティング変更にも取り組みながら、午後のセッションでは1分23秒707まで更新した。クラッチローと同様に初めてこのコースを走るK・アブラハムや青山博一を上回る活躍だった。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'22.056
2 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'22.197
3 C・スト―ナー Repsol Honda Team Honda 1'22.231
4 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 1'22.537
5 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 1'22.615
6 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'22.803
7 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'23.056
8 R・ド・ピュニエ Pramac Racing Team Ducati 1'23.135
9 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'23.183
10 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 1'23.195
11 V・ロッシ Ducati Team Ducati 1'23.369
12 H・バルベラ Mapfre Aspar Team MotoGP Ducati 1'23.424
13 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'23.707
14 K・アブラハム Cardion AB Motoracing Ducati 1'23.811
15 T・エリアス LCR Honda MotoGP Honda 1'23.830
16 L・カピロッシ Pramac Racing Team Ducati 1'24.566
17 青山博一 San Carlo Honda Gresini Honda 1'24.590
18 B・ボストロム LCR Honda MotoGP Honda 1'26.159

COMMENT

J・ロレンソ選手談(初日総合1番手/1分22秒056/23周)

「大好きなラグナセカに、また戻ってくることができてとてもうれしい。今日は走りも順調で、マシンのフィーリングも上々だったよ。トップタイムを記録できたことに満足しているけれど、それと別に、マシンの面ではコーナー進入の性能をもっと上げていきたい。それによってあとコンマ数秒違ってくるはずだし、もっと自信を持って飛び込んでいけるようになると思っているんだ。でも初日としては悪くないので、明日はもっと速く走れるように頑張るよ」

B・スピース選手談(初日総合5番手/1分22秒615/34周)

「悪くなかったと思うよ。いろいろなセッティングを試すこともできたしね。まだパーフェクトなものは見つかっていないけれど、何とかいいところまでは来ている。それに明日に向けて、とくにフロントのフィーリングを向上させるための、とてもいい作戦が決まったんだ。僕自身は絶好調だし、マシンの実力も間違いないと断言できる。そのことはホルヘを見れば明らかで、僕らはまだそれを最大限まで引き出し切れていないということなんだ」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「とても順調。ホルヘは非常に安定していてフィーリングも良かった。マシン自体はもう少し良くなるはずだと考えていたが、1位は1位。これが重要だ。これで明日に向けて最上のポジションを得たわけだが、解決すべき課題も残っている」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「最終的な順位は悪くない。ホルヘのペースは素晴らしかったし、自信を持って乗れていた。一方、ベンのほうはまだセッティングに手間取っている段階で、自信をつかむところまで至っていない。チームとしては、明日までにまた新たなセッティングを準備して前進を試みたい。ちょっとしたところをいくつか改善するだけで、決勝に備えることができるはずだ」

C・エドワーズ選手談(初日総合9番手/1分23秒183/47周)

「初日に、いい感じでスタートを切ることができたので満足しているよ。順位のほうはラグナセカでのベストではないけれど、マシンのフィーリングは、長年このコースを走ってきたなかで一番いいと思う。とは言っても、これで完璧ではなくて、明日はリアの感触をもう少しスムースにして、神経質なところを少なくしていきたいと思っているんだ。トップ6までかなり近づいているし、これからもっと速くなっていくはずなので、明日以降もきっとうまくいくに違いない。これにはブリヂストンの力も大きい。今回彼らは、柔らかめのタイヤを用意してくれたんだけれど、それが大正解だったんだ。とくに午前中は気温が低かったので、ソフトタイヤが必要だった。おかげで路面のフィーリングをつかむことができたし、たくさんのリスクをおかさずに済んだ。午後は暖かくなったので硬めのタイヤを装着。これは間違いなく決勝用に使えるもので、そのためのデータも収集することができた。そういうわけだから、今僕は、アメリカのファンたちに素晴らしいショーをお見せできると確信しているよ」

C・クラッチロー選手談(初日総合13番手/1分23秒707/47周)

「13位よりはもうちょっと上へ行きたかったというのが本音だけれど、今日は決して悪くはなかったんだ。ただ今の段階ではまだ、ラップタイムにつなげていくことが難しい。タイムを上げていくのは、いつだって簡単なことじゃないことはわかっているんだ。でも、今日は限界ぎりぎりまで頑張っているのに、それでもまだ1.6秒も差をつけられてしまった。ルーキーのなかではトップで、それはいいことだけれど、ほかのみんなが前へ進んでいるときに、僕だけが横道にそれてしまっているように思えてしまうんだ…。マシンは先週のドイツよりもいい感じだけれど、さらに改善できるはず。そのためのアイディアはいくつか持っているんだけれど、その前に、コースの知識が不足していることがどうしても足を引っ張ってしまう。コースを覚えながら、同時にタイムを上げていくというのは簡単じゃない。でも少しずつ頑張っていくしかないね。コース自体は、とても面白いよ。もっともコークスクリューでは2回もコースアウトしてしまったけれどね…あそこで重要な鍵となるのはアプローチ。先がまったく見えないから、あそこへ登っていくときは、かなり不気味。でも見事なコーナーであることは間違いない。まるで地球の裏側へ落ちていくみたいにね…」

ページ
先頭へ