ロードレース世界選手権 MotoGP(モトGP)
ヤマハの参戦ライダー、マシンなどMotoGPクラスに関する情報をお届けします。
Rd.05 6月5日 カタルニア
RACE DATA
■大会名称:MotoGP第5戦カタルニアGP
■開催日:2011年6月3日(金)1日目フリー走行、4日(土)予選、5日(日)決勝
CIRCUIT DATA
■開催地:スペイン/カタルニア
■開設:1991年
■コース長:4.727km
■サーキットレコードラップ:1分42秒358(2008年:D・ペドロサ)
■サーキットベストラップ:1分41秒186(2008年:C・ストーナー)
■2010年の優勝者:J・ロレンソ
REPORT
モトGPは再びスペインへ
スペインで今季2度目の開催となる第5戦。舞台はバルセロナのカタルニア・サーキット。ヤマハ・ファクトリー・レーシングのJ・ロレンソは、昨年ここでポール・トゥ・フィニッシュを飾っており、今年も母国ファンの前での活躍が期待される。シリーズポイントでは第4戦フランスGPまでに合計78ポイントを獲得。ライバルのC・ストーナーに12ポイント差をつけてランキングトップをキープしている。
一方、しばらく苦戦の続いたチームメイトのB・スピースも、前回のル・マンでは本来の実力を発揮。N・ヘイデンとのバトルを制して6位に入り、貴重なポイントを獲得した。2戦連続のリタイアという不運を乗り越え、自信を取り戻すことができた。シリーズポイントでは合計20ポイントとなりランキング12位。ランキング8位のM・シモンセリまでわずか2ポイント差。
モトGPサーキットのなかでも最も長いストレートを持つこのコース。その後方に設けられたグランドスタンドからは素晴らしいレース展開が臨め、例年、満席の観客たちを楽しませている。アールの大きなコーナーや中高速コーナーに加えて、ふたつの左ヘアピンや様々な高低差もあり、これに対応するためチームスタッフたちは、最適なシャシー・バランスとフロントのフィーリング向上を今回の課題としている。
COMMENT
J・ロレンソ選手
「これから直接、カタルニアへ向かう。飛行機に乗らなくてもいいなんて最高! 僕の家から最も近いサーキットだからね! 去年の優勝や250㏄の頃のことを思い出すよ。このコースは高速コーナーと低速コーナーが両方あって難しいんだけれど、今シーズン2度目のスペインで、前回のヘレス同様、万全の状態で走りたい。ライバルたちはみな手強いし、フランスGPのウォームアップ中に傷めた指もまだ完治していないから、厳しい戦いになるだろう。今回も目標は表彰台獲得。初日の金曜日から集中していく。チームはいつものように、すでに十分に準備を整えているよ」
B・スピース選手
「このレースを一番、楽しみにしていたんだ。今までの4戦よりもずっと、このコースが好きなんだよ。これまでは不運が続いてしまったけれど、前回のル・マンではようやくいい走りができた。ライバルたちの強さを考えれば、そのなかで6位に入ってポイントを獲得することができてとてもうれしかった。今回も全力を注ぐ。そして前回に引き続いていいレースをして、できればチャンピオンシップのランキングを少しでも上げていきたい」
W・ズィーレンベルグ、チーム・マネジャー
「サッカーの欧州チャンピオンリーグを勝ちとった後だから、バルセロナはかなりいい雰囲気になっているだろう。そこを訪れるのは、私もとても楽しみだ。またホルヘにとってもホームGPとなるので、特別な一戦だ。このところは少しペースが落ちてきていたので、ここで一気に巻き返しを図り、この後に続く連戦に備えたい」
M・メレガリ、チーム・ディレクター
「3週間ぶりのレース開催を非常に楽しみにしていた。ここで我々のポテンシャルを見せたいと思っている。カタルニアはホルヘのホームコースなので期待が高まっており、実際にここ数年は好成績を残してきている。ベンのほうもこのコースをとても気に入っていて、前回の活躍から自信を取り戻している。チームも士気が上がっており、金曜日の朝が待ちきれない思いだ」