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Yamaha Motor Revs Your Heart

レース情報

ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)

ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。

Rd.08 7月3日 イタリア

RACE DATA

■大会名称:MotoGP第8戦イタリアGP
■開催日:2011年7月2日(土)予選結果
■開催地:イタリア/ムジェロ(5.245km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:21度 ■路面温度:28度
■PP:C・スト―ナー(1分48秒034/ホンダ)

REPORT

B・スピース、フロントロウ発進

ヤマハ・ファクトリー・レーシングのB・スピースが予選2位を獲得。セッション序盤のドライ・コンディションを有効に活用し、開始から10周目にファステストラップを記録した。その後は雨が降り出したため、それ以上にタイムが伸びることはなく、グリッドポジションを確保したと判断して走行を中止した。スピースは午前中のセッションでセッティングを完璧なものに近づけ、4位を獲得していた。

チームメイトのJ・ロレンソにとっては、やや厳しい展開。雨が降り出した時点でまだペースが十分に上がっておらず、好タイムにつなげられないまま終了。これでフロントロウを逃し、明日の決勝は5位からのスタートとなった。午前中のフリー・プラクティスでは1分48秒080をマークしてトップにつけていただけに残念な結果。

モンスター・ヤマハ・テック3チームのC・エドワーズは、今季最高の6位。チームメイトのC・クラッチローはエドワーズから0.047秒差の7位で、3列目からのスタートとなった。

125㏄クラスの予選中に降った雨が、モトGPのスタート前に止み、エドワーズとクラッチローはともにスリックタイヤを装着。しかし再び降り出すと、セッション中盤頃には路面のところどころに水がたまって走行を続けることができなくなってしまった。ふたりは一度ピットに戻ったが、決勝が雨になる可能性も考慮して、セッション終盤にはレインタイヤを装着して2ラップだけ走行した。午前中に行われた最終フリー・プラクティス・セッションでは、エドワーズが初日のタイムを1秒近く更新して5位。公式予選では1分48秒974のタイムで6位を獲得した。

一方のクラッチローも、フロントエンドのフィーリングが良くなったことで初日のタイムを0.6秒更新。午前中のドライ・コンディションでは11位につけた。公式予選では序盤で1分49秒台に入れて一時5位に浮上。最終的には1分49秒021の記録で7位となった。モトGPルーキーのクラッチローが、開幕以来、毎回10位以内獲得と健闘を続けている。

RESULT

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 C・スト―ナー Repsol Honda Team Honda 1'48.034
2 B・スピース Yamaha Factory Racing Yamaha 1'48.479
3 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini Honda 1'48.485
4 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 1'48.694
5 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing Yamaha 1'48.756
6 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'48.974
7 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1'49.021
8 D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 1'49.398
9 N・ヘイデン Ducati Team Ducati 1'49.509
10 H・バルベラ Mapfre Aspar Team MotoGP Ducati 1'49.663
11 K・アブラハム Cardion AB Motoracing Ducati 1'49.678
12 V・ロッシ Ducati Team Ducati 1'49.902
13 青山博一 San Carlo Honda Gresini Honda 1'50.156
14 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'50.460
15 R・ド・ピュニエ Pramac Racing Team Ducati 1'50.651
16 T・エリアス LCR Honda MotoGP Honda 1'50.742

COMMENT

B・スピース選手談(予選2位/1分48秒479/10周)

「午後はみんな10周ほどしかしていないから、明日のためにたくさんのタイヤが残っているよ。でも僕らはもう、どれを使えばいいかわかっているつもり。タイヤチョイスには自信があるんだ。本当ならドライ・コンディションでもっと走りたかったけれど、条件は誰にとっても同じだからね。決勝までに、さらにマシンの調子を上げていくことができると思っているから、これからまた頑張って、決勝では表彰台を目指したい」

J・ロレンソ選手談(予選 5位/1分48秒756/ 7周)

