ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.08 7月3日 イタリア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第8戦イタリアGP
■開催日:2011年7月1日(金)1日目フリー走行、2日(土)予選、3日(日)決勝
■開催地:イタリア/ムジェロ
CIRCUIT DATA
■開設:1974年
■コース長:5.245km
■サーキットレコードラップ:1分50秒003(2008年:C・ストーナー)
■サーキットベストラップ:1分48秒130(2008年:V・ロッシ)
■2010年の優勝者:D・ペドロサ
REPORT
ヤマハ・ファクトリー・レーシング、自信を持ってムジェロへ
先週の第81回アッセンTTでB・スピースがモトGP初優勝を成し遂げ、J・ロレンソも印象に残る素晴らしい活躍を見せたヤマハ・ファクトリー・レーシング。ヤマハのグランプリ参戦50周年を記念する初めてのイベントが行われたオランダを離れ、今週末はイタリアのムジェロ・サーキットで第8戦に臨む。このサーキットはミラノ近郊にあるチームの本拠地から車でわずか2時間のところに位置し、チームのホームレースとなる。
ロレンソはここムジェロで好成績を残しており、250㏄クラスで優勝したほか、ヤマハ・ファクトリー・チームから出場した2009年と2010年は、モトGPでいずれも2位を獲得している。一方のスピースは、初めてここを訪れた昨年、4位争いを展開した末に7位を獲得した。
世界でも高速コースのひとつとして知られるムジェロ・サーキット。長さ1km以上のメイン・ストレートでは320km/hを超え、これに続いて下りの右コーナーへ飛び込んでいく。加えて様々なバンク角や高低差の変化、高速シケインや幅の広いコースなどが、コースわきの丘の上に陣取った大勢のファンに見応えあるレースを約束する。
COMMENT
B・スピース選手
「この2、3日の休みが永遠に続くように思えちゃったよ。アッセンであのようなレースをしたあとは、すぐにまた戦いに戻って、もう一度トライしたくなるからね。僕のモトGP初優勝の記憶はまだ鮮やかに残っている。伝統あるコースで、しかもヤマハの歴史の中でも重要な一戦であのようなレースができたことは、本当に特別なことなんだ。あの赤と白のスペシャル・カラーが幸運を呼び込んでくれたんだね!それだけに次のムジェロを楽しみにしている。路面が新しくなってグリップが良くなっているので、マシンを助けてくれるだろうし、ファンのみなさんにも走りを楽しんでもらえるだろう」
J・ロレンソ選手
「休む間も、先週の土曜の出来事を思い返すひまもないまま、すぐにムジェロへ向かうことになる。チームが頑張ってくれたので、マシンはまた一歩前進して、良くなってきているはず。いずれにしてもポジティブな気持ちでいかなければならないんだ。ムジェロは世界でも最も美しいサーキットのひとつで、フィリップ・アイランドと並んで大好きなコース。シケインがたくさんあって、今年はアスファルトが新しくなっている。モトGPではまだ優勝がないけれど、今度こそそれを目指し、ファンのみなさんにショーをお見せしたい。それから、このところ雨に降られることが多かったんだけど、そろそろ本格的な夏が来てほしいね」
W・ズィーレンベルグ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー
「50周年記念イベントが行われたアッセンは、予想のつかない天気に翻弄されて大変な戦いになったが、今回は太陽に恵まれる可能性が高く、より安定したコンディションが期待できる。素晴らしいコースに大勢の観客が集まり、熱いレースが展開されるはずなので、私としても非常に楽しみだ。ホルヘもお気に入りのこのコースはとてもスムースで、マシンとも相性がいい。ヤマハは優勝経験もあるし、今年は路面が張り替えられてグリップが良くなっている。目指すのはふたりが揃って表彰台に上ること。どんな展開が待っているのか見守ろう」
M・メレガリ、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター
「自信を持ってムジェロに臨むことができる。アッセンでは本当に素晴らしいパフォーマンスができたので、ポジティブ・シンキング以外は考えられない。ふたりとも見事な走りで、上位で戦う高いポテンシャルを証明した。今回は天候が良くなるはずだし、ふたりともムジェロ・サーキットのファンなので、今の好調をそのままキープしていきたい」