本文へ進みます

Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.09 7月17日 ドイツ

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第9戦ドイツGP
■開催日:2011年7月16日(土)予選結果
■開催地:ドイツ/ザクセンリンク(3.671km)
■コースコンディション:ドライ
■気温:25度 ■路面温度:42度
■PP:C・スト―ナー(1分21秒681/ホンダ)

REPORT

ロレンソがフロントロウ獲得

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソは予選3位でフロントロウを獲得。午前中のセッションでは1分22秒122の好タイムを記録してトップに立ち、午後からの公式予選でも中盤まで首位をキープしていた。その後はソフトコンパウンドのタイヤでペースを上げることができず一時は4位に後退したが、最後の数分のアタックでついに1分22秒台を切り、M・シモンセリを0.01秒上回って3位を獲得した。チームメイトのB・スピースは、昨晩の休養で風邪が回復。午前、午後ともにセッション中盤で大幅なセッティング変更を行い、これが功を奏して午前中は1分22秒772で7位、午後は1分22秒056に短縮して5位を獲得した。トップとのタイム差は0.375秒。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・エドワーズは、経験とスキルのすべてを生かして7位を獲得。昨晩はのどに激しい痛みがあり、今日も体調は万全ではなかったが、懸命の走りでセカンドロウまでわずか0.211秒と迫り3列目のトップを獲得した。

昨日は気温が低く風もあったが、今日は気温25度と理想的なコンディション。そのなかでエドワーズはセッティングの改良に取り組み、タイトでツイスティ-なこのコースで重要となるフロントエンドのフィーリングを向上させることができた。午前中のフリープラクティスでは小さな転倒もあったが、幸い怪我はなく、午後からの公式予選では1分22秒368をマークして非ファクトリーのトップにつけた。各ライダーのタイムは非常に接近しており、12位までが1秒以内にひしめく大接戦。

チームメイトのC・クラッチローも、フロントエンドのフィーリング向上によって初めて1分22秒台を記録。そして1分22秒676で一時は7位まで浮上したが、終盤でさらにタイムを上げようと懸命にプッシュするうちに第8コーナーで転倒を喫してしまった。これで最終的には12位に後退。8位のN・ヘイデンから0.2秒差。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 C・スト―ナー Repsol Honda Team Honda 1'21.681
2 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'21.933
3 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'21.944
4 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'21.954
5 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 1'22.056
6 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 1'22.157
7 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'22.368
8 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 1'22.388
9 R・ド・ピュニエ Pramac Racing Team Ducati 1'22.503
10 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'22.604
11 H・バルベラ Mapfre Aspar Team MotoGP Ducati 1'22.676
12 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'22.676
13 K・アブラハム Cardion AB Motoracing Ducati 1'23.164
14 T・エリアス LCR Honda MotoGP Honda 1'23.201
15 青山博一 San Carlo Honda Gresini Honda 1'23.248
16 V・ロッシ Ducati Team Ducati 1'23.320
17 S・ギュントーリ Pramac Racing Team Ducati 1'24.707

COMMENT

J・ロレンソ選手談(予選3位/1分21秒944/33周)

「ここまでとても順調。去年まではこのコースでほとんどいいところがなかったのに、今回は速く、気持ちよく走れている。ただ終盤のタイムアタックでソフト・タイヤが役に立たなかったのは残念。そういうわけでポールポジションを獲得することはできなかったけれど、3位フロントロウもスタート位置としてはとてもいい。この貴重な場所をわずか0.010秒差でもぎ取ったんだよ!ケイシーはかなり手強いけれど、彼との優勝争いに挑みたいと思っている。たくさんのライダーが優勝争いに絡んでくるだろうから、明日はとても見応えある面白いレースになると思うよ」

B・スピース選手談(予選5位/1分22秒056/31周)

「昨日よりはかなり良くなったよ。まだ100%ではないけれど、大分、頭がはっきりしてきたからね。マシンのほうも、さらに改善されたので、全体的に走りが良くなって5位まで上がることができたんだ。でも最終ラップでミスをしてしまい、あとコーナーふたつというところでリアが激しく動いた。完全に自分のミスだ。そしてこれを何とか持ちこたえたら、今度はフロントまで影響して、結局コンマ1秒くらい遅れてしまったんだ。これがなければもっとトップに近づくことができていたはずだけれど、2列目の真ん中からでもきっといい戦いができるよ」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「フロントロウを獲得することができて非常にうれしい。このコースではとくに重要なことだからだ。なかでも序盤のセクションはかなりタイトなので、好スタートが求められる。ハード・タイヤを履いての決勝用セッティングはとてもうまくいっているが、ソフト・タイヤではあまり良さを引き出すことができなかった。いずれにしろ、明日はみなが同じタイヤを履くことになると思うので、このことは心配しなくてもいいだろう」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「予選はとても順調だった。トップとの差はほとんどない。ベンは初め問題を抱えて手間取っているようだったが、セッティング変更によってそれを解決することができた。ベンもかなり満足しているので、明日はいいレースを見せてくれると思う。ホルヘのほうは非常にペースが良く、明日は優勝を狙っていくだろう」

C・エドワーズ選手談(予選7位/1分22秒368/30周)

「正直なところ、最終ラップのあのタイムがどこから出てきたのかわからないんだ。1分22秒前半を出したという感触がまるでないんだよ。僕はただ全力でプッシュし、しかもできる限りスムースに走ることを心がけていた。そしてその結果、こうして7位を獲得することができたんだ。これはモンスター・ヤマハ・テック3チームのみんなにとっても、とてもうれしいことだったと思う。

でも実は決して楽じゃなかったんだ。というのも今朝、起きたらのどにひどい痛みがあって、まるで砂を噛んでいるみたいな感覚で声が出なかった。だからチームスタッフとのコミュニケーションもとても難しかったよ。でも、僕の言っていることがほとんど聞きとれなくても、彼らはよく理解してくれた。そして最終的にはとてもいいマシンを作り上げてくれたんだ。

このコースでは今まであまりいいところがなくて、今日はいくつも変更を行って、通常とはかけ離れたセッティングになった。こんなに大幅な変更は1年ぶりくらいと言ってもいいだろう。これまでずっとマシンが曲がってくれなかったんだけれど、今日の午後は何かをつかんで走りやすくなってきたんだ。このコースはとてもタイトでツイスティ-だから、マシンのコーナリング性能が非常に重要。今は自信を持って決勝に臨むことができるよ」

C・クラッチロー選手談(予選12位/1分22秒676/26周)

「セッション終盤で転倒してしまったから、今はあまりいい気分じゃないよ。走り自体はかなり良くなってきて、決勝用の古いタイヤで1分22秒台が出た時はとてもうれしかった。そして新品のソフト・タイヤに履き替えてさらに上げていこうと思っていたら、フロントをプッシュしすぎてしまったんだ。何が原因だったのかは、まだよくわかっていないので、これからデータを分析して改善点を見つけていきたい。

実は前回、前々回も同じような問題に悩まされてきた。だからそろそろ、劇的な変更をするかについて考えなければいけないと思うんだ。僕らはとにかく懸命に闘い続ける。そして明日はトップ10を目指し、モンスター・ヤマハ・テック3に必ず好成績を持ち帰る」

ページ
先頭へ