「午前中はとてもよく乗れていたんだ。マシンも好調だったしね。でも公式予選でタイムを更新することができなかった。ウエットでのタイムアタックは難しいから、今日は、より多くリスクをおかしたライダーがポールを獲得することになったのだと思うよ。当然、僕はもっと上を狙っていたから、こんなことになって悔しい! 決勝でトップを目指すためには、スタートを何としてもうまくやらないと。チームのみんなも、このホームGPのために懸命に頑張ってきて、今度こそ好レースをと期待している。シルバーストーンとアッセンは残念なことだったから、また表彰台に戻れるよう願っているんだ」

W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー談

「予選5位という結果はやはり残念だ。午後から行われた公式予選では午前中とは違うタイヤを使ったため、ペースを上げていくまでに少し時間がかかってしまった。そしてようやく速くなってきたころに雨が降り出してしまったのだ。本来の力はもっと上だということはわかっているし、マシンも非常に好調なので、明日はいい戦いができると信じている」

M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター談

「雨で我々の仕事は十分できなかった。その中でも、ふたりが1列目と2列目に並んでいるのだから満足している。今週はドライ・コンディションの時間が少ししかなかったが、その中でもマシンのセッティングは昨日に比べて格段に良くなっている。私としては明日の決勝に非常に自信を持っており、ベンもホルヘも上位を目指していけるし、表彰台争いを展開する力を持っていると確信している」

C・エドワーズ選手談(予選6位/1分48秒974/17周)

「今シーズン最高のポジションを獲得することができたので、とてもうれしいよ。序盤からみんなスリックで走っていたけれど、コースがところどころ水たまりになっていたから大変。雨を認識しているのに、実際はスリックタイヤでプッシュしているんだから気が気じゃないよね。それでも少しずつペースを上げていったら、そのうちに路面も乾いてしまった。前後ともソフト・コンパウンドを履いていたけれど、フロントは少しプッシュしすぎてしまう感じだったので、ピットに戻って硬めのものに交換。前がハード、後ろがソフトのコンビネーションがうまくいって、ベストタイムを記録することができた。

それから、セッション終了間際になって、ウエット用セッティングのマシンのバランスを確かめるためにレインタイヤでコースイン。ウエットのグリップ感も、まるでドライと同じように素晴らしかったよ。ここでもう一度、ムジェロのスタッフたちにお礼を言わないとね。だって、新しい路面がとにかく最高なんだ。以前は大きな凹凸があってリズムを狂わせられたけれど、それがなくなったら楽にペースをキープすることができるようになったよ。それから、モンスター・ヤマハ・テック3のみんなにも感謝。ドライ・コンディションでのリアのセッティング変更がうまくいったからね。これですべてが良くなるというわけではないけれど、マシンの挙動をより確かに感じられるようになったので、明日はきっといいレースができると思う」

C・クラッチロー選手談(予選7位/1分49秒021/16周)

「午前中のプラクティスでフロントエンドのフィーリングが大きく改善され、午後はさらに1秒速くなった。セッティング変更によってフィーリングが伝わりやすくなっているんだけれど、コーナー進入からコーナーの途中までは依然として限界ぎりぎりの感じがあるんだ。この解決策を何とか見つけようと頑張っているところで、このあとデータを分析して、明日までに何らかのアイディアを出したいと思う。コーリンは雨が降り出す前にタイムを上げてグリッド2列目を奪っていった。でも僕もそのすぐ後ろについているのだからチームにとってはいいことだね。

それにムジェロを何度も走ったことのあるライダーより僕のほうが前にいるんだから満足しているよ。ただ、貴重な時間をまた失ってしまったことは残念に思っているんだ。新しいコースを習得して何とか戦えるところまでいこうとしたら、それだけで十分に難しいこと。それに加えて今回みたいに雨に邪魔されてしまうと本当に大変なんだ。最後の2ラップはスタート練習のため。感触は良かったよ。それから雨でのグリップ感をチェックしてみたけれど、とてもいいところと、ちょっと大雑把なところがあるみたい。明日はウエットでもドライでも好成績を狙っていけると思うよ!」

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